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どうしようもなく孤独な夜は・・・

2018年10月31日(水)

どうしようもなく孤独な夜は――
第3の居場所としての「スナックのススメ」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース→こちら
やっぱり、   「スナック」でしょう。


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どうしようもなく孤独な夜は――第3の居場所としての「スナックのススメ」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

「孤独礼賛」本がバカ売れし、肯定する論調が広がっている孤独だが、実は健康に甚大な悪影響を与えることは日本ではまだまだ知られていない。拙著「世界一孤独な日本のオジサン」の中で、今、海外で「現代の伝染病」として、大問題になっている孤独の負の側面について掘り下げ、その対策について詳述した。この問題提起に対する反応はおおむね三つに分かれる。(1)漠然として不安を持っており、心配している、(2)実感しているが、いまさらどうしようもない、(3)人とかかわりたくない、一人が気楽。孤独の何が悪いのか、というものだ。

 特に、(3)の方々からは、ネットでのコメント欄などで「余計なお世話」などというお怒りのご意見をいただく。ファザコン気味の筆者は小さいころから、年上の男性の話を聞くのが大好きな「オジサンラブ」派だ。世の中のオバサンは韓流だ、羽生くんだ、趣味だ、旅行だ、と忙しく楽しそうに群れを作るが、オジサンはなんだか元気がない。もっと楽しく、笑顔のオジサンが増えたらと、ついお節介を焼いている訳だが、「ほっといてくれ」と言われると、やはり悲しい。
「一人で不安だ、寂しい」という感覚は、心身の大きなストレス
 色々な解釈がされる言葉だが、誤解のないように、改めて、「孤独」の定義について触れておこう。「孤独」とは本来、「孤児」のように、誰も頼る人、支えてくれる人がおらず、不安で寂しい、という主観的な気持ちを指す言葉だ。自分が理想とする人間関係と、現実の人間関係との間に大きな乖離がある状態、とされている。未婚であるとか、物理的に一人であるとかといったことは関係がなく、求める質と量の人間関係を築けているかどうか、ということに尽きる。だから、「一人でハッピー」という人は、そもそも上記の「孤独」という概念にはあてはまらないし、本人が満足しているのであればそれはそれで結構なことだ。

 ただ、「一人で不安だ、寂しい」という感覚そのものは、心身に大きなストレスを与え、心臓や脳、血管などあらゆる病気を招くリスクを高めるとされ、早死にする確率が50%上昇するという調査もある。短期的に不安な気持ちに耐えなければいけない場面も多々あるし、そこから学び取ることも多い。しかし、それが、数か月、1年、10年と長期化、慢性化することが大きな問題なのである。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@




先週の金曜日・・・


ロフトプラスワンのオトナのための死の授業@男の孤独死ナイトが、無事終了しまし
た。
孤独死現場の貴重な写真の数々をもってきて解説してくださった菅野久美子さん、
そして、「スナックと孤独死防止」というテーマに挑んでくれた
玉袋筋太郎さんこと玉ちゃんに、
そして来てくださった皆様に、心から感謝申し上げたい。
どうもありがとうございました。
 
玉ちゃんは、お忙しいのに
私が書いた『男の孤独死』を熟読してイベントに来てくださった。
昨今、取材にやって来る記者さんでさえ、本を読まずに平気でいるというのに
なんとまじめな人なんだろう。
その気遣いと優しさに感動してしまった。
私の本を読んだうえで、ちゃんと、「このあたりをネタにしよう、面白く膨らませよ
う」
と考えてきてくださったのだ。
それほど告知もできなかったのに、気が付けば会場は満員。
みんな、玉ちゃんが何か言葉を発するたびに笑いの渦…。
楽しすぎて、酒を注文する時間もなかったとお客さんから言われた。
 
そう、このロフトプラスワンの私のイベントの目的は、
日常でタブー視しがちな「死」について、みんなで酒飲んで、明るく語ろうぜ!
 
である。
 
玉ちゃんのおかげで、私の想いは反映された。
イベントのさいごに、『酒と泪と男と女』を二人して歌ってみた。
ライブハウスは一気に、スナックのような雰囲気に。
いいなあ。こういうの。いつも私がやっている講演会とは一味も二味も違う、
ハートフルで、やわらかい空気に包まれた。
 
私自身も楽しい時間でした。
「大阪でもやって!」との声もちらほらいただいた。
 実は、大阪にもロフトプラスワンはあるし、実は、玉ちゃんがやっているスナック

 北新地にある。舞台は整っている。
 
 以下は、当日の私と玉ちゃんのトークから……。
 
玉ちゃん
「先生の本を読みましてね、
スナックこそが男の最後のセイフティネットだ!って書いてあって。 
これ、わかりますねえ。 
僕、自分が今の【スナック玉ちゃん】という店をやる前にね、
阿佐ヶ谷っていうところにね、【スナックほろよい】がある。
 おどろおどろしい店なの。いや、店そのものがおどろおどろしいというより、
年月を経ておどろおどろしくなっていて、お化け屋敷って言われてるんです。
バーのマスターに、一回、あのお化け屋敷に行ってみろと言われてさ、
 その【ほろよい】に初めて行ったんですよ。
 そうしたら、ママが78歳。アルバイトレディも70歳越え。お客さんも80歳。
 俺が一番若いわけよ!」
 
 長尾
「デイサービスやね」
 
 玉ちゃん
「もう俺があの店に行ったらさ、あの世代からいったら、
 平成JUMPが入ってきたようなものだよ。
 玉ちゃん、玉ちゃん!ってかわいがってくれてね。
 そのスナックは、地元の人が毎日顔出しているよ」
 
 長尾
 「その店、いくらするの?」
 
 玉ちゃん
 「ボトルさえ入れていればそんなに高くないです。
 大体来ているのが地主とかでね。
 地主のじいさんやばあちゃんだよね。
 85歳で、毎晩バーボン飲んで、
 たばこバカバカ吸っているばあちゃんがいるんだよ。
 そのばあちゃんは、21時になると必ず、武田信玄の歌を歌って帰っていくんだ」
 
 長尾 
 「ルーティーンやね」
 
 玉ちゃん
 「そう、ルーティンなの。
 あのばあちゃんが店に来なくなったら、
 みんなで、どうしよう? ってなるじゃないですか。
 そのばあちゃん、派手でね、着ている服が。
 ヘビ柄の服とかを着ているんだけど、遠くから見るとさ、
 もうばあちゃんがヘビに飲まれているように見えるんだよ。
 でね、50歳ぐらいの人連れているんだよ。30歳も年下の男だよ。
 だから、息子さんかなと思ったら、実は違うの、ばあちゃんのコレなんだよな。
 30歳下の彼氏を連れてもう、ペタジーニ夫人みたいなもんよ。元気なの。
 ばあちゃんが元気なのをスナックで確認するだけで、俺もうれしいし、
 ママもアルバイトレディもみんななんかほっとするんだよね。
 スナックってね、そういう生存確認ができる。
 だから週一でもね、スナックに行けばいいんだよ」
 
長尾
 「実際に尼崎でそういう話があったんです。
  僕も在宅医だから、患者さんの自宅のカギはたくさん預かっているけど、
 <俺が3日来なくなったらカギを開けてくれ>
 って、近所の行きつけのスナックのママに自宅のカギを預けていた
 一人暮らしおじいさんがいてね。
 それで、あるとき本当に3日来ないことがあって、
 ママが心配になってそのおじいさんの家に行ってカギをあけたら
 案の定、孤独死してました……」
  
 玉ちゃん
 「でも、ママがそうやってさ、カギを開けて、
 3日で見つけてもらえたのならいいじゃないのねえ」
 
 長尾
「そう、ドロドロになる前に見つけてもらえたからね」
 
 玉ちゃん
 「ドリップ出す前にね」
 
 長尾
 「やっぱり自分でなんとなく死をわかっていたのかもね。
  でも、たいていの人は、自分だけは死なない、自分は例外だと思っている。
  この会場にいる人だって、まさか今日、自分が死ぬとは思っていないよね?
  だけど誰にとっても、<死>はいつ訪れるかわからないんです。
 5パーセントの人は突然死しますからね。事故死とか、突然死とか…。
  ポン、と今晩死んじゃうことは誰にでもあるわけです」
 
 玉ちゃん
 「そのさ、スナック【ほろよい】なんだけどね、
 俺はすっかり常連になっていたわけ。
 同じその店の常連で、俺の2歳年上のさ、
 すごい太ったオバさんがいてさ……かなえちゃんて言うんだけど。
 ママや常連のおばさん連中から、妙に慕われているんだよね。
 かなえちゃん、かなえちゃんてさ、高齢者の客からすごい信頼が厚いの。
 かなえちゃんとヘビ柄ばあさんがデュエットして、俺が嫉妬するくらいにね。
 向こうもなんか、俺のことを意識しているわけよ。
 で、そのかなえちゃんとあるとき、
 たまたま【ほろよい】で横に座って飲めたことがあって、
 俺、「かなえちゃんて、仕事は何やってんの?」って聞いたら、
 「葬儀屋さんよ」って言うんだよ。
 
 長尾
 「はははは」
 
 
 玉ちゃん
 「だからさ、スナックに営業だよ! 仕事の営業に来ていたの!
  で、常連のお客さんたちはみな、
 <私が死んだらかなえちゃんに頼むわ>って言っているんだ。
  もうかなえちゃん、ニンマリだぜ。
  考えてみたら、すごいよくできたシステムなんだよ。
  だから俺、
 【ほろよい】のことを天国に一番近いスナックって呼んでるんだ」
 
長尾
 「それはいい話を聞いたなあ。
  本当、スナックって、つながっているんですよ、全部ね。
  スナックで笑ってさ、イザというときの話までお客さん同士でできるのは、
  すごくいいことだよね。
  死を、タブーにしないことが大事なんだよ。
  スナックで「かなえちゃん、万が一のとき頼むよ」と云えることって
  素晴らしいと思うんだよね」
 
・・・・・・・・・・・・
 
 日常的に死を明るく語る…次回のオトナのための死の授業は、
 12月13日(木)の夜。
 新たなゲストをお迎えする予定。決まり次第、このブログでお知らせします。
 
 


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この記事へのコメント

先生ご無事でよかった!ブログ3日前の日付で止まっていたので、大丈夫やんな…まさかな…お忙しいのよ…って思ってましたけど、ちょいドキドキしたな〜、心臓に悪い〜(苦笑い)

大人のための死の授業、大阪でも開催していただきたいです!私は社長と副社長と部長と先輩を誘って行きたいです!怒るかな…いや、ノッてくれそう(^^)

Posted by 小梅ちゃん at 2018年11月03日 12:47 | 返信

だいたいからして「スナック」という場所そのものがおじいさんに近いおじさんの溜まり場。今時の若い人たちは「スナックって何?」

尼崎の病院で診察を待っていた患者さんが面識ない人にいきなり刺されたというニュースを読んで、なんとなく長尾先生が心配でした。お元気でよかったです。

Posted by 匿名 at 2018年11月03日 01:02 | 返信

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