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やっと表に出た病院や施設での身体拘束

2019年10月18日(金)

「高齢者が病院に入院するということは縛られるということ」
いい悪いではなく、現実問題として本ブログにも書いた事実。
NHKさんの番組でやっと表に出た。まずは一歩前進、である。

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身体拘束の問題は昔からあった。
しかし高齢者は今ほどは多くはなかった。

今は、認知症でなくても入院した高齢者は手足を縛られる。
「身体拘束廃止!」の張り紙がしてあることが事実を示す。


身体拘束をしてはいけないことは、誰でも知っている。
しかしそれをしないと仕事ができない現実に向き合わないといけない。

NHKは身体拘束の実態だけでなく、その背景と解決策に踏み込んでいる。
このような番組を造ってくれるのが、NHKの素晴らしさである。

以下、ゆきさんのメールから。

◆◇「徹底討論! それでも必要?一般病院の“身体拘束”」その後◆
「縛りたくないけど縛らざるをえない実情を知って欲しい」という看護師と介護者
「私たちも縛っていたけど抜け出すことができた」という病院の理事長、看護部長
総勢総勢13名がスタジオで話し合った模様が、以下にアップされました。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4342/index.html
准看護師の学生という女性が身体拘束している異様さなど、
映像では語られていない???も。。
その後も続いている番組への反響は、以下を。
https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0009/
 
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

よく読んで欲しい。

実は根がとっても深い。

介護士の待遇改善や教育環境がその根元にある。
そこに目を向けないと、解決の糸口は見えない。

私は、「介護革命」が必要だと思う。

加藤忠相さんのようなカリスマの発信をもっと多くの人が勉強しないと。
つまり、介護職も市民ももっと勉強しないと、抑制の問題は解決しない。


丸ちゃんがやる「かいご学会」では、10年前から答えは出している。
抑制の病院から「脱北」して生き返った介護家族が何人も登場する。

2020年3月7日に、西宮でやる。
私は、有料講演会もやらされることに。→こちら


そうそう、身体抑制を信じない人もいるのが世の中である。
だから「おいおい、今頃かよ・・・」という気持ちもある。

しかし「NHKさん、よくやってくれた」という想いの方が強い。


介護には金がかかるし、かかるのが当然という文化を構築すべきだ。


これから20年間、85歳以上の人が大量に死ぬ。
ピークの2040年をすぎ過ぎても割合は増える。

これは100%起きることであり、明白な事実だ。
ファクトフルネスの精神で病院医療に向き合わないといけない。

これからは医療崩壊や介護崩壊、ではない。

病院崩壊、そして施設崩壊
の時代に移っていくのだ。


最重要な議論の審議はまだ始まったばかりだ。


































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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

私の父は、87歳で死にました。その1年前、関西労災で耳下腺腫瘍に手術をして、放射線治療を受けて、自宅に帰って来て尻もち転倒をして、寝込んでしまうまでは、頭は比較的しっかりしていたと思います。でも一年近く寝たっきりでいると、徐々に身体も弱り、思考力も退化していたようです。
70歳代で心筋梗塞をして近所の救急病院に(医師が不在だったので)一晩留め置かれて、翌朝森ノ宮の成人病センターに再搬送されてTTPで一命をとりとめた過去もあるので、脳梗塞もあったと思われます。死ぬまでタバコを止めませんでしたし、身体が左に傾いていたり、晩年はレビー小体型認知症もあったのかもしれません。
自宅にいる時は、おむつをしていたし、普通のパジャマを着ていたのですが、救急病院に入院すると、バルーンを取り付けたし、拘束用パジャマを購入してくださいと言われました。父がバルーンを取り外そうとしたり、点滴を嫌がったからです。軽い症状で帰宅した時は、「もう入院は嫌だ」と言っていました。自宅では暴れることはありませんでした。最後に1月の寒い日にインフルエンザになって再入院する時は、暴れて抵抗しました。入院してから10日後「MRSAに罹患している検査結果が出た」と言われました。
それで又拘束されましたけど、私は仕方が無いと思いました。死んだ時は、かわいそうで泣いてしまいました。
比較的元気なお年寄りも椅子からずり落ちないように、柔らかい布で椅子に停めてありましたが、嫌がっているようでもありませんでした。「拘束」と言ってもいろいろあるのでしょうけど、私の父の場合は仕方が無かったと思います。これからは医療や、介護方法も工夫されて、もっと患者にとって楽な方法が見つかるかもしれません。

Posted by にゃんにゃん at 2019年10月20日 08:04 | 返信

「高齢者が病院に入院すれば拘束される」ことを家族は覚悟すべきだ。それでも治療を求めるなら拘束を受け入れる。拘束が嫌なら、家族が費用を負担して見守る人手を確保するしかない。安い費用で見守りはできない。
高齢者(その家族)がどこまでも医療の手助けを求めるのは間違っている。死ぬべき時には死ぬのがいいのだ。実力以上に生き延びた患者に医療・介護スタッフが振り回されている。これは、どこまでも介入して延命させようとする医療にも原因がある。自然に任せて死に導くほうがいい時期があると思う。
例えば、75歳以上の人の医療機関受診を全額自己負担にすれば、拘束の問題も少なくなるだろう。

Posted by 古希まえ男性 at 2019年10月20日 10:10 | 返信

古希まえ男性さんへ
あなたの毛嫌いされる古希ごえ男性です。
五木寛之は、80代のある歳になるまで「医療の門」を叩かなかった。
ただただ国民健康保険料税を払い続けてきた人生だった。
ぼくも、保険証を年に1度も提示しなかったご褒美として、
自治体が毎年毛布を送ってきた。
貴殿がおっしゃる「実力以上に生き延びた患者」です。
早死にしないで「医療財政」に貢献してきた「高齢者」に、
予想だにしないしっぺ返しが待っていた。

東京にはいまや、若い人でも「自然に任せて死に導く」病院もある。
東京では、「住所がない」人間は「避難所」から弾かれるそうだ。
アヘ推奨のフジテレビでは、「ホームレスの人が来るのは嫌。
なにされるか、わからない」と、「良識派」がのたまう。
ネット世界では、「異臭を放つ人の隣で眠れますか」
「納税してないから拒否は当然」という声がほぼ100%。
政府の対韓経済制裁の「パブリックコメント」。
寄せられた1万件のほぼすべてが「いいね」だった構造に似ている。

「75歳以上の人の医療機関受診を全額自己負担」にしたい古希まえ男性さんの
声は、東オリ2020から「とりあえず自己負担2倍」になる。

鍵山いさおから古希まえ男性への返信 at 2019年10月21日 09:49 | 返信

90歳で亡くなったウチの父は、82歳での食道癌確定時、「治療はしないが痛いのだけは止めて欲しい」と言っていた。「治療せず検査せず痛みだけ止めてほしい」患者の願いを叶えてくれる医療機関は、無い。無いのです。
どの医療機関もめちゃくちゃたくさんの種類の検査をして癌であることを確定して、癌の種類(腺癌なのか上皮癌なのか)を確定して、それから「治療」方針を決める。医者の方針に従わない患者に、痛みだけ止めてくれる医者なんて、いない。だから、父を切々と説得して検査を受けるように仕向け「治療」を受けるように仕向けるしか、なかった。
結果的に、放射線治療が効いたのだが、それは結果であって、治療しても苦しみが増すだけで何の効果もない場合もある。
本人が、「治療せず検査せず痛みだけ止めてほしい」と希望するなら、その通りに痛みだけ止める医療があっても良いのではないですか?

Posted by 匿名 at 2019年10月22日 11:02 | 返信

上記の意見に基本的に賛成の医師です。
特に高齢や認知症の方では、その方がQOLが保たれる場合もあります。
ただし、消化管の癌など、治療しないと食事できなくなったり腸閉塞で緊急手術など、痛み止めだけではない問題も出てくるケースがあります。また、治療しないことを医療者も社会もまだまだ受け入れられていません。なので、まず医療者がそういうケースがあることを知り、対応できることが大事かと思っています。
私自身は老健勤務ですが、上記の方のような願いにはしばしば遭遇します。

Posted by 匿名 at 2019年10月23日 03:53 | 返信

今回の、けが、身体拘束の件はよく理解出来る。私が、今回そうでした。そこから、打破するには個人の裁量、個人の責任を問わなくてはいけないと思います。家族が、どうのより私個人が、どうしたいか?入院しても、身体拘束無しでけが、事故等々を起こしても病院に一切の責任は問わない。普通病棟に移動しても一切の責任は、病院には、問わない。責任を病院が負う能力がない。余りにも、人員数が不足しすぎる。人員数が不足しすぎる。自然に、倒れて自然に死に向かう。其が、計らいから?と思うのです。
普通に、自然に。

Posted by ひろっち at 2019年11月19日 08:52 | 返信

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