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膵臓がんが気になる人に
2018年12月21日(金)
急増する膵臓がんが気になる人に3つのトピックスを紹介。
尾道方式、そして血液型、そして糖尿病、がキーワードだ。
誰かの参考になれば幸いだ。
尾道方式、そして血液型、そして糖尿病、がキーワードだ。
誰かの参考になれば幸いだ。
1)女医50人に聞いた「膵臓がん早期発見は尾道方式が最適」 →こちら
女性の体が変化していく40代。健康に不安を抱える年代だが、どこでどんな検査を受けたらいいのか迷う女性は多い。
そこで本誌は、40代以上の女医50人に、緊急アンケート。「40代以上の女性が受けておくべき検査」を調査。
がんを早期発見するためには、どんな検査が必要なのか、部位ごとに見ていこう。
大腸、肺に次いで、女性で3番目に“がん死”が多いのはすい臓がんだ。最近女性に増えていて5年生存率が7.5%ともっとも低い。
早期発見がむずかしい臓器ゆえに、アンケートでも「親兄弟がすい臓がん」という家族歴がある人は、
1~2年に1度、腹部の超音波検査を受けておくべき、という答えが17人に上った。
「超音波検査は、体に害のない楽な検査です。だけど、すい臓は胃の裏にあり、太っている方や、
胃にガスがたまっていると小さながんは見えないこともあります」
そう話すのは、大阪がん循環器病予防センター顧問の田中幸子先生。
しかし、田中先生らの研究チームは、1990年から約20年間すい臓がんを研究した結果、見逃さないための法則を発見したという。
「(1)すい管が太い、あるいは(2)すい臓に嚢胞(水の袋)がある方は、
どちらもない人の約3倍、両方ある方は27.5倍、すい臓がんになりやすいことがわかりました」
すい管は、太ければ超音波検査でほぼ確実に見える。嚢胞もがんよりは見つけやすい。
「(1)(2)に当てはまる人は、MRIや造影CT、すい臓超音波検査などの精密検査を受け、
がんがなくても、年に2~3回程度の経過観察検査を受けてもらうことが早期発見につながります」(田中先生)
こうした治験に基づき、すい臓がんの早期発見に取り組む医療機関も増えている。
「広島県尾道市では、地域の病院で腹部超音波検査を受けた患者で、(1)(2)のリスク因子がある方を尾道総合病院に紹介して、精密検査を受けてもらうという“すい臓がん早期発見プロジェクト”が行われています」(田中先生)
このプロジェクトは、“尾道方式”と呼ばれて注目を集めている。
尾道市では、この方式を始めてから、すい臓がんの5年生存率が、全国平均の7.5%を大きく上回って約20%に達している。
しかし、これを取り入れている医療機関は、まだ一部に限られる。
「検査の際、『昨年の検査で、すい管が少し太いと言われて気になっています』など、
検査技師に声をかけておくと、念入りに見てくれると思います」(田中先生)
女性でもっともがん死亡数が多い大腸がん。早期発見すれば完治するがんなのに、死亡数が減らないのは、
「検査が受けづらい部位」という事情も。実際に、女性の大腸がん検査の受診率は、
乳がんの44.9%に比べても、38.5%と低い(平成28年国民生活基礎調査)。
大腸がん検査といえば、大腸内視鏡検査が一般的になっているが、アンケートでは、
自治体でも受けられる便潜血検査(検便)を重視する声が目立った。
大腸肛門が専門のマリーゴールドクリニック(東京都)、
院長の山口トキコ先生は、理由をこう説明する。
「便潜血検査は自治体の検査で手軽に受けられます。ただ、便潜血検査では5ミリ~1センチくらいの小さながんがあっても陰性になることが多い。
しかし、早期がんが1年で進行がんになることは少なく、毎年受けていれば手遅れになる前に発見できる率が高まります」
ただし、家族に大腸がんの人がいる場合は注意が必要だ。
「家族歴がある方は、毎年の便潜血検査に加え、3年に1度は大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。
大腸内視鏡の場合は、ポリープがあれば、その場で切除できますからね」(山口先生)
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2)膵臓がんリスクが高い血液型とは?→こちら
血液型別に“死にいたる病気”があるという。誰もが持っている血液型それぞれに、固有のリスクが潜んでいるとは驚きだが、
すべて医学的な統計データに裏付けられたものなのだ。せめて、自分のリスクを知って“転ばぬ先のつえ”としたいもの!
今年5月、東京医科歯科大の高山渉特任教授(外傷外科)らが「重傷のケガで緊急搬送された患者のうち、
死亡率はO型が28%、O型以外が11%で、O型のみが2倍以上高いことがわかった」と発表。大きな反響を呼んでいる。
調査は’13〜’15年度に入院が必要となる重傷で、東京医科歯科大病院などに運ばれた901人の患者のデータを分析したもの。
「これまで血液型による血の固まりやすさは、外科的に大差はないとされてきました。
ところが違いがあることがはっきり数字で示された。画期的な調査だと思います」
こう話すのは、血液型の科学的調査にくわしい長浜バイオ大学教授の永田宏先生。
みなさんは血液型についてどこまでご存じだろうか。現在では、いちばん一般的なABO式血液型以外にもRh(+)(−)のほか、
100種類以上の分類がある。なかでも重要なのがABO式血液型だ。日本人はおおよそA型4割、O型3割、B型2割、AB型1割に分けられるそう。
「出血の際などに血液を固めて止血するための血液凝固因子は、すべての血液型で共通に存在します。
ところがABO式血液型によって、一部の凝固因子の濃度に違いがあり、ほかの血液型に比べ、O型は血が止まりにくいのです。
そのことが、重傷のケガでO型の死亡率が高い理由と説明できます」(永田先生・以下同)
ABO式血液型が発見されて118年。まだ血液型の研究は始まったばかりと言えるが、
近年、世界の医療機関の調査で、ほかにも血液型による、さまざまなリスクが報告されている。永田先生が解説してくれた。
インドや東南アジアの人は、3〜4割がB型になる。
「じつはB型が多い地域は、コレラが蔓延したエリア。コレラは、コレラ菌が生み出す毒素によって激しい下痢に見舞われ、死にいたる病いです。
日本でも江戸末期から明治初頭にかけて多くの死者を出しました。そのコレラに感染しても重症化しにくいのがB型。
逆に重症化しやすいのがO型とわかってきています。このため、東南アジアではB型の人が生き残り、現在の割合になっているようです」
B型にはイヤなデータがある。
「米国の国立がん研究所が’09年に発表した論文では、もっともすい臓がんになりやすいのはB型です」
この調査では、O型がすい臓がんになるリスクを1とした場合、なんとB型は1.72倍(A型は1.32倍、AB型は1.51倍)。
「すい臓がんの場合、喫煙者は非喫煙者の1.8倍のリスクがあるとされていますので、
O型と比べてB型には、喫煙と同じくらいの危険性があると言えます」
その理由はまだ解明されていない。ただ遺伝子のDNAレベルで、血液型を決める遺伝子と、
がんのリスクを左右する遺伝子が隣り合わせていることが、なんらかの影響を与えているのではないか、という研究が進んでいるという。
世界的に見て数が少ないのがAB型。A型とB型の血液凝固遺伝子を併せ持っているため、
病気リスクの傾向もA型、B型に似ているが、血栓のリスクはもっとも大きい。
「正直なところ、世界的に少ない血液型なので、統計的なデータが不足していることはいなめませんが、
’09年にアメリカで行われた研究ではO型に比べ1.59倍、リスクが高いとされています」
いわゆる“エコノミークラス症候群”と呼ばれる肺塞栓症。長い間、座っているなどして、
足の静脈にできた血栓が肺に飛び、肺動脈をふさいでしまう病気だが、これも米国の研究でO型の約10倍なりやすいとの報告もある。
3)最後は、糖尿病というリスクだ。
本日発売になった新刊「糖尿病と膵臓がん」を参照して欲しい。→こちら
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この記事へのコメント
年一回の市民健診の無料チケット有効期間が迫っているので、年2回程度しか行かない近所の診療所へ行った。
医師が、腹診でみぞおち辺りを押すと痛かったので思わず「イタッ」と言った。
「これ、痛い?」と医師が聞くので「胃のあたりの肋骨を押すとフツーは痛いですよネ?」→「肋骨は押してない」→「あ〜そうですか、etc. 」その他若干会話があり、今の話をカルテに書くと、それについて何も処置しない・指導しない・投薬しない、つまり「何も医療行為をせずに見逃したことが、医師の責任になる」らしい。
ので、私は「それなら書かないでください」と言った。
書かなければ「言った・言わない」の押し問答であってつまり、医師側にとって不利な「証拠」とならない。
要するにその医師は、バリウムや内視鏡の胃の検査、超音波での胆肝膵腎検査など、精密検査をさせたいが、私が拒否するだろうと見込んで高圧的には言わない、が、その医師が言いたいことは「精密検査しないと責任は持てません」なのだ。
私は、「いろいろ考察しますのでまた・・・よろしく」で帰った。
私は本当はその医師に聞きたかった。「精密検査すると責任持てるんですか?」
検査というものは、検査時点までは「大丈夫です」
しかしその1秒後、1時間後、1日後 etc.に、被験者の肉体において、どのようなイベントが起きようとも「知らぬ存ぜぬ関係ない」のが、検査なのである。
本気で検査する気になったら、新幹線代使って尼崎の長尾クリニックへ行きますから、長尾先生、死なないでね。
Posted by 匿名 at 2018年12月27日 05:14 | 返信
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