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吉本芸人、医局員、プロゴルファー

2019年07月27日(土)

連日、吉本が大変な騒ぎになり世間を賑わせている。
もともとは反社の闇営業問題だったのに、いつしか
パワハラや賃金や労働問題に変わってしまっている。

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吉本には6000人もの芸人さんがいるという。
しかし大半は給料も激安でバイトで食べている。

時給500円の人もいるというが貰えるだけまし。
なんでも最初はそんなもんだし実力の世界だ。

プロスポーツも同じで保証が無いから面白いのでは。

これを聞いて思い出したのが無給医局員の時代だ。
阪大病院に5年間勤務したが、3年半は無給だった。

正確には、研究生費を年間10数万払わされていた。
無給の上に、所属することへの対価を払っていた。

何日当直しても、収入はゼロ。
バイトで食いつないでいいた。

医局員の半数以上が、無給医局員だった。
でも「まあそんなもん」と皆思っていた。

4年目(医者になって6年目)から月に12万円程度貰えるようになった。
健康保険は無いが、少しもらって嬉しかったことを、今でも覚えている。

プログルファーも何千人もいるが。賞金で食べていけるは100人程度か。
95%のプロは10~20万円程度の基本給と、あとはレッスンのバイト。

医者は、自然と給料をもらえるような立場になる。
10年も経てばちゃんとしたサラリーマンになれる。

一方、吉本やプロゴルファーは身分が安定しない。
一生、薄給で終わるプロも沢山いるのだろう。

でも仕方がないんじゃないかな。
たとえ月給が100円でも「俺は吉本の芸人や」が生きがいなら、それでいい。

労働組合やユニオンは、吉本やプロゴルファーには似合わない。
医者も無給医局員を何年か経験するがユニオンや組合とは無縁。

医者の世界にも徒弟制度みたいなものが残っている。
もし嫌なら、儲かる分野に映ればいいだけの話だ。

美容外科や検診業務なら確実に儲かる。

闇営業=直営業=アルバイトは、届ければいいだけの話。
人間なので生きていくためには当たり前のことだと思う。

岡本社長の5時間半もの会見は失敗だったと言われている。
しかし、私はあんな世界だと思うし。仕方がないと思った。

芸人さんが吉本が本当に嫌なら出ていけばいいだけの話では
なんだかんだ言って、吉本を利用している部分もあるのでは。


芸人や吉本の社長が顔を歪めて泣く姿は、あまり見たくないな。
しかし私も経営者として我が身の不徳を振り返る鏡にもなった。

社員や部下から愛されていないと思うが、少なくとも恨まれたくない。
しかし人間と人間なのでいくら話し合っても決裂することはあるはず。

離婚、退職、失恋、絶縁など、人生でいくつの別れを経験するのか。
ゼロであるはずは無いが、できるだけ少ないほうがいい、とは思う。

一連の吉本騒動から、いろんなことを考えてしまった。

結局は、仏教の世界じゃなののか。

万物流転。
因果応報。
諸行無常。


吉本は、なるようにしかならない。
しかし「笑い」は最大の喜びなので、亡びることは無い。



今日は、博多で尊厳死の講演をした。
300人が2時間半、熱心に聞いてくれた。

博多の地下街は、暗くていい匂いがして大阪とずいぶん違う。
今は九州新幹線で原発のある川内駅だが、あと10分で鹿児島。

これから離島医療研究会だ。
憧れの瀬戸上先生に会える。

無医地区研究会に入部して40年以上が経過した。
無給医局員からh這い上がって30年が経過した。

そろそろ無医村や無医島でも役にたつ医師になれたかどうか。
鹿児島県の離島医療に情熱を傾ける熱い熱い医師に刺激を貰いに行く。


























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この記事へのコメント

戦後になって医療保険で社会制度として守られている医療関係者とお笑い芸人とは比較できないのではと思いました。
「巨人.阪神」の阪神さんでも「吉本はドケチ」と言っていました。
最近は、あの「安倍首相」も吉本に、すり寄って吉本芸人と一緒にテレビに出ていました。
評論家の青木さんが「お笑いの世界は、古今東西を問わず権力者を風刺して大衆に笑いを提供しているのが、生業なのに、権力者に媚を売ってる吉本はおかしいのじゃないか?」と言っていました。
吉本興業の創業者は、苦労して寄席の小屋を成功させたそうですが、何代目かになると、吉本興行自身がヤクザと変わらなくなっているみたいに見えます。
しかしシェイクスピアでも、田舎の無名の役者兼脚本家が、あれだけ出世したのは、未だ権力を握っていなかったエリザベス女王を支持したからだと言われています。シェイクスピアとは誰だったのか、一人だったのかもよくわかりませんけど。
フランスの劇作家も、権力とは一歩住む世界と距離を置いている芸人に人気があるみたいです。
テレビの世界ではない手段で、諧謔の芸術を咲かせたいものです。

Posted by にゃんにゃん at 2019年07月28日 06:05 | 返信

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