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ニックネームもポスターもセンス悪すぎ 「人生会議」

2019年11月28日(木)

1年前の今ごろ、ACPのニックネームが「人生会議」に決まった。
そして今週、人生会議の啓発ポスター(小藪氏)が公開された。
どちらもセンス悪いし、意味不明だし、なんとかしてあげたい。
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000568794[1].jpgさっそく、ネット上では炎上しているようだ。
こんな感じ。→こちら

buzzfeed japanの記事
「患者にも家族にも配慮がない」「誤解を招く」 
厚労省の「人生会議」PRポスターに患者ら猛反発


まあ、当然だろう。

私も見た瞬間、「ヘンなポスターやなあ」、と思った。
なによりも、書かれている文章が正直、「意味不明」。

協力した小藪さんが可愛そう。

そもそも1年前、ACPの愛称が「人生会議」と決まった瞬間からずっと思ってきた。
「ダサー、こんなこと決め一体誰やねん、責任者出てこーい!人生幸郎でした」

なんて、すべての講演で喋ってきたが、私の第一印象が1年後に、現実となった。


まずは、今回のポスターの絵と文言を振り返ってみる。

@@@@@@@@@@@@@@@@@
 
青ざめた暗いイメージで撮られた写真に重ねられているのは、自身の望みを伝えることができなかった家族に対する不満の言葉です。
《まてまてまて
俺の人生ここで終わり?
大事なこと何にも伝えてなかったわ

それとおとん、俺が意識ないと思って

隣のベッドの人にずっと喋りかけてたけど

全然笑ってないやん。

声は聞こえてるねん。

はっず!

病院でおとんのすべった話聞くなら

いえで嫁と子どもとゆっくりしときたかったわ

ほんまええ加減にしいや

あーあ、もっと早く言うといたら良かった!

こうなる前に、みんな

「人生会議」しとこ》

小籔さんの胸の上には、心電図モニターのような波状の線が平らになったところが重ねられており、死の直前であることを強く匂わせています。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 
まさに「なんじゃこりゃ!」。
このセリフが何を言いたいのか不明だ。

  • なんで死の直前という設定なの?
  • なんで父親が息子を看取る設定なの?普通、逆じゃないの?
  • なんで耳は聞こえるけど、喋れないの?珍しいロックトイン症候群なのか?
  • そもそも酸素があっても喋れるんだけど。意思表示できるのか、できないのか。
  • 酸素が良くないの?延命治療の象徴なら高カロリー点滴ならまだ理解できるけど。
  • 家に帰りたいのなら、「家」と漢字で書かないのか?療養の場所を問いたいの?
  • 療養の場所か延命治療なのか、イメージがバラバラで伝わらないだろう。
  • 心電図がフラットになる=死のイメージ、だろうけど、表情と全くあっていない。
  • 人生会議はリビングウイルを核とした話し合いだけど、そんなイメージはゼロ。

完全な失敗だ。

ネーミングで失敗して、ポスターで失敗しても懲りないのが国家である。

 
 
私はこの1年間、全国各地で100回以上、以下のことを講演で話してきた。
A)人生劇場 村田英雄  で、歌詞を少し替え歌にする
B)人生一路 美空ひばり で、歌詞を少し替え歌にする
C)ABC  長尾和宏   で、ラップ調の詩で伝える。
 
同じ、吉本芸人でやるなら、臓器移植提供カードの公共広告のスッチーさんを起用して。
「元気なうちからリビングウイルを尊重した対話を何度もしよう」で、良いではないか。
 
私は残念ながらニックネームやポスターに関ることができないけども、
低センスのニックネームやポスターに無駄な税金が使われていることが腹立たしい。

「いくらでももっといいのがあるのに。責任者出てこい」と本気で思う。
まあ、国のやることはいつもこんなレベルなのだろうが。
 
この思いは、11月30日(土)の午後、東京大学で開催される第8回日本リビングウイル研究会で話す。
柳田邦夫さんの前で人生会議のラップを歌って会場の皆様に人生会議の本質を問う。→こちら

 
28日午後は、国会(衆議院の議員会館)に行きます。リビングウイル裁判で敗訴したことを受けて、
正義感のある政治家が内閣府の役人を呼んで「国の誤りの検証」と「間違ちの責任の所在」を問う。

「リビングウイル(患者の意思)にフタをして医学会のガイドラインでやろうとしたツケが回った」。
「患者の想い」を軽視する国の本音が、こんなポスターという形で馬脚を現した、と受け止めている。

 
まあ、炎上したことで「人生会議」の認知度が高まった。
炎上商法として見れば、一定の効果があったことになる。

怒りで燃える心の内は、30日までは一旦収めておく。


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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

なんじゃこりゃ〜って 感じです
お国は 何を伝えたかったのか…
せっかく 啓発しようと良かれと作ったのにね…
なぜに そこに 長尾先生をプロジェクトに入れなかったのか

人生会議…形じゃなくて心だよ

Posted by 宮ちゃん at 2019年11月28日 08:04 | 返信

首相主催の、つまり国税投入の「催し事」は「一般競争入札」ではなく、「随意契約」。
「桜を見る会」の飲食提供事業、「皇位継承祝賀会」のホテル会場事業。いずれも、首相のお友達の会社が一手に受託した。
「アヘ後援会前夜祭」を安請け合いしたホテルは、皇位継承の「国事行為」を難なく請け負うことができた。

吉本興業とはツーカー。ズブズブの関係。
内閣府。厚労省や防衛省。政府各省の多くが吉本興業と「随意契約」を結んでいる。
沖縄に本店登記し、アジア文化戦略の国策会社まで、政府と吉本が共同出資で設立した。

アヘが大阪の衆院補欠選挙最終日に、吉本新喜劇に飛び入り出演した。
その座長が今回の「人生会議」ポスターに抜てきされたのもうなずける。
「行きすぎた民主主義より独裁者のほうがいい」が持論の座長だ。

吉本の「お笑い」の質も、落ちるとこまで「落ちた」もの。
多くのお笑い芸人が嬉々として「桜の会」にお呼ばれし、テレビで「アヘ擁護」の論陣を張る。お呼ばれの「見返り」なのだ。
ポスターに書かれた「関西弁」も、お粗末の極み!

Posted by 鍵山いさお at 2019年11月28日 09:44 | 返信

「人生会議」(思わず冷笑が浮かんでくるネーミングです。誰の案やら。)のポスターについて、いつもの人達が、いつものように意見を投げ出しています。寛解した有名な会の代表者、有名な遺族、有名な現役患者、社会学者らしい人、医師。
普通の患者や、普通の家族や、普通の遺族は、多分、何も言わないでしょう。言ったところでしょうがないから。余計な軋轢を招き寄せるだけ。
厚生労働省は、若い人をターゲットにあのポスターを作ったそうですが、厚生労働省の広報担当者は、
想像力が足りなかったのか、現役患者で、着々と病気が進行中の患者のことは、あまり考えて無いのだなということがよく分かるポスターでした。
新喜劇は面白いと思いますが、新喜劇の文化が日本人を代表するわけではない。
小籔氏はいい喜劇役者さんなのに、こんな使われ方をして気の毒ですらあります。
役所がどぎつさやインパクトを求めすぎる必要があるのでしょうか。
今日も死なないと決まった元患者や、患者でない人が、患者を代表して意見を述べる、不思議な世界が展開しています。
リビングウイルの法的担保が本当に必要だと感じた一件でした。
そうでないと、患者は単なる道具にされてしまいかねない。そんな気がしたポスター事件でした。

Posted by 樫の木 at 2019年11月29日 12:54 | 返信

日本人が、生き方・死に方を考えなくなったのはいつからなのかな?
医者に任せておけば良い、医者のいう通りにするのが当たり前、になったのはいつからなのかな?
医者に逆らうことが、まるで国家に対する犯罪のように非難されるようになったのは、いつからなのかな?
オクニは、自分の人生を、医者に管理され支配されて当然と考える日本人を作った。
それどころか、医者に管理され支配されることに安堵する日本人を作った。
オクニが、医者を、医療を、国民支配に利用してきた。
自分の生き方、自分の死に方を自分で決めようと「4千万の税金を使って宣伝する」滑稽な日本。
自分の生き方、自分の死に方を決めるポスターに、やっぱり「家族が出てくる」家族責任の日本。

Posted by 匿名 at 2019年11月29日 01:46 | 返信

今回の人生会議のポスターは炎上もできたし、結果オーライじゃないでしょうか?
良くも悪くも人生会議の認知度は多少上がったことでしょう

にしても、長尾先生の遠吠え炸裂ですね
人生会議のポスターですが、あとから批評するのは誰だってできるんです
長尾クリニックの診療圏内でパスター作成とかしていますでしょうか?
俺はこんな図案で作ってるんだけどっていう主張もなく、批評だけじゃ、野党と同じですよ

がんの患者会からの苦情だったみたいですが、お偉い方はどうせがんの専門医や医師なんでしょう?
人生会議が流行り、がんの終末期が自宅になってしまえば、病院の収入も減りますものね

Posted by 匿名 at 2019年11月29日 12:17 | 返信

むかし、関西の「笑い」には、「権力をおちょくる」精神があった。
いま、吉本の「笑い」には、「弱者をいびる」精神がある。
権力にはすり寄り、障がい者や「醜女」はいたぶる。

官庁の各種委員会に「有識者」を送りこみ、事業を受託する。
厚労省の委員会に有識者Kを送りこみ、委員会が決定した「国民向け普及啓発事業」を一括して業務受託。そのポスターにKを登用した。
委員報酬と業務請負。「もろ手にアワ」。「こすい」、こすい。
ポスター制作4070万円から、共同事業数百億円まで、おいしい、おいしい。
「別件」で、Kを座長とする座員たち。官邸に呼ばれ、「一芸」を披歴。テレビで拡散された。
京都市は吉本芸人に、ツイッターつぶやき1回20万円の契約をしているとか。
「せこい」、せこい。
「役所宣伝」「人生会議」。なんでもいい。ゼニ、ゼニ、ゼニになる。

「辺野古」でも活躍。
「よしもと番組」「芸人コメンター」で、「嫌韓」「アヘよいしょ」。
いよいよ「壊憲国民投票」。電通ブラック企業と吉本芸人のタッグ。
アヘ、アヘの「笑い」が、止まらない!

Posted by 鍵山いさお at 2019年12月01日 06:22 | 返信

医療者(医師・看護師)の方々の意見を読んでいて、気になるものに何度も行き当たりました。
特に、看護師さん達の中には、患者本人が亡くなった後に家族のケアに当たるからなのか、意識的・
無意識的に、「人生会議」は残される家族の為と考えているのではないかと、受け取れる文章を発表
しておられる方がいます。
死んでいく患者は存在しなくなるわけですから、残される家族・残された遺族の方に、心情が赴く
のは、ある意味しかたがないことなのでしょう。
「家族の為に死んでいけ。」
そういった意味を持ちかねない文章を、何故平然と発表できるのか。看護師さんさえも、患者本人の
味方ではないのだと衝撃を受けました。
家族に苦労かけたい患者ばかりだともいうのでしょうか。
患者は自分の死と向き合いながら、周りの感情さえも背負っているのです。
「人生会議」の主役は、「家族」。口には出さなくても、そう思っている医療者は多いのでしょうか。

Posted by 樫の木 at 2019年12月03日 10:22 | 返信

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