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中高年のひきこもり61万人は孤独死予備軍⁉
2019年03月30日(土)
自分の周囲でも、何人かの顔が浮かぶ。
もしかしたら20年後、孤独死予備軍?
中高年のひきこもり61万人
初の全国調査、若年層上回る →こちら
3/29(金) 10:00配信
40~64歳のひきこもり状態の人が全国に61・3万人いる。内閣府は29日、そんな推計を公表した。「中高年ひきこもり」の全国規模の数が明らかになるのは初めて。従来ひきこもりは青少年・若年期の問題と考えられてきたが、その長期化・高年齢化が課題となる状況が浮き彫りとなった。
内閣府が2015年度に実施した調査で、15~39歳の「若年ひきこもり」は54・1万人と推計された。今回、40~64歳の「中高年のひきこもり」について国レベルで初の調査を実施。調査方法の一部変更があったため単純比較はできないが、その結果に基づく推計数は、若年層を上回った。
分析にあたった内閣府の北風幸一参事官は「想像していた以上に多い。ひきこもりは決して若者特有の現象ではないことがわかった」と述べた。
今回の推計は、ひきこもる中高年の子と高齢の親が孤立する「8050(はちまるごーまる)問題」が、特殊な例ではないことを示すものといえる。また、「就職氷河期世代」(おおむね現在の30代後半~40代後半)の多くが40代に達したため、中高年のひきこもりが増えているとの指摘もある。
調査時期や手法の違いから「若年」と「中高年」の推計を単純合計はできないとしつつも、北風参事官はひきこもり総数が「100万人以上」になるとの見方を示した。
今回の調査は18年12月、無作為抽出した40~64歳5千人を対象に実施(有効回答65%)。その結果、ひきこもっていた人の年齢層は40代が38・3%、50代が36・2%、60~64歳が25・5%だった。期間は5年以上の長期に及ぶ人が半数を超え、20年以上の人が2割弱を占めた。性別は男性76・6%、女性23・4%で、男性が多い傾向があった。ひきこもり状態にある人の比率は全体の1・45%。この比率から全体状況を推計した。
内閣府はこれまで2回、15~39歳のひきこもり調査を実施してきた。しかし、ひきこもりの長期化傾向が明らかとなり、40代以上を除いた調査では全体像がわからない、という指摘が当事者団体などから出ていた。それを踏まえ、初めて中高年の調査に踏み切った。(編集委員・清川卓史、田渕紫織)
■ひきこもりに詳しい精神科医の斎藤環・筑波大教授の話
中高年のひきこもりが社会問題化してこなかったのは、国による調査がなされなかった影響が大きい。全国の自治体や研究者から、ひきこもりの半数が40歳以上という調査結果が次々と出ていたにもかかわらず、国は放置してきた。こうした国の姿勢は「ひきこもりは青少年の問題」という先入観を広げることにもつながった。その責任は重い。今回の調査をきっかけに、中高年の当事者のニーズを丁寧にくみ取った就労支援に加え、当事者や経験者らが集まって緩やかに経験を共有できる居場所を全国につくることが必要だ。
〈ひきこもり〉 国が用いる定義では、仕事や学校などの社会参加を避けて家にいる状態が半年以上続くことを言う。内閣府調査では、ほとんど自室や家から出ない「狭義のひきこもり」に加え、趣味の用事のときだけ外出する人も含めた「広義のひきこもり」を推計している。従来は専業主婦(夫)や家事手伝いは一律にひきこもりから除外していたが、今回から変更。回答から、最近半年間に家族以外との会話がほぼなかったとわかる人は、ひきこもりに含めている。
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今後は、青年のひきこもりと中高年のひきこもりを
しっかり区別しないといけない。
40~64歳の1.4%が引きこもり。
驚くべきは、75%が男性であること。
外来通院も在宅医療も受けていない。
もし死んだらそのまま「孤独死」に。
孤独死の7割は60歳代の男性であるのが、現実だ。
日本が孤独死大国である理由は、ここにあるのでは。
男性は生まれつき、寿命が女性よりも7年短い。
おまけに人づきあいが苦手で、引きこもり易い。
ここからは私の勝手な想像であるが、うつ病ではなく
LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症)が、大半では。
9月26日に泌尿器科の講演会で、これを話したい。→こちら
町医者もメンズヘルス医療に取り組むべき、である。
この記事を見た瞬間、男性ホルモンを測定して治療したいと思った。
しかし彼らはSOSサインを出さないので、介入することができない。
いつか自分も引きこもって、孤独死するのかなあ・・・
でもそれも悪くないかもなあ。
いずれにせよ、すごい調査結果だと思った。
PS)
今日は「糖尿病と膵臓がん」の講演だ。
2つを放置して孤独死も悪くないかも。
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この記事へのコメント
『続・孤独のすすめ―人生後半戦のための新たな哲学』 五木寛之著
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190325-OYTET50035/
以下抜粋。
「人びとが孤独に弱くなって、孤独は悪であり、人間としてのさびしい道であるというふうに考える風潮ばかりが強くなってきている」
「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」とは究極の美しい孤独死ではないか。孤独死は「哀れだとも思わないし、悲惨だとも思わない」。そんなに孤独におびえなくても大丈夫なのだ
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家族に囲まれてなお寂寞とした孤独もある。
孤独死は、人間として当たり前の姿だ。大騒ぎするほうがオカシイ。
Posted by 匿名 at 2019年04月01日 01:41 | 返信
いつも勉強になります。ありがとうございます。
高齢者の孤独死については行政も動き出していますね。
横須賀市が始めた「わたしの終活登録」のように終末期医療、葬儀、お墓、相続等の考えを書いたものを預かる自治体が少しずつ増えてきているようです。
東京都中野区では「中野区あんしんすまいパック」という住民サービスを始めました。ご存知ですか?
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/505700/d026714.html
「単身者が民間の賃貸住宅に転居する場合、週2回の定期的な見守りと死亡後の葬儀費用や残存家財の片づけなどの費用補償がセットになったサービスを利用することで、スムーズな住み替えができる制度です。既に民間賃貸住宅に居住されている単身者の方も、このサービスを利用することができます。」とあります。
初回登録料 16,200円(助成制度あり)
月額利用料 1,944円
週2回の安否確認は音声ガイダンスによる電話です。利用者が亡くなった際の葬儀対応、残存家財の片付けの実費費用合計で上限100万円の補償があります。この補償を自治体がするとしたらすごいなと初め思ったのですが、「見まもっTELプラス」という民間サービスをそのまま利用していることを知りました。
これからの世の中必要となるサービスだし良いことだなと思いましたが、気になることもあります。
補償は、
「居室内で誰にも看取られず、あるいは居室外で入居者本人が亡くなった場合、葬儀費用(上限50万円)、遺品整理費用や居室の原状回復費用として、支払い対象金額の実費分に対し、合計100万円までを補償。負担した方にお支払します。」
とのこと。
居室内で(たまたまでも?)誰かに看取られたら補償はないということなのでしょうか…(^^;)
Posted by 生島清身 at 2019年04月02日 11:17 | 返信
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