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総合診療クリニックへの挑戦

2019年06月06日(木)

私は、40年間、総合診療を目指してきた。
今総合診療を提供する総合診療クリニック
を運営するという無謀な挑戦を続けている。
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今、常勤医は8名。→こちら

非常勤医を含めて20名の医師がいる。

それで年中無休の外来と、500~~600人の在宅患者さんを診ているいる。

しかし正直、運営が大変で、ストレスが多い。
私の能力を超えていると感じている。

会う人会う人から「老けたね」「やつれている」など言われる。
たしかにストレス→不摂生で、ヨレヨレ感が年々高まっている。

20~30歳代を無茶苦茶に生きてきたツケもある。
今は楽しかった輝いていた時代への感謝だけである。


総合診療クリニックへの挑戦。
それを医療タイムスの連載に書いた。

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医療タイムス5月号  8人で挑む在宅を含む総合診療
 
 当院はこの春から常勤医が8人になった。非常勤医も合わせると総勢約20人の医師で運営している診療所である。常勤医は外来診療も在宅診療も行うミックス型あるいは町医者型診療所である。外来診療は3~4診体制で、日曜祝日も2診体制で運営されている。当院には3つの特徴がある。1)年中無休で外来診療をしている。2)全員が総合診療と専門医療の両立を目指している。3)在宅医療にも積極的に取り組む。現在、1日150人程度の外来患者さんと600人ほどの在宅患者さんを抱えている。これらの数字は、8人で割れば、そう多い数字ではないが、一人でやるのと8人でやるのとどちらがいいのか、という話だ。
 もちろん開業当初は閑古鳥が鳴いていた。患者がゼロの日は寂しかった。しかし7年目頃から忙しくなり、思い切って3人に増員した。その時、なにか一線を超えたような感覚があった。その後、徐々に増えて現在の体制になっている。複数医師での運営は決して単純ではない。しかも全員が週休2~3日制を実現しようとなるとかなり複雑な労務管理が要求される。患者さんは安心されるが、裏方としては苦労の連続であった。働き方改革が進む中、勤務医にも週休3日制の波が押し寄せている。当院のような民間診療所が生き残るためには医師の労働環境を良くするくらいしか思い浮かばない。

幸いなことに8人の医師が目指す方向はひとつである。出身や経歴はバラバラであるが、それぞれの専門を活かしながらも総合診療を目指す。ただそれだけである。しかし今後の地域医療のニーズを考えると、間違っていないと確信している。2040年を見すえたら自ずと複数医師での運営は不可欠なのだろう。

 私は日ごろから、国は「ザイタク、ザイタク」と言いすぎではないかと思っている。というのも私の中で大切なことは総合診療である。総合診療の技術を生涯かけて高めるのが私の目標である。在宅医療は、総合診療の場がたまたま家であるだけだ。診察室とは場所が違うだけで診療の本質は変わらないと思う。医師を患者宅に訪問させるためには移動手段の確保や安全管理など、様々な課題が加わる。しかし差はその程度ではないのか。たからわざわざ「ザイタク、ザイタク」と、なにか特別なもののように言わないで欲しい。総合診療がもっと盛んになれば「ザイタク」という言葉が死語になるのではないか。そんなことを夢想する時もある。

 今回、世の中にはこんな診療所もある、という想いで書かせて頂いている。決して経営がどうこうという話ではない。ただこんな運営ができるのはきっと診療所ならでは、なのだろう。診療所のほうが保険審査は厳しいが、自由度は病院よりずっと高いと思う。冬の時代の診療所経営を考えた時、この自由度をいかに活かすかにかかっている。
 以上のような思いで8月24日(土)に、東京大学で「総合診療を推進する会」を主宰する。総合診療が大切なことは分かっていても、地域医療の土台として世間に認知されるまでには相当の課題がある。全国の同志が集まり、語らい、総合診療が一歩でも進むことを祈っている。



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30台の医師を、あと何人か求めている。
興味のある医師は、直接連絡して欲しい。



PS)
昨日は、俳優の柄本佑さんと映画監督の高橋伴明さんと
尼崎の在宅患者さんを回り、外来診療の様子も見ていた。

在宅医療の映画を作るための予習であるとか。
快く協力しtて頂いた皆さんに感謝申し上げる。

夏に撮影して、1年後あたりに一般公開される予定だと。
リアルな在宅医療を知ってもらうために役立てば嬉しい。



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