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新宿で「糖尿病と膵臓がん」の講演をします

2019年05月03日(金)

令和一発目の講演は、新宿での「糖尿病と膵臓がん」だ。
糖尿病の人も膵臓病の人も、そして、どちらも関係ない
という人も、予防のために聞きに来て欲しい。
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5月9日(木)16:15~17:45 新宿西口
朝日カルチャースクール「糖尿病と膵臓がん」→こちら

ここでの講演は、たしか3回目になる、
少人数なので質疑応答もしっかり受けたい。

糖尿病の増加率は深刻である。
法律もできて対策が急がれる。

世の中に、このテーマで話している医者は誰もいない。
それぞれの専門家はいるが、両方を知る人はほぼ皆無。


話は変わるが・・・

GWはテレビと映画と音楽を楽しんでいる。
合間に仕事もあるが、いろんな人とかけがいのない時間を過ごしている。

昨日、5月2日のワイドスクランブルは、私の席に黒鉄ヒロシさんが座っていた。
「令和」に馳せる想いと、258の元号のうち、ベスト3を挙げて解説していた。

節目ととなったのは、「大化」「元和」「明治」だそうだ。
そんななか、「令和」がどんな意味を持つ時代になるのか。

黒鉄さんの博学ぶりに堪能した。
しかしたった10分間は勿体ない。

「ワイド・・・」と銘打っているが、ひとつの話題には縛りがある。
黒鉄さんも「1年かけて講義する内容をとても10分では話せない」と。


「高齢者の自動車事故」に関するワイドショーも良かった。
知らないことも多く、とっても勉強になった。

70歳は実地研修があるのに、75歳は認知機能テストだけ。
そんなテストで運転の是非を判定させるのか。

私は、早急に高齢者の自動車運転を見直すべきだと思う。
言いたいことがたくさんあるけどなあと想いながら観た。



今朝のテレビは高血圧についてやっていた。
「降圧剤の是非」について論じられていた。

「降圧剤は一生飲むべきもの」
「やめられる人はいるかもしれない」
「副作用はほとんどない」
「何種類飲む場合もある」
「サプリメントもいい」???


製薬会社の意向があるのだろうが、専門家も交えて
「降圧剤を飲みましょうキャンペーン」に、驚いた。

教授のコメントにも違和感あり。
製薬会社に配慮した発言なのか。


まさにMRさんと同じレベル。
ちょっと恥ずかしくなった。

----------------------

イギリスからの症例対照研究の報告です。心血管系リスクが低い19,000成人で140/90-159/99
mm Hgを治療した群と同数の無治療群について中位6年間観察された結果です。

死亡と心疾患系罹患に差違を認めず、
副作用では治療群に低血圧、失神、電解質異常、急性腎障害が有意に多く発生していました
(JAMA Intern Med. 2018;178:1626)。
 
アメリカのACCとAHAは、リスクのない人でも収縮期血圧140 mm Hg以上または拡張期血圧90 mm Hg以上は高血圧治療を受けることを勧告しています。
しかし、今まで何度か報告したように、その勧告は過剰治療です。

この報告でも、この程度の高血圧症を治療することは有害無益と確認されました。
なお、糖尿病など高リスクについては別件です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「女性セブン」でも薬の副作用キャンペーンをやっているのに。
5月16日号では、私も薬の副作用の警鐘を鳴らしている。→こちら


透析中止報道といい降圧剤報道といい、特にテレビ朝日は
あまりにも偏向、極論、あるいは間違った報道が多すぎる。

コンプライアンスという概念が無いのかなあと思った。
最近メデイアリテラシーの劣化は目に余るものが多い。

それにしても「一生飲むべき」とか「降圧剤=絶対善」という報道内容は
ひと昔前の「認知症薬は絶対やめたらダメ」というNHK報道を思い出した。

薬はリスク。

飲まないが一番、
飲むなら最小量を期間限定で。あくまで次善の策。

まだまだやるべき仕事があるなあ、と実感させられた今朝。



今日は、憲法記念日。

この日に相応しい、必見の映画2本をご紹介。

・「天皇と軍隊」
・「誰がために憲法はある」


PS)
尊厳死特集へのご感想、ありがとうございます。
書き込んで頂いたようでとっても励みになります。

皆様が興味を持っていることが伝われば、またオファーがあるかも。
私自身も日々「精進」してみなさまのお役に立てるよう頑張ります。

GW中も毎日、2つのクリック、ありがとうごじます!!
天気が回復しました。楽しんでください。










































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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

玉川徹さんは過激な発言で視聴者の注目を集めていますが、その内容は長いものには巻かれる発言が多いと思います。
透析中止事件では医者を徹底的に糾弾したのに、池袋の事故の加害者の報道に対しては、テレ朝は断じて差別していないと弁明。結局、偉そうなことを言っていてもサラリーマンの範囲内でしか発言出来ない人だとしみじみ感じました。弱い者いじめはしても、強い人には逆らえない人に思えます。

Posted by ワイドショー大好き主婦 at 2019年05月04日 07:41 | 返信

初歩的な勉強で恐縮なんですけど、高校生の参考書数研出版のチャート式シリーズの新生物で、③自律神経とホルモンによる調節のFのp310で、自律神経とホルモンによる調節で
I血糖濃度の調節;血液中のグルコース(ブドウ糖)を血糖と言う。ヒトでは100m中に約100mg(=0.1%)
含まれている。血糖はからだにとって燃料であり、車のガソリンに対応するものだから、血糖濃度が下がることはきわまて危険である。ヒトの場合、60mg以下になると、けいれんや意識喪失などが起こる。
 血液中のグルコースは、必要に応じて肝臓から(グリコーゲンを分解することにより)放出され、一定のレベルに保たれるが、この調節には、自立神経とホルモンの両者が関与している。
1)血糖値が下がり過ぎるとき(低血糖)運動をしたり、食事をしなかったりして血糖値が低下し、低血糖の血液が視床下部の血糖調節中枢に入ると、この中枢から交換神経および脳下垂体を通して指令が出る。
①交感神経を介する経路
 低血糖⇒視床下部部で感知⇒交感神経⇒副腎髄質⇒アドレナリン分泌⇒血糖濃度上昇
アドレナリンは、肝臓や筋肉に作用し、貯蔵されているグリコーゲンをグルコースに変える反応を促進する。そのため、血糖濃度は上昇して正常にもどる。これがおもな経路である。
交感神経は、すい臓のランゲルハンス島にあるA細胞からグルカゴンを放出させる。また、すい臓は低血糖の血液そのものを感知して(フィードバック)グルカゴンを分泌する。グルカゴンは、肝臓や筋肉のグリコーゲンをグルコースに変える反応を促進し、血糖濃度を上昇させる。
②脳下垂体を介する経路脳下垂体は、①成長ホルモンを分泌し、②甲状腺刺激ホルモンを分泌して甲状腺からのチロキシン分泌を促進し、③副腎皮質ホルモンをを分泌して副腎皮質からの糖質コルチコイドを促進する。
 成長ホルモンもチロキシンもグリコーゲンを分解してグルコースに対する反応を促進し、血糖値を上げる。
 糖質コルチコイドはタンパク質をグルコースに変える反応を促進し、血糖値を上げる。
(2)血糖値が高すぎるとき(高血糖)消化管から多量の糖を吸収したときは、次の経路で調節される。
 高血糖⇒視床下部で感知⇒副交感神経の迷走神経
  ⇒膵臓ランゲルハンス島のB細胞⇒インスリン分泌⇒血糖濃度低下
インスリンは、①ほとんどの細胞でグルコースの取り込みを高め、かつその消費を促進し、②筋肉や肝臓で、グルコースからグリコーゲンへの合成をを促進する。以上によって、血糖濃度を低下させる。
{補足}血糖値は上がったときより下がったときのほうが、ずっと多くのものがかかわった複雑な調節系となっている。野生の状態では、飢餓など血糖値が下がる場面が上がる場面よりずっと多く、それに対処するシステムを何重にも用意することが、生命や種の維持にとって重要だったのであろう。
(3)糖尿病 血液中のグルコースは、腎臓で一度ろ過されたあと、100%再吸収される(p293)。しかし何らかの原因でインスリンが欠乏したりして血糖濃度が上昇すると、余分の糖が腎臓から尿中に排出されるようになる。こう状態が糖尿病である。
主な糖尿病にはⅠ型とⅡ型がある。
Ⅰ型糖尿病では、すい臓のB細胞が破壊されて、インスリンが分泌されなくなる。
Ⅱ型は最もよく見られる糖尿病である。遺伝、加齢、生活習慣(喫煙、運動不足、肥満)などが原因となってインスリンの分泌が徐々に低下したり、細胞のインスリンへの反応性が徐々に低下したりして起こる。血糖濃度が長期間たかいままになると、血管が変性して血流が低下し、その結果、目、脳、心臓、足、腎臓、皮膚など、さまざまな器官において障害が現れる。
◆ 著者
  鈴木孝仁
  本川達雄
  鷲谷いずみ
と書いてありまして、物凄く複雑だなあと思いました。
腎臓や肝臓や膵臓や間脳視床下部、脳下垂体前葉も関係し、高血糖状態の時に膵臓から副交感神経たフィードバックし、交感神経が脳下垂体前葉から膵臓と副腎髄質にフィードバックすると言う複雑怪奇な仕組みになっているようです。
私も糖尿病に直ぐなってしまうような気がします。
糖尿病にかかっている方は沢山いらっしゃいます。
なんとか予防したいものだと思います。
自律神経系を調節したいなあと思います。
これくらいしか理解できません。

Posted by にゃんにゃん at 2019年05月08日 02:15 | 返信

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