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160万人の介護福祉士はもっと輝ける

2019年07月20日(土)

今夜の勇美記念財団の研究会のテーマは「介護福祉士」だった。
実態と課題はなんなのか、厚労省と多職種でグループワークを
行ったが、多職種連携の中にあるいろんな課題が、見えてきた。


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まず「介護福祉士」という国家資格があることを
多くの医者や患者が知らないことが、大問題だ。

介護福祉士制度が創設されて、はや30年が経過した。
昭和62年に中曽根内閣で「介護福祉士法」が誕生した。

介護福祉士は160万人もいる大きな職能集団であるが、
多職種だけでなく国民の認知度は低い。

ヘルパーさんでもない。
看護助手でもない。
介護士さんでもない。(そもそもそんな職種は無い)
ケアマネでもない。
社会福祉士でもない。


介護福祉士は、「介護福祉士」なのだ。

介護と福祉のプロ、である。

介護福祉士の仕事とは、
い(移動)・ろ(風呂)・は(排泄)・に(認知機能)・す(睡眠)・めし(飯)。

太田秀樹先生に頂いた、介護福祉士さんの歴史や概要資料。→こちら

生活者にとって一番大切なもの、まさに「人間の尊厳」に直結している。



例えば「飯」についてみよう。
職種によって視点が違う。


・医師は、低栄養?脱水?という視点で診る。
・看護師は、食事の内容(栄養素)は?という視点
・介護福祉士は、おいしいか?好物か?誰が買って調理する?と見る。

患者さんにとては、一番大切な職種は介護福祉士のはず。

しかし施設では、小さくなっていることがよくある。
看護師さんが怖いからだ。

ナースステーションに入れないところもある、という。
医師>看護師>ケアマネ>介護福祉士、というヒエラルギー。

「ICTで情報共有」と言っても、介護福祉士は管理者の許可を得ないと、
情報を出せないという事業所もあり、一番大切な情報が医師に届かない。

多職種連携の場に、介護福祉士さんが入ってくることは少ない。
医療と介護の連携というが、制度が縦割りなので机上の空論だ。

医師は「医師の○○ですが」と名乗るが、介護福祉士が名乗るのを聞いたことがない。
遠慮しているのか、無言のプレッシャーを感じるのか分からないが、存在感が薄い。

午前11時にケア会議を開くケアマネさんがいるが、それは「医者抜きでやりたい」というメッセージ。
しかしケアマネや介護福祉士から見れば、「医者はケア会議にも来ない」となり、距離は広がるだけ。


東南アジアの介護福祉士はプロ意識が高く、よく勉強している。
日本人の介護福祉士も彼らを見習わないと。

これからの時代は介護福祉士が地域の高齢者を支える主役である。
訪問看護師とケアマネと介護福祉士が主役、と言っていいだろう。

だから介護福祉さんには、プロ意識を高めて、
医師や看護師にどんどん意見を言って欲しい。

介護福祉士が患者さんに一番近い。
一番患者さんの本音や実態をよく知っている。

だから遠慮なく、、医師や看護師に意見を言って欲しい。

特にサ高住では、介護福祉士が介護計画を立て、主役だ。

個人的な提言
1)介護福祉士は言いにくいので何かニックネームを考えては?
2)介護福祉士さんこそ「人生会議」を引っ張ってほしい。
3)医者や看護師に遠慮なく意見して欲しい。そんなICTツールを。

今夜の結論。

160万人の介護福祉士は、もっと輝ける!!


PS)
私は、「国立認知症大学」を開設しているが、
地域の介護福祉士さんを対象にした私塾だ。

次回の講義は、9月10日(火)です。→こちら

























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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

介護福祉士も看護師も、医師も、現場で頑張ってる人は、エライってことですね。

Posted by にゃんにゃん at 2019年07月20日 06:06 | 返信

そうです❗先生有難うございます!在宅での一番の要はヘルパーさんです。どれだけ助けられているか。介護福祉士やそれに準ずる有資格者の地位向上を願います。

Posted by 小林ひろえ at 2019年07月20日 05:33 | 返信

じゃあ、介護福祉士の地位と待遇を上げようぜ!

Posted by ジャスティス at 2019年07月21日 07:34 | 返信

初めまして。
遅ればせながら、最近本ブログを発見し、過去の記事も閲覧しきれてはおりません。失礼は承知ですが、コメントさせて頂きます。

介護職員の待遇の低さも問題でしょう。
年収はどんなに頑張っても一般職員で350万程度。
看護師に比べてもできる業務(医行為)に差がある以上待遇にも差があるのは当然だが、それでも格差は大きい。
そして待遇の格差が介護職員の責任感を消失させる。
(看護師の指示に従えばいいや、となる)
待遇等は法人の賃金規定によるものなので、企業努力で格差を埋めることも可能でしょうが、世の中の相場からかけ離れたものを作成することも現実的には難しい。
全てが金で解決するわけではないと思うが、喀痰吸引のような専門・認定資格を拡充し、報酬に反映される制度を私は望む。

また、それ以前に、介護福祉士の資格を持ってはいても、介護福祉士法、介護福祉士会の定める行動規定、介護保険法及び介護保険制度といった諸規定を全く理解していない者もいるのも事実。
理念や信念ももたず資格をとってしまった不幸な方たちだ。
そこに対する職員教育も必要だが、そういった方たちは元来の意識の低さ、現場の閉塞感から意識改善は極めて難しい。どうすべきなのか?正直な悩みどころ。
同様の理由で当施設のケアカンファが介護職主導で開かれることはほぼない。施設の主役は介護職だ、と常日頃言ってはいる。24時間、利用者といる時間が一番長いのは介護職員だ。日常生活に直結する、QOLをあげるためのヒントをケアマネジャーより断然もっている。食事の好みから夜間のことまで生活の全てを知っている。発言力、確かにない。システム構築に投資すべきではある。そこは企業努力だろうか。

冗長で散文的になってしまい申し訳ございません。

Posted by 介護福祉士の地位向上を願う者 at 2019年07月22日 06:16 | 返信

介護家族です。
「医師>看護師>ケアマネ>介護福祉士、というヒエラルキー」というものが存在する事すら気が付きませんでした。
でも今年になって「そういうことだったのか…」と、やっと腑に落ちることがありました。
人の「尊厳」の上に、「医師には言えないよね…」という職域の壁があるということ。
これを現場のスタンダードと言ってよいのかわかりませんが、決してめずらしくもないことがわかり落胆を隠せません。
苦しんでいる患者や家族より、医師の顔色を見てしまう現実にとてもショックを受けました。
素人でさえ気が付くのに(薬の副作用等)、専門職が見て見ぬふり。何だかおかしいと思っていたのです。

「医師や看護師に遠慮なく意見を言って欲しい」と言う長尾先生の言葉。身に染みてうれしかったです。
介護家族は、専門職の人たちなら当然、異変に気が付いたら言って下さるものと信じているからです。
家族にとってさまざまな職種の方に支えられての介護生活は、本当に感謝の言葉しかありません。
医療者の方が言いやすい環境を作って下さることが、在宅介護のケアの質を上げていくことにつながると思っています。

Posted by あんこ at 2019年07月22日 09:35 | 返信

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