このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
出張中に退院して亡くなる患者さん
2019年07月17日(水)
前回の出張中にも、大病院から退院した数時間後に看取りがあり
今回の出張中にも、大病院から退院した2日後に看取りがあった。
両者とも一度も診たことがない末期がんだが、どうしてこうなるのか。
今回の出張中にも、大病院から退院した2日後に看取りがあった。
両者とも一度も診たことがない末期がんだが、どうしてこうなるのか。
・鹿児島で講演した後の22時に看取りの電話で、
・東京で講演した後の午前2時半に看取りの電話。
24時間365日x24年間、ファーストコールは私である。
もちろん2例ともセカンドコールの医師にお願いしたが。
しかしどちらも、私は一度もお会いしたことが無い人。
出張中に退院して、そのまま自宅で亡くなる患者さん。
「ギリギリ在宅」という言葉が昔からあるが、
退院後1週間以内に亡くなる患者さんがいる。
私が外来から継続して診ている末期がんの人の在宅期間は2~3ケ月。
しかし大病院から紹介される末期がんの人の在宅期間はその半分以下。
どうしてそうなるのか。
それは、大病院の医師ががんの経過を知らないからか。
最後の1週間までまあまあ元気なのが末期がん。
前日まで食べて、直前まで話せるのが末期がん。
抗がん剤治療に夢中なあまり、一番大切な
「終わり方」を医者も家族も考えていない。
下顎呼吸で血圧も測定できないのに救急車で自宅に帰ってきた、と聞いた。
救急車は、そんなために使うものではないと思ったが、分け分けらない。
もう一人は大病院で緩和ケアはほぼゼロのまま、退院されて2日後の旅たち。
帰宅した瞬間から訪問看護師がPCAポンプを付けて必死でタイトレーション。
訪問看護師が2日間不眠不休で緩和ケアで追いかけて、追い付く前に旅立ち・・・
ご家族に感謝されるも、一度も患者さんの顔を見る間も無いと、複雑だ。
人生会議なんて机上の空論!
アホとちゃうか!
患者のことをもっと考えろ!
自宅に帰すなら退院支援無しで、もっと早く返してあげてよ!
と言いたくなるが、町医者がそんなことを言っても、大病院には届かない。
大病院の研修医にフィードバックしようとしてもエライ先生からは、
「一医療機関の個人的意見など聞けないよ」と振り返りもできない。
聞く耳も無いので、いつまでたっても同じことが繰り返される。
医療者の自己満足の陰で、不幸なのは患者さん。
この国の医療は一度死なないと変わらない。
最近は、ちょっと諦めムード。
PS)
明日は、東大阪で平穏死の講演。 →こちら
同じ研究会に2回続けて呼ばれる演者は普通はあり得ない。
しかし2回連続で呼んで頂いているので頑張って伝えたい。
諦めて、なんかいませーん。
、
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
この記事へのコメント
癌の標準治療を推奨すること自体が間違いなのでは?
有害無益な検査を受けさせること自体が間違いなのでは?
マンモグラフィしかり
CTしかり
エコーは無害らしい
細胞生検なんて癌であるなら癌をばらまくようなもの。
温熱療法、ビタミンC療法、ANK療法、AWG療法、これらがなぜ保健適用にならないのだろうか?
標準治療はすでに確立されてしまった既得特権。
多くの企業が患者を苦しめる標準治療という名のガン産業でメシを食っている。その先頭に立っているのが、あなたがた、医者だ。
Posted by 匿名 at 2019年07月18日 03:27 | 返信
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: