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膵臓がんへの挑戦

2018年10月09日(火)

難治性がんの代表格である「膵臓がん」だが全国各地で
早期診断から先進治療まで、あくなき挑戦が続いている。
最近、ネットで目についた3本の記事を紹介したい。


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膵がん専門に診断・治療、
国内初の施設 膵臓・胆道センター設立


日) 8:40配信膵がん専門に診断・治療、国内初の施設 膵臓・胆道センター設立
 岐阜大病院(岐阜市柳戸)で2014年まで30年以上にわたって膵臓(すいぞう)・胆道疾患を研究してきた安田一朗富山大教授(52)らが中心となり、富山大病院(富山市杉谷)に9月、膵がんを専門に診断、治療する国内初の施設「膵臓・胆道センター」(藤井努センター長)を設立した。膵がんは発見が難しく、手術後の死亡率も高い。同病院には飛騨地域から通院する患者もおり、安田教授は広く利用を呼び掛けている。

 同センターによると、膵がんは、膵液を作って食物の消化を助けている膵臓にできるがん。膵臓は外皮が薄いため、他の臓器にがんが転移しやすく、早期発見が求められる。CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像装置)では早期発見が難しいことから、がん検診の項目に含まれていない。

 発見して手術に至っても、膵液が周囲の臓器を傷つけ、合併症を引き起こしやすい。膵がんと診断された患者のうち5年生存できた人の割合は、男性で約7・9%、女性で約7・5%と、大腸がんの約70%などと比べても低い。

 同センターには、内科、外科、放射線診断・治療、化学療法、病理の専門家計20人が所属し、膵がんの治療と研究に当たっている。内科で診断したがんの程度に合わせて治療法を選択することが狙いで、これまでに患者約30人に対応した。

 安田教授は、膵がんの早期発見に有効な「超音波内視鏡」を用い、腸経由で膵臓の患部を映像化。内視鏡の先端に取り付けた針で組織を採取し、がん細胞の有無と病気の進行度を診断する「針吸引生検」を専門とする。その結果に基づき、消化器外科を専門とする藤井センター長らが膵液が漏れにくい方法で外科手術を行う。手術を行うリスクが高い場合には、放射線治療や化学療法でがんの縮小を図る。

 今月3日に富山大病院で開いた設立報告の会見で、藤井センター長は「膵臓・胆道疾患のスペシャリスト同士がこれまでより強く連携し、他のどの病院よりも濃厚かつ先進的な治療ができる」と強調。安田教授は超音波内視鏡による組織の採取を公開した。

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国立がん研究センターだけで稼働中の
「すい臓がん」狙撃マシーン 
今後の課題は


日) 5:57配信
デイリー新潮
 

国立がん研究センターだけで稼働中の「すい臓がん」狙撃マシーン 今後の課題は
 
がんはすい臓に絡みつく血管にすぐ食いつき転移してしまう(※写真はイメージ)
 がんを抑え込む方法は数あれど、放射線療法は化学療法と並びメジャーな治療法のひとつ。中でも国立がん研究センター中央病院(東京)は、日本で初めて導入した最新機器を使い、難治がん患者に対して成果をあげている。挑む相手はすい臓がん。死亡率が増加の一途で「がんの王様」と呼ばれる強敵を、この狙撃マシーンはどう迎え撃つのか。
 医療技術の進歩で、がんの死亡率は徐々に減少している。そんな傾向に逆らうかのように、増加の一途を辿るのがすい臓がんである。

 日本人の“三大がん”と呼ばれる「肺がん」「大腸がん」「胃がん」に迫る勢いで、死亡者数は女性では胃がんを抜いて3位、男性は5位。「がんの王様」と恐れられるのは、死亡者数のみならず、10年生存率が5%と極端に低いことに由来する。

 記憶に新しいところでは、今年1月に亡くなった“プロ野球界の闘将”星野仙一氏や元横綱・千代の富士の九重親方も、発見から1年半以内で命を落とした。重篤化するまで自覚症状がほとんどないのが理由である。

「私どもの病院に来る患者さんは、約7割の方が近くの臓器に転移しています」

 とは、国立がん研究センター中央病院放射線治療科長の伊丹純氏だ。

「すい臓には血管やリンパ管が集中しているため、それらを通じて肝臓や胆のう、十二指腸、肺などに転移しやすい。治療の対象になるのは、がんがすい臓にとどまっている方に限られますが、それでも治癒に向かうのは、対象患者のわずか5%に過ぎません」

 せっかく手術で患部を切除しても、がんはすい臓に絡みつく血管にすぐ食いつき転移してしまう。おまけに太い血管なら簡単に手術できない。そんなジレンマを医者は抱えている。

すい臓がんを根治
 そこで、昨年5月にがん研究センターは本邦初、米国のビューレイ社が開発した最新の放射線治療装置「メリディアン」を導入した。放射線をビームのように、局所的に患部へ照射することで、がんの増殖を抑え込む試みを始めたのである。

「すい臓は呼吸のたびに2センチほど上下運動をしていて、それに伴い照射する腫瘍の部分も動いてしまう。脳腫瘍のように頭部なら、動くこともなく容易ですが、すい臓は特定の部位へ正確に照射するのが至難の業なのです。すぐ近くにある十二指腸は放射線に弱く、絶えず蠕動(ぜんどう)運動をしているので、すい臓と重なれば放射線で穴が開く。ですから、これまでは腸への影響がない程度の線量しか使えず、十分な治療ができませんでした」(同)

 そうした治療現場を、「メリディアン」が一変させたと伊丹氏は続ける。

「3次元画像で、患部と周辺臓器の様子を同時に捕捉して、ピンポイントで放射線を当てることができるようになりました。ターゲットの部位をモニター上でマーキングして自動照射しますが、途中で十二指腸が動き放射線が当たりそうになったら、一旦照射を止めます」

 つまり、従来の放射線治療が、闇夜に目視で敵に銃を乱射していたとするなら、「メリディアン」は、暗視スコープを付けたスナイパーが、正確に標的の心臓にロックオンし狙撃してくれるのだ。

 確実に効果は出ていて、

「ステージIIIの患者さんに5回照射した結果、7カ月の間にがんの増殖を完全に封じ込めることに成功しました。協力関係にあるオランダのアムステルダムにある病院では、同じくステージIIIの42症例すべてに改善が見られた。抗がん剤との混合治療が可能になれば、すい臓がんを根治できる可能性もあります」(同)

 まさにがん患者にとっての救世主と言えるが、まだ全世界でも16施設にしか置かれておらず、日本で本格的に稼働しているのはがん研究センターだけ。基本は保険の利かない自由診療扱いだったが、この7月に厚労省が特例で保険診療を認める通知を出したという。

 改めて、同病院放射線治療科病棟医長の井垣浩氏が解説する。

「自由診療ですと、1連5回の照射で200万円ほどの費用がかかります。患者さんは会社経営者など、いわゆる富裕層の方が大半でしたが、保険適用になると、治療費用は通常の放射線治療と同じ扱いになります。具体的には、トータルで20万円ほどの金額で済む計算です」

 むろん、機器も1台しかなくすべての患者を受け入れるのは難しいのが現状で、

「本音を言ってしまうと、通常の放射線治療の保険点数では安すぎるのも課題です。やはり機械も高額ですから、もう少し適切な保険点数にして貰わないと、一般の病院には普及しない恐れがあります。実際、興味はあっても二の足を踏んでいる医療機関は多い。まずは我々が実績をあげて、適切な保険点数に上げて貰えるよう、臨床試験を続けたいと考えています」(同)

 がんを撃退する一筋の光が、患者たちの未来を明るく照らし始めている。

「週刊新潮」2018年10月4日号 掲載
新潮社


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“がん”を水攻めで破裂死
新たな治療法「光免疫療法」
 開発した医師が解説

週刊新潮 2018年10月4日号掲載

 従来のがん治療は、「外科手術」「放射線療法」「化学療法(抗がん剤)」の三つに大別される。が、それぞれ一長一短があり、いずれも患者への負担が懸念されてきた。
 そんな中、「第4の治療法」ともいうべき手法を編み出したのが、米国立衛生研究所(NIH)の主任研究員である小林久隆医師(57)である。...
記事全文を読む


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膵臓がん早期発見のための超音波検査
 
一方、早期発見が過剰医療になるのでは、という批判もあるので難しい。

医師が恐れる膵臓がん 「0期発見」に反対する医療ムラの闇
(NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース


今年、国立がん研究センターは初めて、がんの3年生存率を公表。膵臓がんの15.1%は、突出して低い。有効な治療や、早期発見の方法がないとされて、公的ながん検診の対象になっていない。だが、一つの可能性が拓けてきた。

【一覧表】がん 病院別5年生存率ランキング(関東・甲信越編)
 膵臓は、胃の裏側に位置する長さ約20センチの細長い臓器だ。早期発見が難しい理由を都立駒込病院・消化器内科部長の菊山正隆医師に聞いた。
「膵臓がんが発生するのは、膵臓の中を通る“膵管”の粘膜です。太さは0.5ミリから1ミリしかありません。現段階では、内視鏡で胃がんや大腸がんを早期発見するような方法がとれないのです」
 それゆえ、早期発見を諦める医師が多いのが現実だ。しかし、菊山医師たちのグループが状況を打破しようとしている。
 膵管の粘膜内にがんが留まっている段階を“0期”と呼ぶ。超早期と言える“0期”で摘出手術を行って、完治したケースも出てきた。それを可能にしたのが、エコー、MRI、そして最も重要なのが、超音波内視鏡だ。
「先端に超音波装置がついている特殊な内視鏡です。これを使用すれば、患者の負担を少なくしながら“0期”の膵臓がんを発見できる機会が得られます」
 超音波内視鏡は口から入れて、検査時間は約15分間。問題は、超音波内視鏡がまだ広く普及していないこと、操作には極めて高いスキルが必要なことだ。
“0期”の膵臓がんという概念に否定的な医師もいる。菊山医師と、尾道総合病院の花田敬士医師らは、早期診断研究会というグループを立ち上げて、超音波内視鏡検査による早期発見の取り組みを進めているが、参加施設は全国に15しかない。
 膵臓がん摘出手術の第一人者である、本田五郎医師(新東京病院・消化器外科)。6年前に、本田医師の手術を受けた女性(75)から話を聞くことができた。
「人間ドックのエコー検査で、気になるものが写っていました。私の弟が膵臓がんで亡くなっているので、心配した娘が本田先生のことを調べてくれたのです。膵臓と胆のうを摘出してもらいました。食事は以前と変わらず食べられますし、ゴルフもしていますよ」
 この女性の膵臓がんはわずか5ミリ程度だった。執刀した本田医師はこう話す。
「0期のがんを手術することに対して、過剰診断、過剰治療という批判もあります。しかし、膵臓がんは0期で摘出する以外に、根治が期待できない手強いがんです」
 膵臓がんのリスク要因は、前述の女性のように、「家族に膵臓がん患者」がいる人、そして「過度な飲酒の習慣」だ。
 膵臓がんのリスクが高い人は、まずエコー検査やMRIを受ける。何らかの異常があれば、超音波内視鏡検査を受け、手術につなげる。そうした「膵臓がん検診」があれば、救われる命は数多くあるはずだ。




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