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抗がん剤に「正しいやめどき」はあるのか?
2018年12月22日(土)
この記事に言いたいことは100ほどあるが、一点だけ。
「ひどい副作用はもう古い」というタイトルは、100%間違っている。
自分が抗がん剤治療を受けて副作用に驚いた西村元一医師が証言している。
「医者は抗がん剤の副作用をまったくわかっていない!」
他人事、他人事ならば、このような言い方になる。
だから近藤誠氏の本が飛ぶように売れ続ける。
抗がん剤を辞めて在宅医療に移行した人の多くが
驚くくらい元気になり、通院可能になりみな驚く。
がんのために通院不能になったのではなくて、
抗がん剤の副作用のために通院不能になっていたのだ。
もう一点、いや二点指摘しておこう。
2)利益<不利益、となる臨界点がやめどきだ。
延命と宿命の分水嶺がある、という大前提。
3)「正しいやめどき」という表現について。
誰にとって「正しい」のか。
・医者? 製薬会社?
・それとも患者さん?
もちろん後者であるが、その視点が一番大切なのだ。
つまり「ややめどき」には多様性があり、患者さんの生き方そのもの。
実は、「抗がん剤のやめどき」に関する相談をメールや手紙でたくさん頂く。
とてもお答えしきれないので、拙書を紹介して読んでからにしてね、という。
「抗がん剤・10のやめどき」→こちら
最後に、2つだけ。
・医者のいいなりになったら、後悔するよ!
・だから、自分の最期は、自分で決めてね!
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この記事へのコメント
昔の様な抗がん剤の副作用はないと思います。しかし、現実に副作用はあるのです。無いという人もいるようですが、現実には副作用に苦しみながら、治療を受けているのが実態です。むやみやたらに恐れる必要はないと思いますが、こればかりは当事者でなければ分かりません。家庭で副作用に苦しむ姿を医師が見ることはありません。腫瘍内科医の中には、患者が恨みつらみを、本やいろいろな媒体で表現するから、抗がん剤への理解が進まないという事を、平然と文章にする人もいます。外来の化学療法が主流になっていく現在、副作用を患者が訴えなくて、どうやって医療者は知るというのでしょう。医師は治療を推し進めたいという一心で患者の心を粉砕しても平気な人々なのかと思う時もあります。患者は黙っていろとでもいうのでしょうか。
辞め時にしろ、医師が決めて当然という事が見え隠れする場合、どうすればいいのでしょう。
長尾先生の様に、患者が考えるための資料を提供してくださっているのであればいいのですが、中には、無言いや、あからさまな強制のように感じるものもあります。
Posted by 樫の木 at 2018年12月25日 12:17 | 返信
「正しいやめどき」という表現について。
誰にとって「正しい」のか。
・医者? 製薬会社?
・それとも患者さん?
もちろん後者であるが、その視点が一番大切なのだ。
つまり「ややめどき」には多様性があり、患者さんの生き方そのもの。
そのとおりである「べき」ですが、現実は、医療そのものが「システム化」されていて、
「標準治療」というらしいですが、体系化類型化パターン化した「医療体系」ができあがっている。
その「定型パターン化公式」に患者を当てはめていくことが、医者としての一番「無難な医療行為」である。
患者の希望や要求があっても、「公式からはずれた医療行為」の結果が喜ばしくない場合、責任の所在はどうなるのか、と、医者は常に心配する。だから、医者という偉い国家資格者であることを盾に、威圧的に「あるべき治療」を強制することになる。つまり、大半の医者は、自分で考えていない。与えられた「公式」に機械的に患者を当てはめる「事務」をやっているだけだ。
「標準治療」という「治療公式」が、手術設備等の医療機器産業主導および製薬企業主導のデータに基づいており、治療行為そのものが医療産業発展に寄与している側面が極めて強いわけで、たとえば最近はハラキリよりも抗がん剤が注目されているが、これは「手術産業」にとっては痛手である。切るのが大好きな外科医も商売替えしないとイケナイ。そして抗がん剤よりも放射線・陽子線治療の方が副作用少ない、となると製薬企業もビビり始め何としてでも薬を売らねばと必死の形相・・・というように、医療産業にとっては、患者の人生なんてどうでもヨイのだ。
根本的に、「患者のための医療」を目指して医療体系を構築し直す必要がある。医者は、医療産業発展のためにできあがった「医療体系」に、患者を押し込めていることに気づくべきだ。
患者は、医療産業発展のために存在するのではない。
Posted by 匿名 at 2018年12月27日 01:19 | 返信
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