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日本尊厳死協会の「リビングウイルノート」

2019年01月23日(水)

日本尊厳死協会発行の「リビングウイルノート」が世に出た。→こちら
私も編集に加わったが、とても大きな字で読みやすい一冊に。
「50過ぎたらLW」ということで、多くの人に使って欲しい。
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今週、東京地裁は「リビングウイルがあったら医師の訴訟リスクが高まる」という
内閣府の見解を明確に否定したが、そのタイミングで出版されたこの本はいい本だ。


「リビングウイル決定版」だと思ってもらっていい。
もちろん、人生会議についても詳しく書かれている。

「自分の最期は自分で決める!」と思った人は
・この本を読んで、
・日本尊厳死協会に入会して欲しいな→こちら。

協会のHPには、いろんな情報が満載だ。
機関紙もとっても興味深い記事が並ぶ。

今週の東京地裁の判決については既に報道された。→こちら

読売新聞も報じている。→こちら

これで晴れてリビングウイルの普及啓発活動の公益性が認められる。
しかし国が控訴するかもしれないので、確定まで少し時間がかかる。


いずれにせよ、世界中でここまで幼稚なことを言っている国は日本だけだ。
「自分の意見を書くな」という見解は人権侵害で、明確な憲法違反である。

虐げられてきた患者さんの権利だが、ようやく一歩だけ前進した週である。




PS)
今朝もお看取りだった。
インフルでも大忙しだ。

夜中も起こされるので、今夜こそしっかり寝るぞ。












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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

日本尊厳死協会のリヴィングウィルは人間が事故や病気で「不治かつ末期」に陥った場合の医療処置に対する意思表示。
「不治かつ末期」ではないが病気『かもしれない」と、本人も周囲の人間も認識している段階では、本人は医療処置に対して意思表示できないのだろうか。つべこべ言わずにおとなしく医者の指示通りの医療処置を受けなければならないのだろうか。
現時点では、自分がやろうとする医療行為を「一方的に患者に押し付ける医者」がほとんどです。
だから、その医者の医療方針に納得がいかない場合、
①泣く泣く医者の指示通りに人生を預ける(これは悲惨な結果となる場合が多い)
②自分が納得できる医療方針を提示できる医者を求めてあちこちドクターショッピングする(医療費と時間の無駄)
③「医者に行かない。医療に関わらない」(ずっと軽症ならHappyだが、もし重症化した場合、これも悲惨)
一番いいのは、医者が、自分のやり方を一方的に患者に押し付けるのをやめることではないか。
病気を治療することと、「医者から」患者と呼ばれる立場になった人間の幸福が、一致すれば一番良いのだが。

Posted by 匿名 at 2019年01月24日 02:04 | 返信

早速購入しました。
年明けの、健康診断で、「肺が汚い」といわれ、数日不安になり結果何の問題もなかった?のですが、
余命宣告されるような状態に突然なったり、万が一事故にあわないとも限らないので、
残された子どもに、親の延命処置について、決めさせるという負担をかけたくない思いから、
今のうちにかける範囲で書いておこうと思いました。
医療行為について詳しく書かれていてありがたく思います。

母親は現在90歳ですが、昨年大阪北部地震で入院するまでは、ずっとアリセプトを服用していました。
病院から老健に入ったときに、知らない間にばっさりアリセプトやメマリーがなくなっていました。しかし、全く変わりなく元気で、むしろ明るくなったのでは(これは環境の変化も大きいのでなんともいえませんが)と感じるくらいです。高齢、認知症、単身生活は不安だったんだなあと改めて感じました。
とても親切な特養に入所し、細かくケアしてもらい、多床室で人と接することがあり
たくさんのスタッフから声をかけてもらい、母親自身はそれほど動けなくても、
生活感のあるところで過ごせて、プラスになっていると感じます。

長尾先生のブログに出会ったり、ご主人を介護している人のブログに出会ったり、
成年後見制度でひどい目にあい(保佐人は続けています)、今は解放されていますが、
そのときに出会ったブログから引き続きお知恵拝借しています。
成年後見制度は、お金の管理を家族から奪うことが制度の目的なのねとしか、思えないものです。
リビングウイルノートに認知症になったときのことも書いておかないとなあと思います。
まとまりなく、徒然なるままに書いてしまいました。これからも毎日読ませていただきます。
sue

Posted by sue at 2019年01月24日 10:41 | 返信

一般の方が、医療現場や介護施設等を見学し、見て知って考える機会を持った方がよいのでは
ないでしょうか。それは単に、面会的な短時間で済ますものではなくて、何かしらの業務を与えて
もらう言わばボランティア活動です。介護職が定着せず、離職と転職を繰り返している現状は、
それは労働環境や労働条件だけに起因するのではなくて、人の死に方=死ぬまでの環境や過ごし方
を見る日常が気持ちに重くのしかかり、やりきれない思い・辛さを味わうことが負担に感じられる
ようになるために、ひとまず離職=リセットする という、重たい心の労働が起因する側面があるよう
に思うことがあります。
自分の死に方を考えるためには、超々高齢化社会の真っ只中にある現状を知るのが近道な気がします。
現状を見て知った時には、「自分はこうしたい」とか「このようには、なりたくない」とかが
明確に分かってくるのではないかと思います。

Posted by もも at 2019年01月24日 11:50 | 返信

このリビングウィルノートを書いて自分の気持ちを文字にすることで、頭の中を整理できそうだなぁと、なんだかワクワクします。やっと週末がきたし、ゆっくり読み進められそうです!

Posted by 小梅ちゃん at 2019年01月25日 10:54 | 返信

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