今週、数年ぶりにパソコンを新しいものに変えた。
通常3年毎らしいが、たしか７～８年ぶりの交換。
 
膨大なメールやファイルの移管作業になんと数日も要した。
やっと移管完了と思ったら、今度は新しい機械が使えない。
 
昨日は、１日がかりで、約４万通のメールの削除作業を行った。
 
２００８年２月からのメールが、４万通もたまっていたのだ。
毎日、何百通かのメールがありその場で廃棄しているのだが。
 
「後でもう一度読もう」とか「大事だろうからすぐには消さない」
と思い、消さなかったメールが、積もり積もって４万通もあった。
 
まさに「メールのゴミ屋敷」作業なのだが、意外に時間がかかる。
 
それは１０年前、つまり４０歳代の自分自身への再会であるからだ。
 
「こんなこと考えていたんだ」
「こんなに熱かったんだ」
「こんな人と知り合いだったんだ」
「それにしても真面目やなあ」・・・
 
昔の記憶が続続と蘇り、思うように削除作業が進まない。
そこで名前ごとに整理して、デリートを長押しして削除。
 
数年以上、付き合いが無い人のメールは、思い切って断捨離した。
どんどん消していっても、３万件以上の削除には数時間かかった。
 
消しながらまさに走馬燈のように１０年間の思いが駆け巡った。
ずっと画面を見ていると酔って目まいがするので時々目を外す。
 
すでに死んでしまった人があまりに多いので、悲しくなった。
遺品を燃やすような感覚で心の中で「さようなら」と呟いた。
 
｢デリート｣を押し続ける右手の親指がついに痺れて痛くなった。
公園のベンチでやっていたら雨が降ってきたので喫茶店に移動。
 
おかげで、４万通が６千通に減り、パソコンが軽くなった。
間違って消してしまった人がいたら、ごめんなさい。
 
まるで砂浜の中から奇麗な貝殻を探すような作業であった。
切なくて哀しい作業が終わった。

さあ、今日から新しい生活だ。
 
 
PS)
昨夜は、在宅医療推進の会議であった。
しかし新幹線が事故で止まっていて帰阪できなくなった。
 
今朝、看取りの電話が鳴り、今、急行中。
午後から、食事の市民フォーラムである。