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自動車事故とてんかん

2019年04月23日(火)

東京でも神戸でも、車やバスが暴走する事故がおきた。
亡くなられた方になんとお悔やみすべきか分からない。
なぜ事故が起きたのかの原因解明と、対策が急がれる。

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神戸三宮の事故は、いつも渡っている横断歩道での事故。
亡くなられた若者たちのことを思うと、涙があふれ出る。

一方、バスの運転手も気づかいのできる模範運転手だと。

なんの罪もない両者が、一瞬にして加害者と被害者に変わる恐ろしさ。
今日1日だけでも、何台ものバスを見かけたが、さすがに怖くなった。

こんな事故をどう受け止めればいいのか。

神様はどう説明するのか。
宗教はなんと答えるのか。

分からない・・・

ただひとことだけ言えることは、「一瞬先は闇」。


バスの運転手は、糖尿病でインスリンを打っていたと報道されている。

以下は、私の勝手な想像。

低血糖が疑われるが、事故直後にバスを降りた様子は、少し違う。
睡眠時無呼吸症候群も疑われるが映像を観ると少し違和感がある。

あくまで一般論として、高齢者の自動車事故の多くは「てんかん」が原因だ。
手足をバタバタさせるてんかんではなく、意識がぼーっとする部分発作型だ。

1時間単位のこともあれば、数十秒程度のことも。
地震の時間と同じで、いろんな規模と時間がある。


意識レベルの低下、だ、
時間は短時間のことも。

高速道路逆走はよく認知症のため、と報道されている。
アクセルとブレーキの踏み間違いも、認知症でと説明。

私は認知症ではなく「てんかん部分発作」が多いと。
いつもそう思いながら、事故のニュースを観ている。

75歳以上は、運転免許更新時に認知症テストを受ける。
しかしてんかん発作を検査で予測することは、不可能か。

通常の脳波検査では極めて困難だ。
1週間入院のビデオ脳波でも困難。

大地震の予知とどこか似ている。
小さな地震はより予測できない。


80代なら、認知症の有無に関わらず、てんかんを疑う。
それより若くても、てんかんはあり得る。

しかし、発作の余地は困難。

ひとつだけ指標がある。
それは「年齢」である。

今、高齢者のてんかてんが、増えている。

神戸の運転手は64歳だったそうだが、
てんかん部分発作は、あり得ると思う。


そもそも男性は女性よりも生まれつき、7才短命だ。
男女平等と言われるが、生まれつき不平等、なのだ。


だから、男性の65歳=女性の72歳、と考えるべきでは。
そう書くと男女差別だと言われるかもしれないが性差は重要。

人生100年時代に逆行する、と言われるかもしれない。

しかし脳の萎縮(=てんかん発症)は寿命と並行しない。
長寿社会であっても、脳萎縮は逃れられないことが多い。

男性は70歳以上、女性は75歳以上は、運転しないほうがいいと勝手に考える。
「もうすぐ自動運転なのに」と言われるかもしれないがその操作自体を間違える。

あるいは、50km以上のスピードが出ない車に限定すべきでは。


いすれにせよ、車は走る凶器であることを見せつけられる昨今。
原因究明となんらかの対策が急がれる。

それが、犠牲者への供養ではないのか。
亡くなられた人のご冥福をお祈りする。



PS)
母は、車にはねられて亡くなった。

私も今月、人生初の事故にあった。

でも大したことが無くて良かった。

大難が小難で済んだ、と思っている。

4月26日まであと3日、となった。





































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この記事へのコメント

三ノ宮の事故加害者は実名報道で即時逮捕、池袋の事故加害者は実名報道なしで逮捕も書類送検もされず
マスゴミ含めて忖度国家にはうんざりさせられますね。
高齢者になればてんかん以外にも心臓発作や脳卒中発作などのリスクが高まるのは自明の理ですので、当然事故の確率も高くなるでしょう。認知症がなくても判断力や注意力は衰えますので、認知症だけを悪者にして免許を取り上げた所で高齢者の事故の問題は解決はしないでしょう。認知症テストができなくても安全運転できる人もいるし、テストができても危険運転の人もいる。認知症テストで自動車運転の可否をジャッジすること自体がナンセンスの極みでしょう。
今回の事故のように繁華街の運転は被害が大きいので、地域によっては高齢者の自動車運転の制限、免許返納者へのタクシー補助の充実、安全制御の優れた自動運転システムの早期導入など、喫緊の課題だと思います。

Posted by マッドネス at 2019年04月23日 10:08 | 返信

三ノ宮での事故は、その場で人命救助まで行っていて実名報道で現行犯逮捕でしたね

一方、池袋の事故では、旧通産省の元工業技術院長の飯塚上級国民が事故直後に自宅電話番号を変更したり、フェイスブックのアカウント削除、ウィキペディアを編集できないようロックするなどの行為をしながら、逃亡や証拠隠滅の恐れがないとして、第一報は男性やさん付けの匿名報道でしたね
池袋の事件は、事故直後にSNSのアカウント削除などの判断を行っていますから、てんかんではなさそうですね

余談になりますが、国の陰謀説の好きな鍵山様のコメントがないので、鍵山様の体調を心配しております。

Posted by 匿名 at 2019年04月29日 08:43 | 返信

匿名様 お気遣いいただきありがとうございます。
目下、片腕がしびれて難渋しており、棒による肩甲骨回しやヒモによるたすき掛けで試しております。
仕事柄、警察とはお付き合いがあり、また路上で時々「職質」を受ける老人でもありますが、
理不尽に感じたことがあれば、どんどん声をあげていきましょう。

半世紀も前のことですが、道交法の解釈をめぐって、警察署長を相手取り訴訟したことがあります。
裁判所は、「道交法の適用を誤り、不必要な条件を付して表現の自由を制約した許されざる場合にあたる」とし、警察の決定を取り消しました。気概ある裁判官もいたのでした。

「平成の30年間、日本は国民の平和を希求する強い意志に支えられ、近現代において初めて戦争を経験せぬ時代をもちました。」(明仁天皇)
「平成は、自衛隊の海外実任務が遂行され、戦争の準備を着々と進めてきた30年だった。」(真山仁)
海外派遣帰国者のあいつぐ自死は、「戦死」ではないのか。

「令和元年」早々、昭和・平成時代の旧優生保護法犠牲者への違憲判決があるか。
「令和元年」早々、戦前・戦後のハンセン氏病被隔離者児童への賠償判決があるか。
「昭和・平成・令和」という区分で、戦後史を語ることはできない。

象徴天皇の継承に、天皇家の私的・宗教的行為を「国事」行為として組み込むことに、「違和感」がある。
だらだら容認していっていいのだろうか。たれか、違憲訴訟をおこして、けじめをつけてほしい。

鍵山いさおから匿名への返信 at 2019年04月29日 07:11 | 返信

長文の愚痴ですみません。

私の父は脳梗塞で2回入院しましたが、幸いにも後遺症はあまりなく
現在は左足をすりながらも歩けるので
何度も免許を返納するように説得しましたが
「まだ大丈夫」「ちゃんと運転できる」と言って聞き入れませんでした。
この間、バイクに乗っていて転倒し、右腕を骨折したので
運転できなくなり、正直、ほっとしました。
本人も、車を運転しない生活に少し慣れてきたみたいですが
長距離のタクシーは頼めても、近距離で頼むのは頼みづらいようです。
家族に頼むにも、皆仕事をしていて頼みにくいので、やっぱり自分で運転したい、と言っていました。。


しかし、池袋の事故もあり、車を手放す気になってきたようですが
やはり葛藤があるのか
車の話題になると、怒鳴ったり、きつくあたってきたりします。
しばらくは、それも仕方のないことなのかな、とも思います。

池袋の事故の家族の責任を問う意見もありますが
実際、説得するのは本当に大変です。
法律で決められたら、従うしかないので
70歳になったら一旦、免許を返納するということを
早く法制化してほしいと思います。

Posted by 免許を返納してほしい高齢者の娘 at 2019年05月28日 01:02 | 返信

「免許を返納してほしい高齢者」の娘さんへ

「クルマ」も「バイク」も自在に乗り回してこられたようなので、かなりの技量の持ち主です。
「クルマ」に自信も誇りもある方であり、これからも「移動」の自由を謳歌されたい方なのでしょう。
当方は脳梗塞1回生ですが、遥か70前後で廃車、ついで返納してしまいました。
お陰様で「歩き」を謳歌し、バスや電車の車窓からの眺めにも慣れ、脳内地図もすっかり変わりました。
現役の「クルマ」好きは、「脳内地図」が激変することに耐えられないものです。

加齢にともない、高音は聞こえず青光は見えず反射神経は乏しくなっていても、自覚できません。
「同期」世代のお仲間どうしの間柄で、「納得の廃車」「納得の返納」が話題として自然に盛り上がります。
「北風より太陽」。同類が同類をあげつらい、なぐさめあい、ささえあうというのも、いいものです。
道端で、お店で・・・、「同類相憐れむ」「連帯を求めて孤立を恐れず」。声をかけたりかけられたり。
「同世代間」交わりが、問題解決の切り口になるのではないでしょうか。

「免許返納後も乗れるくるま」(車道)とか、「ハンドル式電動くるまいす」(歩道)とか。
「永平寺町」大使・桃田健史の提案もいいですね。
なんでも、年令で区切たがる行政や「法制化」は愚の骨頂ではないでしょうか。
ご家族は、悩ましい限りでしょうが、いずれわが身。
「クルマを手放す」ものわかりのいい高齢者は、すぐ目の前ですよ。

鍵山いさおから免許を返納してほしい高齢者の娘への返信 at 2019年05月29日 02:42 | 返信

私の父の場合は、私が結婚もせずに同居していたのと、鍼灸の仕事が行き詰まりで無職状態だったので、父に行きたいと所にはどこにでも車に乗せて行ったので、免許は死ぬまでもっていましたが、車を運転することは停止しました。ご家族の子供さんか、孫ちゃんの誰かが、専属運転手になって差し上げたらよいのですけど、皆さんお忙しそうですね。
母は原付の免許を持っていましたけど、心臓の具合が悪くて、不整脈があったので、自分で積極的に免許返納したみたいです。
皆さん、いろいろですから無理には免許返納は言えませんね。

Posted by 娘々三国志 at 2019年05月30日 05:19 | 返信

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