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神戸新聞「終章を生きる」最終回
2019年01月28日(月)
人生の終章を自分らしく締めくくるため、あるいは心置きなく逝くため、多様な取り組みが広がる終活。
生きているうちに「生前葬」を開き、家族や友人に感謝を伝えるという考え方がある。
昨年7月、還暦に合わせ生前葬を開いた「長尾クリニック」(尼崎市)院長、長尾和宏さん(60)に
生前葬の意義や、死を見つめて生きる大切さについて聞いた。
-生前葬はどのような内容だったか。
「患者さんや友人、病院スタッフをホテルに招き、葬儀会館で前撮りした映像を流した。白装束に身を包み、
ひつぎに入る様子を皆さんに見てもらい、その後はパーティー。歌を歌って、生の喜びを表現した」
-なぜ生前葬を。
「50歳のとき以来2回目。むちゃをしてきたので、60歳まで生きてこられたことが奇跡だ、というのが動機の一つ。
私は死後に葬式はいらない。今一緒に生きている仲間と飯を食える素晴らしさの方が大切。
『死んだときは来なくていいよ』と伝えることもできた」
「もっと大きな目的は、死を身近に感じてほしいということ。
人は全員死ぬのに、寿命が延び、身近で人が死ぬこともなくなったため、誰もが自分だけは死なないと思っている。
私が〝予行演習〟することで、死をタブー視せず、オープンに語り合うきっかけにしてほしかった」
「死を意識する一つの方法が、入棺体験。死に装束を着けて入ると、さみしいし、こんなところに入りたくないなと思う。
何回入っても嫌な気持ち。でも100パーセント入ることになるんだから、今日を頑張って生きよう、という気持ちになれる」
-生前葬はどのように開けばよいか。
「難しく考えなくても、ある程度の年齢になったら誕生日パーティーで家族や友人に感謝を伝えたらいい。
お世話になっている人にごちそうする会を開くこともできる。必ずしも『生前葬』と銘打つ必要はない」
-終活についてどう考える。
「死を見つめて生きるという点では意味はあるが、今の終活は本人で完結しがちなのが問題。
終末期や死後のことについて、家族や医師と話し合って一緒に進めることが重要だ。
日本尊厳死協会の副理事長としては、50歳を過ぎたら終末期の希望を文書化する『リビングウイル』もぜひ書いてほしい」
▽ながお・かずひろ 1958年、香川県生まれ。東京医科大卒。大阪大病院などに勤めた後、95年に尼崎市で長尾クリニックを開業。みとりを含めた在宅医療に力を入れる。日本尊厳死協会副理事長。「『平穏死』10の条件」など著書多数。
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ちなみに、バックナンバーも参照してください1回目
終活は、前向きに生きるため 100歳まで生きる人生設計 61歳女性
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201901/0011974834.shtml
100歳まで生きるのにいくら必要? 夫婦で1億円、不確定要素も
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201901/0011974853.shtml
2回目
生前の思い家族に伝える エンディングノート、抵抗感も
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201901/0011977153.shtml
エンディングノート、何を書く? 遺品整理や家族への感謝など
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201901/0011977155.shtml
3回目
先祖とのつながりも「生前整理」 次世代への負担最小限に
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201901/0011981649.shtml
効率的な生前整理方法は? 要、不要、中間の3つに
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201901/0011981651.shtml
4回目
時代とともに変わる葬儀 墓不要、骨上げ、散骨しない「0葬」も
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201901/0011995884.shtml
一般葬、家族葬、直葬…葬儀が多様化 費用の違いは?
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201901/0011995883.shtml
5回目
遺影や棺、生前に準備 遺族に遺す葬儀
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201901/0012000902.shtml
お葬式の事前相談 どこまで決められる? 参列者数などで見積もりを
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201901/0012000905.shtml
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