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ジェネリック狂騒曲は続く
2018年10月23日(火)
生活保護の人への投薬はすべてジェネリック医薬品にしなさいと、お上から命じられた。
末端の町医者はお上に逆らって先発品を出せば、呼び出されたり、処分を食らうという。
しかしジェネリック医薬品は奥が深くて、そんな単純にコトは運ばず混乱が続いている。
末端の町医者はお上に逆らって先発品を出せば、呼び出されたり、処分を食らうという。
しかしジェネリック医薬品は奥が深くて、そんな単純にコトは運ばず混乱が続いている。
ジェネリックにも一流から三流、いや四流まである。
Aという先発品に対してBからZまで、いろんな名前のジェネリックがある。
1種類だけではなく、10種類以上あるが、すべてモノが異なっている。
Aと全く同じ効き方をするジェネリックは存在しない。
本物のブランドバックと、パッチもんのバックのような世界。
クレーム1 ジェネリックが効かない。
これは2通りの可能性がある。
・本当に効かない。
・心理的に効かない気がする。
両者の区別は永遠につかない。
クレーム2 視力低下のため、ジェネリックだとどれが何の薬か分からない。
これまでボーっと見える目でなんとか識別してきたものが、ジェネリックは
色や形など見た目が全く違うので、
クレーム3 生活保護者を差別している、という文句。
それはケースワーカーに言ってください、と説明するが
ケースワーカーがストレスからメンタルダウンで休職し生活保護になった人がいる。
「政府に文句を言ってくれ」と言うべきか。
クレーム4 「長尾先生はそれでも医者か」とすごむ人。
しかし一理あるのでは。
医師の処方権や裁量のほうが上位だと思うが。
いずれにせよ生保へのジェネリック政策は、早急にTVで政府広報を流さないと、
現場が大変混乱して、さらに効率の悪い医療になるのでは、と毎日感じている。
国にお金がないのであれば、もっとハッキリ言うべきではないのか。
6種類以上の多剤投与はダメ。
先発品は、すべて廃止にする。
あるいは、保険が効かないように。
など、メリハリが効いた広報をすべきでは。
そんな中。ある老健に入所が決まった人がいた。
老健はマルメなので薬が出せないので、入所前に大幅減薬ができて、良かった。
本気で各市役所内に「生保クリニック」を作るべきだ。
腕のいい医系技官が外来も在宅もやる、のだ。
現在は、生保の人に往診をすると、ケースワーカーが飛んでくる。
こちらも辛いので、いっそ、役人のお医者さんが往診すればいい。
姑息的な節約案で、現場が右往左往している姿を見ると
厚労省の役人は嬉しいものだと聞いたが、本当だろうか。
複雑怪奇な診療報酬規則と毎日格闘している。
本来、格闘すべきは、患者さんとのはずだが。
開業医のお先は真っ暗、かも。
今から開業を考えている先生は、病院にいたほうがいいかも。
一般名処方になり
生保はジェネリック強要になり、薬局も可哀そうだ。
「ああ、お薬の無い世界で医療をやってみたい」
そんな妄想に耽る時がある。
いや、妄想ではなく、少しでも実践をしなければ。
PS)
月曜も火曜も、それぞれいろんな医師を教えている。
昼は、インフルエンザの講演をして
夜は、ケアマネさんに講演をした。
その後、医師会での「地域包括ケア委員会」。
午後は、2つの企業の産業医としても出務。
30名ほどのお客さん対応や取材もあった。
あたり前だが、外来も在宅も頑張っている。
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この記事へのコメント
生活保護を受けなくても、困窮生活で頑張っている人もいるので、なんとも難しい問題だなあと思います。でもこれからも、生活保護の方に、これまで通りのお薬を出してもらわないと混乱するでしょうね。
医療やお薬の事は分かりませんが、私は猫の事で、困っています。テレビでどのチャンネルでも「猫の避妊手術をして、エサをやっていれば、そのうち猫の数が減って来る」と言うので、飛びついてしまったのですけど、ちっとも減らないどころか、増えてしまうのです。一番初めに避妊手術したネコが13歳で天寿を全うしたので「もうそろそろ、猫に避妊手術して餌をやるのをやめたい」と近所の人に言うと「飢えた猫がウロウロするのを見るのは嫌だからこれからも餌をやって下さい」と言う。自分も猫を動物愛護センターまで連れて行って引き取って貰うとか、エサ代をカンパしてくれるとかは一切無い。唯々文句をいうだけ。その方は脳腫瘍で亡くなったので、頭がおかしかったのかなあと思います。
猫の避妊手術代を市役所から援助金として出してくれる運動をした市会議員に「ドイツでは、国家行政が猫の避妊手術をして、シェルターで餌をやってくれるというではないですか。市民ボランティアだけが避妊手術をして餌をやるだけでは猫は、減らない」と言うと、市会議員は逃げて行ってしまいました。
ドイツも今では経済的にしんどいので一部は市民ボランティアに頼っているそうです。「全部の猫を避妊手術をしていると称して裏でこっそり殺している」と言う噂もあります。
ジェネリックのお薬の話とはちょっと世界が違いますけど、誠実に取り組もうと思う気の弱い人のところにしわ寄せがくるものですね。
Posted by にゃんにゃん at 2018年10月24日 04:14 | 返信
多剤投与が人の身体を蝕むという問題然りですが、
ジェネリック狂奏曲は正に、薬=金 という
図式を如実にした現状だと思います。
結局、薬、薬、薬⇒経済社会の一端 という
構図が長く続いたために、余った薬が沢山に
なってしまい、無駄を消費したいという
政府の苦肉の策なのでしょうか。
「ああ、お薬の無い世界で医療をやってみたい」
という長尾先生の嘆きに、偽医者をテーマにした
TVドラマを思い出しました。俳優:長谷川博己さん
主演のドラマでした。無資格な医師が、無医村地域で
必要とされて存在し、後に欲が生じた為に犯罪者と
なるが、逮捕された後に、後世には海外の貧困地域で
医師として生きる、いった筋書きであったと思います。
筋書きが現代で通用するか否かは別として、
医療の本質を問うている気がしました。
Posted by もも at 2018年10月24日 09:15 | 返信
医師でここまで 〔あからさまに?だって)書かれる医師は居ません、・この姿勢のまま突っ走って下さい‼︎
Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2018年10月24日 10:31 | 返信
「生保クリニック」案に賛成です。実現可能な
提案だと思います。現に、"知る人ぞ知る" かも
知れませんが、一般市民の為に、市役所に該当科医師が
来る(担当する)科目があると聞いた事があります。
営利的とかのしがらみを超えて、また対訴訟とかの為に
役所的に勤務要請があるのではないでしょうか。
弁護士相談が無料で行われているように、問診的な受診で
済む場合には、対応可能な手段だと思いました。
Posted by もも at 2018年10月24日 11:17 | 返信
「生活保護費受給者たたき」の火付け役といえば、6年前の片山さつきの国会質問を思い出す。
本欄コメント「匿名」諸侯も、嬉々としてその提灯持ちにいそしむ。
後発医薬品を普及したいのであれば、赤坂自民亭、閣僚、与党議員が率先垂範すべきであろう。
アヘの照準は、生保受給者から、母子家庭、障がい者、難病患者、そして・・へ据えている。
ジェネリック医薬品を処方する医院、調剤する薬局には、報酬増加が約束される。
庶民をたくみに分断しながら、ブラック権力は「選択と集中」「強い日本」に突き進む。
「匿名」諸侯の「生保叩き」は、「匿名」諸侯にも跳ね返ってくる。
Posted by 鍵山いさお at 2018年10月25日 03:59 | 返信
生保の利用者のこともっと取り上げてもらいたいけど、介護は生保の利用者の介護度を上げて利益を上げることもできるので、結局は利用者のいいなりになっている事業所も多いです。でも、生保の指定病院に入院してしまったらなかなか退院するのは難しくなるので、介護を受けてるうちは、福祉の心を持ってる優しいヘルパーさんたちをこき使わないでほしいです。医療保険で訪問マッサージも受けれたり、訪問リハビリでマッサージしてもらったり。ヘビースモーカーなのに病院ばっかり言ってるのはなぜ?介護保険料も値上がりしたから、自分も使いたいけどお金がかかるから我慢している人がいっぱいいます。生保の利用者さんがヘルパーさんを雇ってるんじゃないのに、常識が通用しないのです。女性ヘルパーしかダメとか指名したりきもいおっさんもいました。
少しでもいいので支払ってもらいたいです。
Posted by ふーちゃん at 2018年10月25日 05:27 | 返信
ジェネリックは効果があるかどうかわからんのがあまりにも多すぎると思われます。
ジェネリックは比較試験をしてるのかどうかわからんし、安全性・有効性データを公表していない
先発品とは配合物があきらかに違うものが多いので、先発品からはかなり落ちるのは間違いないです。
ジェネリック服用するくらいなら、薬など全部やめてしまったほうがマシだと思います
薬信者のお守り程度の意味しかない、それなら安価でプラセボを提供すべきでしょう。
Posted by マッドネス at 2018年10月27日 10:23 | 返信
長尾先生が繰り返し、お上のジェネリック推奨、強制に、警鐘を鳴らされている。
ちかく、「後期高齢者医療」被保険者全員にも、強制されることになろう。
最新医療の提供は、75歳以上には、法律で禁止される!
なにせ、つい最近まで、「公共の福祉」の名のもとに、法律で「強制避妊」手術をやってのけた「美しい国」である。
心ある医療従事者のかたがたには、理不尽なお上の指示、通達には、抵抗してほしい。
なにせ、名だたる企業大手が、検査不正、検査改ざん、検査破棄しても、お咎めなしである。
やりたいもん勝ちである。
憲法を遵守すべき総理大臣や官房長官が、「壊憲」の旗振り! をする。
「生活保護」バッシングは、憲法第25条削除の露払い。
いつのまにか、海軍旗はためく「艦隊外交」が繰り広げられている。
Posted by 鍵山いさお at 2018年10月28日 12:52 | 返信
本当に必要な薬なのか否か、だと思うのです。
可能であれば、ですけど、生保受給者で先発品を要求する患者さんに
「先発品ではないけれど、薬屋が持ってきた新しい薬でいい薬だから飲んでみて」と言って、
マルチビタミンプロテイン剤(みたいなの)を出してみたらどうでしょう?
エンシュアリキッドみたいな総合栄養ドリンクでもいい。
ただし聞いたことないような名前をつけてあるヤツ。
たぶん元気になる人が多いと思う。
でも最初から、ビタミン剤だ、栄養剤だ、と言うと、効かない。
一番いいのは、①栄養バランス取れた食事 ②適度な仕事・運動 ③ゆっくりぬるめのお風呂 ④睡眠薬なし寝酒なしの睡眠。
それ以前に禁煙禁酒。
鍵山さんが「生保たたきの匿名」みたいなことを書いておられますけど、私は、生活保護受給しながらタバコ吸って酒飲んでパチンコ競輪競馬っていうのは、やっぱり、オカシイと思います。
まあ、日本政府自体がオカシイことは確かです。ギャンブル依存症が増えると言われているのにカジノを作るわけですから。タバコ専売公社だってJTなんて名前を前に出して、いまだに存続してペット飲料まで作ってます。
憲法問題にしてもオカシイことだらけです。
しかしそれと、生保受給者の「生活保護依存症」とは別問題だと思うのです。
本当に生活保護を必要としている人たちは、一時的に生活保護を受給しても、早く抜け出そうと必死だと思います。
一方、「酒タバコギャンブル医者通い」が仕事みたいになっている「生活保護依存症」も相当数、いる。これはやはり、問題だと思います。
Posted by 匿名 at 2018年10月29日 03:29 | 返信
「生保たたき」の人って、「匿名依存症」のようですね。
おっしゃっていることが、どなたも、ワンパターンです。
だから、恥ずかしくて、自らの個性を、秘匿せざるをえないのでしょう。
「匿名なのに、タバコ吸って酒飲んでパチンコ競輪競馬っていうのは、やっぱりオカシイ」とは、思いません。
昨日のクロ現番組が、すこぶる興味深い。
「インターネット上の呼びかけに応じて弁護士会に懲戒請求した市民1000人」に、面接取材した内容だ。
また、ある民放番組が、憲法第25条をドラマ名にした10回連続放送も、評判になった。
「その世界に入っていくと慣れてしまって、自分のなかの過激さもそこに同調してしまう。」
懲戒請求に応じたものの、「匿名」のはずが住所氏名が伏せられず、損害賠償か和解かの手紙に
慌てふためき我に返る。
スマホは100%盗聴可能とはいささかも疑っていない、「匿名」という安心感。
「対面コミュニケーション」は、とことん避け、
「だれかのヘイクニュース」に、「いいね」ボタンを押し、
「声をあげにくい」格好のターゲットに、過激な言葉を叩きつけることで、
匿名さんじしんの社会的「承認欲求」を満たす、
そういうひとに、わたしはなりたくない。
鍵山いさおから匿名への返信 at 2018年10月30日 12:59 | 返信
被害者・高ノ岩が、損害賠償訴訟取り下げに追いこまれた。
治療費、全額自己負担。これって、「自己責任」?
日本社会とモンゴル社会のバッシングによるもの。
辺野古埋め立てをめぐり、国(防衛省)が国(国交省)に申し立て。
違法極まりない「茶番」が、まかり通るヤマト日本社会。
事実を確認しないで「税金が酒代に化けてる」などと騒ぎ立てる、「匿名」依存症。
5年前から、そして今年10月から3次にわけて切り下げる、国の生保基準。最低賃金にも連動する。
弱きをくじき強きを助ける、「匿名」依存症。
Posted by 鍵山いさお at 2018年10月30日 03:06 | 返信
鍵山さんは「匿名投稿」を非難なさっているのですか?
長尾ブログをすべて読んでいるわけではありませんが、「匿名」は私一人ではありません。
ブログ主催者の長尾先生は、匿名であっても個人を特定できるはずです。(そんなヒマ、ないから、投稿内容が「長尾基準」に適合すれば掲載なさるだけだと推測しています。私が「匿名」で投稿して、掲載されなかったこともあります。ブログとはそういうものだと思っています。)
私は、鍵山いさおさんがどこのどなたか存じません。知りたくもありません。ただ、同じ「鍵山いさお」さんで、同じようなパターンの文面から、このような人なのだろう、と想像はできます。けれども、「鍵山いさお」が本名であろう、とも思いません。そんなこと、どうでも良い。これまで、ご苦労されて生きてこられた方々のお一人である、とは思います。そういった高齢者にありがちな、一面的なものの見方を他者に押し付ける傾向が強いですが、それは仕方のないことです。どうか今後とも、PCを操る能力を維持しつつ、お元気で、「匿名たたき」の投稿をなさってください。しばらくお名前を見ないと心配になります。
私は、自分の投稿が掲載されなくてもよいのです。
私はこれからもずっと「匿名」で、長尾ブログに投稿を続けます。少なくとも長尾先生は、一瞬であっても私の投稿を読んでくださるはずですから。
匿名から鍵山いさおへの返信 at 2018年10月31日 01:56 | 返信
ジェネリック医薬品を普及しようとしているのは生活保護受給者に対してだけ、ではないです。
父が生存中も、ジェネリックにしますか?と引っ越した先の施設訪問診療医師に聞かれました。「ジェネリックは希望しません」で通りましたが、父の場合は、本人と私の希望でできるだけ薬を減らしました。H2ブロッカーの胃腸薬を長期服用していたのでそれをあっさり「やめてみましょう」でやめて、妄想がなくなりました。
私はアレルギーを抑える点眼薬とヒアレイン点眼薬を常用しています。最近、アレルギーを抑える目薬をできるだけ使わないようにしてヒアレインやソフトサンティアを使うようにしていますが、そのほうが調子が良いです。まあ、2月くらいから数ヶ月はスギ花粉なのでアレルギーを抑える薬は必要ですが。
何を言おうとしているのかというと、ジェネリックに取り替える、という手段よりも、薬をできるだけ減らしましょう、お薬を飲むよりも生活習慣を変えましょう、と厚労省が通達を出せば良いのです。
しかしそれは、これまでの厚労省の薬事行政がデタラメだった、と。厚労省はやたら薬を使う医療を黙認(というよりも推奨)してきた、それが間違っていた、と認めることになる。
「おカミはゼッタイ正しい権威」だから間違いを認めるわけにいかない。
そこで思いついたのが、「生活保護受給者はジェネリック」なのですよ。
厚労省も製薬企業も、薬の氾濫に、困っているのではないかしら。
製薬企業は薬を作らないとやっていけないわけで・・・製薬企業が薬以外の分野に進出すれば良いのです。天候に左右されない米作りとか、昆虫食とか、介護ロボットとか。将来、食物と人出が不足することは確実だから。
Posted by 匿名 at 2018年11月01日 02:28 | 返信
匿名さま、ご批判ありがとうございます。
「匿名投稿」一般を否定するものではありません。
「よみ人しらず」から「落首」「行旅死亡人」にいたるまで、「匿名性」には深みがあります。
ブログ管理者は、投稿者を追跡特定することができますが、読者は、「匿名」「匿名」の大海から
あれこれ想像を巡らせて「生けるにほい」を識別したいものなのです。
ですから、「しろたへの」でも「さくやこのはな」でも、名乗ってほしいのです。
さすれば、投稿内容への親近感が湧き、より説得され、続編への期待感がたかまることでしょう。
今回はからずも、「高齢者にありがちな」はいただけませんが、
「一面的なものの見方を他者に押し付ける傾向」というご指摘には、痛み入ります。
ですが、「生保たたき」に熱心なかたがたが、開陳されるご意見が、これまた瓜二つ。
紡ぎだされる貧しい「日本語」。妬み、蔑みのオンパレード。
「匿名」という「内輪」「密室」だけに通じる「暗号」で愛を交わす。
反対に、調査には調査する人もいるもので、それらのご意見のネタ元、発信者、発信年月日まで追跡されています。
アヘやトランプの「フェイクニュース」。
ヒトラーの宣伝、煽動。
「明治維新」は知らないが、「1945年」を経験し「明治100年」に抵抗した「青かりし者」が、いま
「高齢者にありがちな・・」と揶揄されるほど,「老い」の高みに祀り上げられているのかと、感慨しきりです。
鍵山いさおから匿名への返信 at 2018年11月03日 03:49 | 返信
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