このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

たかがインフル、されどインフル

2018年11月27日(火)

インフルワクチンはどこも不足していて、毎日、入ってきては出ていく。
医療タイムス11月号には「たかがインフル、されどインフル」で書いた。→こちら
ちなみに私はインフルワクチンを打ったことが無い。自然免疫で十分!?


2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 

医療タイムス11月号   たかがインフル、されどインフル

 
 秋が深まってきた。毎年この季節になるとインフルエンザワクチンを打ちに来る人と高熱を出してインフルエンザかもしれない人が交錯し、外来は忙しくなる。ワクチン接種も市内の高齢者と市外、そして一般では取り扱いが違う。そのうえ肺炎球菌ワクチン接種や麻疹、風疹、帯状疱疹などのワクチン希望者が混在する。なかには「インフル?もうデイサービスで打たれたよ」という人が居て慌てて問いあわせると去年の話だったりもする。朝夕の冷え込みで普通の風邪の患者さんも混じってくる。定期通院患者さんが待合室で菌やウイルスをもらってしまっては申し訳ないので、室温や湿度の管理を強化するとともに、患者さんの動線を分けることに頭をひねるのもこの時期だ。

 毎年、「待合室で咳をしていた患者さんからインフルをうつされた」というクレームが届く。受付でマスクを配り動線を分けてみても、その網をくぐり抜けてしまう人が必ずいる。簡易検査で陰性である時の対応にも悩む。喉の奥の水泡があるのか無いのかはっきりしない場合もある。思い切って「インフルです」と臨床診断して抗インフル薬を出すのか、翌日再検に来てもらい白黒明確にするのか。でも2回目も陰性だった時に「偽陰性」とするのか。インフルへの簡易検査を2回すること自体、保険診療上の問題があるが、それを希望する患者さんにどう対応するのか。翌日また来られたら再びウイルスをまき散らす可能性があり、悩ましい。いっそ妊娠検査のように簡易検査も薬局などで市売してもらい陽性の人だけ代理で受診して欲しいくらいだが、法律の壁がある。ゾフルーザという1回の服用だけで済む抗インフル薬の登場は嬉しいが、高価だ。10円でも節約したい人は薬価が4分の1で済むタミフルのジェネック薬を希望するかもしれない。あるいは嚥下障害がある在宅患者さんにはラピアクタの点滴も用意しておかないといけない。このようにインフルの診断と治療は意外と奥深く、かなりの経験と知識が求められる。

 しかしかと言ってインフルの患者さんがいきなり病院に押しかけたらどうなるのか?深夜の救急現場にまき散らしたらどうなるのか?毎年、「インフルの院内感染で死亡」という記事を見るたびに複雑な気持ちになる。さらに深刻なのが実は介護施設である。彼らも院内感染で死者が出れば新聞報道され大きなダメージを受ける。医療者や介護職員自身がウイルスの運び屋になる可能性もあるので職員の健康管理にも気を抜けない。パニックになった施設管理者や介護スタッフや入所家族の相談にも丁寧に乗らないといけない。登校許可証の発行や治癒証明書を求められては、押し問答になりそうな時もある。

 かかりつけ医の役割には以上のような「インフル狂騒曲」に上手に対応することも含まれる。それはとりもなおさず病院や施設などの地域の社会保障資源を守ることにつながる。しかしかかりつけ医へのインフル教育は薬剤治療に重点が置かれて、診療の工夫に関するものは少ない。あるいは「動線を分ける」と言っても限られた資源の中でどんな工夫ができるのか。もしノウハウの蓄積があるのであれば是非知りたいところだ。たかがインフル、されどインフル。インフル診療でトラブルことの無いように患者教育だけでなくスタッフ教育にも力を入れたい。




​PS)
以下は、11月23日の夕暮れの出雲大社。
よろしければ、毎日2つのクリック. よろしく。


20181123_172629.jpg



2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

私は今年65歳になりました。一度もインフルエンザワクチン接種を受けたことがありません。今年も受ける予定はありません。
今、迷っているのは肺炎球菌ワクチンです。65歳以上は5年ごとに市の助成金が出る制度で、来年3月までに接種すれば半額程度です。助成金なしでよければいつ接種してもいいみたいです。
私の(すでに亡くなりましたが)両親は80歳近くまで予防接種など受けたことのない人でした。80歳頃から要介護となり最初は老健へ入所したので、そこで二人とも肺炎球菌ワクチンを接種し、インフルエンザワクチンは毎年受けました。
どうしようかな〜〜〜 私も80歳近くになるまでワクチンなしで行こう・・・かな。。。迷い虫。
インフル接種は今年もやらない、これは確かです。

Posted by 匿名 at 2018年11月27日 01:22 | 返信

ほんとは…
自分の力を信じて ワクチンを打ちたくないですが
仕事がら
打たなかったことでインフルエンザになったら…と思うと
接種する選択をしてしまう自分です

Posted by 宮ちゃん at 2018年11月28日 08:25 | 返信

コメントする

                                               

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • 長尾クリニック
  • Dr.和と一緒に仕事をしませんか?
  • 長尾クリニックメールマガジン まだまだ知らないDr.和情報がてんこもり!
  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ

  • 尼崎市の訪問看護ステーション

  • ケアマネセンターながお

  • 一般社団法人日本尊厳死協会関西支部