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令和に医師を目指すあなたへ 7つの御願い

2019年05月25日(土)

時代が令和になりはや3週間が経過したが、あまり実感はない。
令和のに医師を目指すみなさまに、7つのメッセージを書いた。
医学生や研修医に、なにかしら参考にして頂ければ嬉しい。

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「令和に医師を目指すあなたへ 7つの御願い」 令和元年5月1日   長尾和宏

 
 令和のはじめに医師を目指すみなさまに、7つのメッセージをお届けします。
 

1 総合診療のマインドは必須
 9割り以上の医師が専門医志向である現状は異常だ。国民の需要の7~8割は、総合診療、プライマリケアである。専門医を目指す人にも総合診療のマインドちとスキルは必須である。注目されている在宅医療や緩和ケアは総合診療の一部にすぎない。そのためには生涯学習しかない。それが医師という職業である。まずはそんなマインドを持つことから始まる。
 
2 生活をも診られるか?
 生活をも診られる医師は1割以下だろう。もはや病気だけ見ていても医療は成立しない。病気の原因の大半は職場と家庭にある。つまり日々の生活を詳しく問診しその中から病気の本質を見出すことができる医師なのか。そのためには庶民の生活を知らないといけない。世間は実に多様だ。医者は世間知らず、と言われないように学生時代からアンテナを高くすべきだ。
 
3 書を置いて街に出よう!
 本はいつでも読める。しかし貴重な体験はその時しかできない。たとえばアジアの医療を体験できる機会があれば書を置いて出てみよう。国内でもいい。ボランテイアでもアルバイトでも徘徊でもいい。とにかく見分を広めておこう。そのために長い学生生活がある。
 
4 「死」から逃げない
 最近まで医学において「死」はタブーであった。死を「穢れ」として目を背けてきた日本の医療は大きな過ちを犯してきた。その結果、世界から笑いものの終末期医療の現状にある。医学部や看護学部では「死」は教えない。いや、教えることができる教員が皆無だ。だから自分で学ぶしかない。書物、映画、講演会などで学生時代から必死で「死」を学ぶべきだ。よき「死」を知っているものだけが良き医療者になれる。
 
 
5 AIに負けない、ではなくAIを操る
 医療にもAIが大規模に導入され、現行の医療の大半はAIに置き換わるだろう。よく「AIに負けないように」と言われるがそれは間違いだ。AIはあくまで人間が造るもので、負けるという表現はおかしい。そうではなくAI時代だからこそより良き医師を目指すことができると知るべし。人の温もりは人にしか分からない。AIを操る知性を磨くべきだ。すべては患者さんの幸福のため。
 
6 災害があれば駆け付ける
 災害医療と救急医療が医療の原点である。慢性管理はその下にある。だからなにか災害や事故が起きればそこに駆け付けて、最良の医療を提供することが医療者の役割だ。待っているだけではダメな時がある。武士道のように自分から飛び込む勇気と智慧を持っておきたい。そのためには平時から訓練をして備えないといけない。緊急事態に役に立たない医療者は不要である。
 
 
7 立派なリーダーたれ
 なんだかんだ言って医師は医療のリーダーである。責任と権限と義務がある。20もの多職種は医師の一挙一動を見ていないようで見ている。患者さんはもちろんだ。政治家と同じで言動には気を配らないといけない。人を傷つける言葉は言語道断だ。これからの医療はチーム医療なので、そのリーダーであることを忘れずに「人間」を磨いて欲しい。医療は最終的には「人格」で決まる。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@



PS)

昨夜は、ホテル大きな部屋で医学界・医療界のトップの先生方に、講演をした。

演題は、「医療・介護の近未来と課題」。

「死」から逃げない医師を育てて欲しい、という願いを込めて話したつもり。

とっても緊張した。
医療界での大先輩は、何年経っても大先輩のままである。


当院では、医師、研修医をまだまだ募集しています。
現在、常勤医8名と非常勤医が12名と合計20名。

常勤の先生には、週2回、授業をしている。
開業されたあとに、お経のように思い出してくれたら嬉しい。

当院で3~5年、働いて、開業される先生が何人かいた。
みなさん盛業中だけでなく医師会の幹部になられている。

私は総合診療の医局だと思っている。
もし20人いれば、当院から過疎地に医師を順番で派遣したい。

地方の医師不足は切実だ。
私たちも一助になりたい。

だから若手で、意欲のある医師を募集している。
興味のある医師は、当院に直接、連絡して欲しい。



それにしても、まだ5月なのに、暑いですね。
ありきたりだけど熱中症に注意してください。






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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

「死」から逃れない医師が、大勢、世に出て欲しいです。しかし、
願わくば「死を患者に受け入れさせ、死を教える事が医師の最大の仕事である。」という事だけの医師が、
多数出現しないことを。
患者に死を受け入れさせるための時間を作るのが医師の仕事と考え(そういう面もあるとは思います)、
患者の本心を、本当は理解もせず、理解しようとする努力もせずという方もおられるように感じる時があります。
彼等の共通する言葉は「時間がない。患者は現状を理解する能力に欠ける。」です。

Posted by 樫の木 at 2019年05月25日 05:46 | 返信

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