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包括的呼吸リハビリテーション
2019年05月12日(日)
今日は、午前中は肺炎球菌ワクチンの勉強会で
午後は、ジェネラリスト養成講座で勉強をした。
今後、呼吸器リハと緩和ケアが重要な課題になる。
午後は、ジェネラリスト養成講座で勉強をした。
今後、呼吸器リハと緩和ケアが重要な課題になる。
【肺炎球菌ワクチン】イン品川
肺炎球菌はインフルと同様に空気感染する。
集団感染(ブレイクアウト)が世界的にも国内でも時々起きる。
COPDや間質性肺炎や気管支拡張症などの基礎疾患のある人は危険だ。
だから高齢者には肺炎球菌ワクチンに公費補助がついている。
肺炎球菌の遺伝子型には約100種類ある。
また、分厚い膜(莢膜)を有する双球菌だ。
うち23種類カバーするのが、公費助成があるニューモバックス。
また13種類をカバーするのが、任意接種しかないプレベナ。
23種類と13種類は、かなり重なっているが、免疫に違いがある。
ニューモバックスは、B細胞系の免疫のみだが、
プレベナは、加えてT細胞系の免疫も賦活する。
だから可能なら両方打ったほうがいい、という話だ。
守備範囲を重ねれば、かなりの部分をカバーできる。
【呼吸器リハビルテーション】イン東京大学
肺炎は死亡原因の第三位
COPDは、死因の第十位。
包括的呼吸リハは、治療と並行して、最期まで続ける。
COPDの予後因子
1)一秒率
2)歩行距離
3)自覚症状
4)やせ(栄養障害)
呼吸器リハ
1)口すぼめ呼吸
2)呼吸筋ストレッチ体操
3)体位ドレナージ
4)ACBT(アクテイブサイクル呼吸法)
5)スクイージング
日本人のCOPDの4分の3は痩せが多い。
栄養障害が多い。
高カロリーかつ高たんぱく食。
その評価項目は
1)BMI
2)アルブミンではなく、RTPなど
3)フィッシャー比
呼吸困難の原因は、筋肉にある。
運動療法が、呼吸器リハの土台。
終末期の苦痛が一番大きい病気は、COPD
肺がんの苦痛よりもCOPDの方がずっと大きい。
オピオイドは、モルヒネ2~3mgの頓服から開始。
1日30mgまでなら、予後に関係しない。
以上の講義をされた平原佐斗司先生は、2020年5月23~24日の
第4回全国在宅医歯薬連合学会にも講師として来て頂けることになった。
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以下、私の意見。
私は、臓器不全症のACPが一番難しいと思っている。
人生の最終段階には主に3つの病態があることが広く知られている。そのうち、がんと老衰の看取りにおいて蘇生中止という問題は発生しにくい。
しかし臓器不全症において終末期の判断は決して容易でないことがある。具体的には慢性心不全、肝硬変、COPD、慢性腎不全などの病態である。
家族がどこまでも蘇生処置を強く望む場合もある。高度医療を提供する病院医師が明確に説明してくれれば家族も納得するかもしれない。
しかし臓器不全症の終末期や急変時において、蘇生処置や施しても回復不能であるとの烙印を押すことは意外に難しい。
だからこそ臓器不全症にこそしっかり人生会議を繰り返すべきだと考える。
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