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在宅医療!ゴチャまぜDO! だべ! サ!
2019年09月15日(日)
第1回在宅医療連合学会地域フォーラムに
当院の看護師9名とともに参加している。
北海道は広くて、涼しくて、気持ちいい。
当院の看護師9名とともに参加している。
北海道は広くて、涼しくて、気持ちいい。
日本在宅医療連合学会第1回地域フォーラム
●講演1
「在宅医療における呪いの言葉とエビデンス」9月14日13時から
名郷直樹先生(武蔵国分寺公園クリニック 院長)
EBMに関する著書など多数ある名郷先生ですが、現在はクリニックで在宅医療にも従事しておられます。
「在宅医療における呪いの言葉とエビデンス」という演題名でお話してくださいます。
●講演2
「安心して集える第3の居場所を-暮らしの保健室やマギーズセンターから学ぶ-」
9月15日9時20分から
秋山正子先生(暮らしの保健室、認定 NPO マギーズ東京 センター長)
暮らしの保健室、マギーズ東京でおなじみの秋山正子先生がご講演してくださいます。
つい先日、顕著な功績のあった看護師等に贈られる世界最高の記章である
フローレンス・ナイチンゲール記章を受賞されました。
テーマ:「在宅医療!ゴチャまぜDO! だべ! サ!」
http://zaitaku1forum.umin.jp/
日 時:2019年9月14日(土)15日(日)
ところ:札幌市教育文化会館
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今日は、EBMで有名な名郷先生の講演が楽しかった。
在宅医療の呪いの言葉とは。
ああ、言ったことあるなあ。
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貴方が寝たきりになった状態を想像してみてください
・寝たきりになりたい?
・なりたくない?
EBMの5つのステップ
普通の言葉でいうとPICO
P
Exposure
Comparison
Outcom
27年前の不整脈研究では
不整脈は減ったが患者は死んでいた
真のアウトカム(エインドポイント)では、評価が最低限
在宅医療はそれだけでは不十分
寝たきり予防のエビデンスは医療ではない
健診を受けても寝たきりは予防できない
訪問診療あるある
酸素、点滴、抗生物質、の意味は無い。
「いつまでも長生きしてください」は言ってはいけない呪いの言葉
水村美苗「母の遺産」
「親に死んでもらいたい」という感情を抱いても構わない
・あなたよりあとに逝かせてください
いい講演だった。
しかし惜しむらくは、その後も相変わらず名郷先生の
「呪いの言葉」がいろんな会場で使われていたことだ。
おかしいのは、発言者がそれに気が付いていないこと。
平穏死が理解されないんのも当たり前なのかと思った。
人の頭のなかを変えるのは難しい。
名郷先生にはこれからも頑張って欲しい。
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以下、近森先生のお言葉。
学会のガイドラインが最近変化していることに気がついたことがありますか。
国際的な流れなのですが、経験や過去の常識を排除しているのです。
2011年に米国医学アカデミーがガイドラインの定義を発表しました。
システマチックレビューによって科学的に支持される必要があるとし、12年に国際ガイドラインネットワークでもシステマチックレビューでガイドラインを作るようにしました。
米国ではガイドライン登録されているガイドラインの数が半分にまで減っており、14年に2,619件、18年には1,440件になりました。
つまり、EBMの元になる国際的に認められたガイドラインが根本からひっくり返っているのです。
EBMを元にして個別の患者に最適化させる、日本の社会保険制度や医療機関のレベルのよって一定の枠組みはガイドラインと別に作ることは認められますが、以前とは判断基準が異なってきているのです。
NBMだって許されてはいるんですよ。
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今回の札幌学会のお目ての
シンポジウムが5つあった。
・名郷先生のEBMの講演
・サ高住の在宅医療の課題
・北海道の在宅医療の将来
・秋山さんのマギーズ東京
・在宅と救急の連携システム
結局、全部聞いた。
我ながら、真面目やなあ・・・
どのセッションも素晴らしかった。
秋山正子さんの言葉
・インフォームド・コンセント
・インフォームド・デシジョンメイキング
・シェアード・デイシジョンメイキング に進化している
マギーズ東京の写真を見て、空間の持つ力は凄い!
病院でもない自宅でもない場で自分らしさを吐き出せる
相談料は無料なのがいい。
・オープンマギーズ
・ナイトマギーズ(がんの夜間学校)も開設。
死の恐怖の中にあっても生きる力は引き出せる
・Daring
・Sharing
・Caring
在宅と救急の連携システムは日本一ではないか。
ちなみに尼崎医師会は札幌市医師会と友好関係
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この記事へのコメント
上の水色画面、レジメは味わいがありますね。
水村美苗さん「母の遺産」なのでしょうか? 詩のような、心の叫びのような
生きるとか死ぬとか、人間とか家族とか、複雑に絡み合った気持ちが並んだ、
文章というよりも、「情」が映し出された画面、というふうに見えました。
Posted by もも at 2019年09月16日 11:14 | 返信
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