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「骨粗しょう症ビジネス」
2019年04月11日(木)
「○○症」とつけば、なんでもビジネスになる。
必ず、薬がついてくるからだ。
ボケ → 認知症
胸やけ → 逆流性食道炎や機能性胃腸症
頻尿 → 過活動膀胱
なんでも病気にした途端に巨大な薬市場が広がる。
開業医を対象にした洗脳セミナーの講師は大学教授。
学生の授業や診療よりも、洗脳セミナーの講師活動に熱心だ。
なぜか?
・MRさんがカバンを持ってくれ、ペコペコししてくれる
「ああ、俺は偉いんだ」と実感できる瞬間である。
・講演料は10~~20万円と、いいアルバイト。
・おまけに研究室にも多額の研究費が寄付される。
内科は、「メタボ」で大成功したので、
整形外科は、「ロコモ」という病気を造った。
その本丸は、骨粗しょう症である。
テレビでも「いつのまにか骨折」をしている。
骨の薬はとても高い。年間、60万円する薬もある。
そして長期間投与する。(本当は期間限定なのだが)
女性はほぼ全員、骨粗しょう症になる。
だから市場はとてつもなく、大きい。
本当は、歩くだけで良くなるのだけど、誰もそれを言わない。
それは不都合な真実であるが、それを忘れている医者も多い。
ある整形外科医は、「骨塩を測って、餌づけをする」と表現していた。
まさに「骨塩測定」が、このビジネスの始まりになる。
私のクリニックのまん前で、ある医療法人の宣伝マンが
「骨塩測定フェア」を堂々とやっていた。(本来は違法)
かかとの骨を超音波で測り、「あなた、骨粗しょう症ですね」と言い
バスに乗せてその医療機関に連れていかれて(?)薬をもらっていた。
まさに「ビジネス」であるが、道を歩いている不特定多数にやるのは
医の倫理も逸脱していると思うが、黙って見ていた。
いずれにせよ、みなさま、くれぐれも騙されないでね。
毎日、少しずつでも歩くことが一番の薬ですよ。
私の歩行本4冊をしっかり読んでね。
PS)
今日は、「愚か者」の練習をやった。
ショーケンの歌だ。
4月26日まであと2週間に迫る。
愚か、とはまさに、自分のことだ。
と思ったら、深夜の往診に呼ばれて今、帰ってきた。
24時間、働いている。
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この記事へのコメント
本当は、歩くだけで良くなるのだけど、誰もそれを言わない。
それは不都合な真実であるが、それを忘れている医者も多い。
>本当にその通りだと思います。患者さんも 歩くなんてメンドクサイなんか薬ないの?と言われる時代なので そうなるのか・・・商店街で歩いている人を見ると腰が据わらない歩き方 肩で歩いている人が多いので腰痛になりやすいのはこれに原因があるのではないとつい思ってしまいます。どんどん発言して下さい。
Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2019年04月11日 10:06 | 返信
北欧の人々は、日照時間が短いので、クル病とかいう骨粗鬆症になると聞きました。
リウマチでステロイドホルモンを長年服用した女性が、大腿骨骨頭の骨折になりました。
NHKの今日の健康にタバコの弊害として骨粗鬆症も上げてありました。
歩く事も一番大事でしょうし、太陽を浴びる事や、干し椎茸の出汁や、お煮しめを食べることで自然のビタミンDを取ることも大事なのではないかと思います。
車ばかり乗ってなかなか、歩くことがありませんけど。
Posted by 匿名 at 2019年04月11日 10:04 | 返信
神戸大学医学部名誉教授であった伊藤宏先生の授業で、「日本の牛乳と世界の牛乳は、カルシュウムの含有量が違う」と仰っていました。
「牛の食べる食料が、外国では草を食べるが、日本やアメリカではトウモロコシや、化学肥料をたべさせている」というのは、今春の東京品川での認知症治療研究会の石黒伸先生のお話でした。
伊藤先生は、その牛の食べる草が生えている土や石が、日本では火山が多いのでカルシュウムを含む土が少ないと言うお話でした。
山口県の秋芳洞や鍾乳洞はカルシュウムで出来ているのは有名な話です。ああいうカルシュウムの多い土地は、昔海の底だったそうです。それが隆起して山になったり、台地になったりして草が生えると、カルシュウムが多くなるそうです。
ブラタモリのテレビを見ていると、イタリアやアルプスや、ヒマラヤの山々にも、昔海の底だったので、カルシュウムを多く含んだ大地があると言っています。
火山ばかりの日本の大地をいまさら、海の底に沈めるわけにもいかないので、牛さんのたべる草の生えている土地に牡蛎の殻を粉末にして撒くとか土地の中に埋めるとか工夫するしかありません。
シラス干しを食べるとか、いかなごのくぎ煮でも食べた方が早いかもしれません。
もちろん歩いたり、スポーツをしてカルシュウムの吸収率を上げなければいけませんけれど。
Posted by 匿名 at 2019年04月12日 09:12 | 返信
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