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毎日新聞は捏造を認め真摯に謝罪すべき

2019年06月04日(火)

各メデイアで発信したように、透析学会は福生病院は問題なし、と発表した。
従って毎日新聞の透析中止報道は悪意に満ちた捏造報道だった、ことになる。
私は、世間を騒がせた毎日新聞は捏造を認め、真摯に謝罪すべきだと思う。

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公立福生病院の透析終了、「真摯な意思は明らか」
日本透析医学会調査、透析の新提言、2019年度中に


 日本透析医学会は5月31日、公立福生病院(東京都福生市)での透析継続の終了(透析終了)が報道された44歳女性の事案について、「血液透析を継続するのは臨床的に困難な状況とも推測される。自ら血液透析終了の意思を表明しており、その意思が尊重されてよい事案であると判断する」との内容のステートメントを公表した。他の腎代替療法を模索していたものの、女性の血液透析終了の意思は固く、「透析終了の真摯な意思は明らかであった」とした(同医学会ホームページに全文掲載https://www.jsdt.or.jp/info/2565.html)。

 透析終了は苦痛を伴い死亡に至る可能性があるため十分な体制で慎重な検討を行い、透析終了後も医療チームと患者・家族間で、人生会議や緩和ケアプランについて十分な話し合いがなされるべきだとも指摘した。

 44歳女性以外にも、2013年4月から2019年2月までの末期腎不全患者の透析非導入19例、透析終了事例4例の計23例について調査。「透析非導入に至った経緯は、臨床的・倫理的に日常的診療から大きな逸脱はなかったと考えられるもの」と判断した。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@



私がずっと主張してきたことと、全く同じ結論だった。

そう何度も書いてきた。

たとえば、公論5月号 問題の核心はなにか  →こちら
     
     公論6月号 透析の導入と非導入 →こちら

要は単なる、でっち上げの記事だったわけだ。

公にこう主張したのはたぶん私だけでは。

有識者も騙されていた。→こちら
しかし、真実はひとつ。

スクープでもなんでもなく、間違った報道を故意にしただけ。

医者が嫌いなのだろう。
なんとしても殺人者にしたいのだろう。

そんな毎日新聞の責任は極めて重い。


新聞各紙が書いたので、毎日新聞も6月1日に仕方なくこう書いただけ。→こちら

捏造記事は何度も一面で報道したのに、修正も謝罪もしない厚顔ぶり。

もし本当に間違ったのなら謝罪すべきだ。
朝日新聞でさえ、大々的に謝罪したのだ。

メデイアという公器を販売促進のために使ったのだから、公に謝罪すべきだ。

もし謝罪しないのでしないなら、毎日新聞は、もはや未来がない。

4月6日、記事を書いた記者に直接そう申し上げた。→こちら
しかしいまだ、なんの連絡も、世間への謝罪もない。


話は変わるが、

最近、介護施設での誤嚥が問題になっている。

なんの落ち度もないのに、介護職員が悪い、管理が悪い、かのような報道が続く。

たとえば、熊本県の介護施設の報道。

朝日新聞のその記者からいきなり電話がかかってきたので
「事件では無いのに、貴方は何故事件にしたいの?」と言った。

しかし出た記事は、こんな記事。→こちら


悪意を感じる。
書いた記者は、わざと介護施設を悪者にしたいだけのようだ。

偽善、 である。

偽善報道が、医療・介護を破壊している現実。

現場の人間は、怒ろう!

間違っているものは間違っているよ!と書く。



今週末、この問題について、新宿で徹底討論する。→こちら

グレート義太夫さんや玉ちゃんも加わるのに、まだ余裕があるそうだ。

今からでも、申し込んで欲しい。

チケットには、19:30~となっているけど
私は、18:30~、前座として、しかしいつもとは違う講演をするよ。

0608sinnjyuku.jpgPS)

今夜は、夜診終了後、ある夜間高校でタバコと覚せい剤の講演をした。

15年以上やっているが、今夜が一番熱心に聞いてくれた。
年々、夜間高校生も大人しくなっている、だけかもね。


それにしても昼間働いて、夜に学ぶ15歳は可愛い。
可愛くて仕方がない。

彼らにこそ最高の教育を捧げたい、と毎回、思う。
夜間高校生にも「ありがとう!」

継続は力なり。
地道な地域ボランテイアは、なんとしても続ける。


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この記事へのコメント

日本透析医学会の5.31ステートメントによると、
「調査委員会の調査は、専ら病院から提示された資料に基づいて議論を重ねたものであり、
 実際の関係者とのご面談、他医療機関の調査などは行われておりません。
 事案全体に対する事実認定や責任判断をするための調査ではないからです。」

なんと、病院の提示資料を「鵜呑み」、患者家族や透析クリニックはスルーしたんだって。
医学会の「科学力」って、この程度のシロモノなんですね。
「患者さんの意志が尊重されてよい事案であると判断しました」とは、よく言えたもの。

毎日新聞はじめすべてのメディアは、共同通信や時事通信の短い発信記事をそのまま「垂れ流し」!
ステートメント全文を読んだ気配なし。患者家族サイドの取材ゼロ。
なんというジャーナリズムのなれの果て!

くわえて、NHKスペシャル「安楽死」への誘導。
「認知症」目標数値の削減、レジ袋有料の法制化。「令和時代」の上意下達!

患者はコケにされ、無視され、「終末ゴミ」にされる、時代の予感。
まともな議論はめんどう。「風」に流され、「いのち」丸投げ。
「福生事件」は、なにか、医療ギルドの大化け物になりつつあるようです。

1年前、救急搬送されICU病室で「同意書」へのサインを求められたとき、頭の一文字がA4紙をはみ出す。
意思が揺れ動くとき、意識が変動するとき、苦痛が激変するとき、
「一人のカミ」の「判断」にすべてをゆだねる覚悟は、出来ていない。
「リビング・ウイル」の、「リビング」とはなにか?「ウイル」とはなにか?
「医学会」には、いささかも期待できないことだけは、確かです。

Posted by 鍵山いさお at 2019年06月05日 04:11 | 返信

長尾先生の「夜間高校」講義のご様子がうかがえて、一挙に若返ります。はるか「還暦」以上前の、時・場所・空気にタイムスリップすることができて、嬉しくなります。「日給170円」の時代、「ヒロポン」の時代でした。
今も「若気の至り」。なにか一人、先生に楯突いているようで、心苦しいかぎりです。

日本透析医学会は、透析関係の「任意団体」のひとつにすぎません。
同日、学会理事長がインタビューに答えています。
「この方は終末期ではありませんでした。」
「緩和ケアが最も進んでいるのはがんの領域で、それ以外の病気の終末期はどんな緩和ケアをすべきか、エビデンスもほぼないのが現状です。」
医学会の「学術」のレベルは、この程度のものです。

この学会の調査委員会は死亡した患者のカルテの一部を、病院から提供されたようですが、患者家族の同意を得ていないそうです。
一方、夫側は妻のカルテ開示を請求しているが、病院は「(病院の)個人情報保護条例により、死者は開示対象とならない」として拒否しているそうです。
厚生労働省は、「死亡しても生存者の個人情報と同等の保護を受ける。調査委員会に見せたことは望ましくない。」「遺族に対しては、診療情報等の記録を提供すると定めている。」そうです。

「藪の中」は、いぜんとして藪の中のまま。
「高瀬舟」は、「安楽死」なのか、「尊厳死」なのか、「自死ほう助」なのか、はたまた「嘱託殺人」なのか。
「安楽」「尊厳」「自然・平穏」という日本語、対応する各国語の語彙の意味が、ますます混沌としてきました。
対話や議論の共通語があやふやになり、ギルド的利害が剥き出しになってきました。
ニルヴァーナ(涅槃・寂静)も、2500年の歴史のなかで、諸説あり出口のない蒙昧の世界に這入りこみ、灰燼と化すらしい。
「涅槃死」もかなわない「時代」!

Posted by 鍵山いさお at 2019年06月10日 09:00 | 返信

ごめんなさい。訂正です。
日本透析医学会は、「権利能力なき社団(任意団体)」ではなく、「一般社団法人」です。今年も第64回「学術集会」がひらかれます。

初日に、学会緊急企画『3月7日新聞報道に対する学会の見解と対応』が、急きょプログラムされました。
「学会の正会員以外の聴講は認めません。会員証で登録・・・」
「混乱を避けるため、質疑応答はありません。」
「写真、録音は認めません。」
「個別の取材も受けません。」

なにを「怖れ」ておられるでしょう。あの「公立病院」もそうでした。
これまで、医療系学会(なかには企業丸抱え)の集会に参加させてもらったことがあります。積極的に「市民参加」を呼びかけていました。質問させてもらったこともあります。
「医学」って、なに? 「学会」って、なに?

Posted by 鍵山いさお at 2019年06月22日 06:54 | 返信

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