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「糖尿病と膵臓がん」が三刷りへ
2019年02月05日(火)
同時に「平穏死10の条件」もまた増刷したと。
たしか15刷りくらいか、嬉しい知らせだ。
さて、一昨日、大阪大学消化器内科の同窓会で
膵臓がんの遺伝子に関する貴重なお話を聞いた。
大阪大学 ゲノム生物学講座・ががんゲノム情報学の
谷内田真一教授による「がんの不均一性とがんゲノムの進化」
以前から思っていたとおりの話だった。
要は、がんとの闘いとはヤクザと闘い。
谷内田先生は10歳以上年下である。
いろんな話をしたが、楽しかった。
謙虚な先生で、彼の話を聴きながら、将来、
ノーベル賞を取るのではないか、と感じた。
在宅のがん患者さんが亡くなったため帰路についたが、
帰り道にフト、こんな小説が閃いてしまった。
単なる思い付きであるが、メモしておこう。
あくまで空想の話、妄想の話。
素人小説(風)の下書きである。
「パンクレアス・ブレイク」 長尾和宏
1 医者になる
・四国生まれ、父親は自衛隊員
・高校1年生時に父親を膵臓がんで亡くし母子家庭に
・いったん自衛隊に就職するも、叔母も膵臓がん死したのを契機にリベンジを志す
2 外科医としての挫折
・日本海医大卒業後、外科医になるも膵臓がん臨床の厳しさに疲弊・絶望
・奥さんが若くして膵臓がんになり1年で死去、いよいよ精神的にも限界に
3 留学先で遺伝子研究に出会う
・ボルチモアにあるジョンホプキンス大学に留学、ここは犯罪多発地帯でもある
・来る日も来る日も、膵臓がん死患者の迅速遺体解剖の連続
・次世代シクエンサー解析で、膵臓がんの多段階発がんを発見
4 在宅患者さんの好意で膵臓がん遺伝子の発見
・38歳で浪花医科大学の遺伝子治療教室の教授になり、研究に専念することに
・しかし家に帰りたいという患者さんが多くて悩み、尼崎の町医者の在宅を見学
・在宅看取りのご遺体を出張解剖車を使い検体を集めた
・剖検臓器から膵臓がんの遺伝子を同定し、膵臓がん治療に応用
5 採血で膵臓がんの標的遺伝子が分かる
・リキッドバイオプシーを開発し、ステージⅢとⅣの膵臓がんに応用
・こうした発見の連続で、術前抗がん剤や放射線が不要になった
・膵臓がんは遺伝子に多様性が少ないがんであることが幸いした
6 ノーベル賞を辞退し町医者に
・何気なく受けた検診で自分の膵臓がんを発見してしまう
・後輩が主治医になり治療。結局、15年間も延命できた。
・2040年、膵臓がんは治るがんになった
・ノーベル賞を辞退し、町医者になった
妄想って、
怖いですね・・・
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この記事へのコメント
妄想って、時に自分を救うのではないでしょうか。
長尾先生が想われた、この妄想の物語についてを言うのではありません。
人はポジティブシィンキングを抱くことができるか否かによって
持ち得るエネルギーが変わるのではないかな、と思います。
残念ながら、ネガティブシィンキングを癖にしてしまっている人も割とあります。
...けれど、スポーツを筆頭に、前向き思考によって身体的エネルギーが増大すること
必至です。営業でも製造でも経営でも、いずれの職にしても Let's ○○ と、前進を
信条とすることの大切さを思います。
Posted by もも at 2019年02月06日 10:31 | 返信
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