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入浴死は事故なのか?

2019年12月27日(金)

また毎日新聞が医療を叩いている。
入浴死をまるで殺人のように報道。
医療崩壊を加速させたいのかな?
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問題
以下の記事を読み、論点を3つ指摘してください


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死亡診断書書いた当直医に事故情報 看護師が報告 
大阪・不正死亡診断問題

12/19(木) 6:30配信

毎日新聞

 大阪府寝屋川市の大阪病院で2年前、入浴中の事故死を疑われた入院患者の死因が肺結核として処理された問題で、死亡診断書を書いた当直医は、男性が風呂場で意識のない心肺停止の状態になったことについて、男性の死亡前日に看護師から報告されていたことが判明した。事故死が疑われる情報を事前に得ていたことになり、不正な死亡診断の実態が一層鮮明になった。

 病院側は当初、毎日新聞の取材に「当直医は看護師から肺結核患者と聞いただけで、病死と判断してしまった」と説明していた。

 入院中だった堂園輝雄さん(当時72歳、大阪府枚方市)は2017年10月13日、結核病棟浴室の浴槽内で心肺停止の状態で見つかった。堂園さんは翌14日早朝に亡くなり、当直医が遺体を詳しく調べる検案などをせず、死因を肺結核と判断した。

 堂園さんには軽い認知症状があったため、看護師チームは10~15分おきに入浴の様子を確認する「見守り浴」にすることを決めていたが、13日は入浴支援をしておらず、事故死の疑いがあった。

 取材に応じた病院関係者によると、当直医と一緒に当直勤務に入った看護師は院内の聞き取り調査で、堂園さんについて「当直医には、風呂場で意識不明になった重症者だと話した」と証言したという。その説明では、13日午後8時ごろ、当直医が重症患者の部屋を巡回していた際、浴室で心肺停止の状態で発見された経緯を伝えた。

 この看護師は堂園さんの死亡に立ち会い、当直医に病名だけを伝えたとされていた。当直医は院内の調査に、看護師からの報告を認めたうえで「死亡確認をした患者が、前日に説明された重症者との認識はなかった」と釈明したという。

 一方、主治医が、堂園さんが心肺停止になった直後の診断で「血液検査、心電図、頭部CTでは心筋梗塞(こうそく)や脳出血は否定的だった」とカルテに記載していたことも、病院関係者の証言で分かった。複数の精密検査をしても容体急変の原因が特定できなかったことを示す記述とされるが、主治医も当直医に死亡時の状況などを直接確認せず、肺結核とした診断を最終的に受け入れていた。

 大阪病院の不正死亡診断問題は、毎日新聞の取材を機に院内で発覚したという。同病院の山本隆文院長は18日、「当時の対応は不十分だった。取材を受けた後、組織的な対応の改善に取り組んでいる。亡くなられた患者様には心からご冥福をお祈り申し上げる」とのコメントを公表した。【遠藤浩二、近藤大介】

 ◇ご感想、ご意見、情報をお寄せください。

 メール(tokuhou@mainichi.co.jp)▽ファクス(03・3212・2813)▽〒100―8051(住所不要)毎日新聞特別報道部

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

このような最期は病院や施設では充分あり得る。
もちろん、自宅でもあるだろう。

詳しい数字は忘れたが、年に何千人かが自宅の風呂で
亡くなっているし、年々増えていると報じられている。

そもそも入浴中の死は、事故なのか?
急に溺れて死ぬのが入浴死だが、点滴で溺れて死ぬのは事故でない??

自力で入浴している最中に亡くなるのはある意味、仕方がないのでは。
特に終末期に近い患者さんのなかには、入浴死に憧れる人もいる、が。

あと「不正死亡診断問題」の定義はなんなのか?
どこがどのように不正なのか、私は明確に知りたい。

医師は、死亡診断、死亡病名に関する裁量を持っている。
家族と充分に相談した上でそう記載することはあり得る。

もちろんインシデントとして院内カンファにあがることも。
もし事故と捉えるなら医療事故調に報告するのが道である。

そもそもこのケースは、2年以上前のことである。
なぜ今ごろほじくりか返して叩くのかを知りたい。


モルヒネ過剰投与報道も事故かどうか分からない。→こちら
警察に届けているが警察官はモルヒネのことは分からない。

この報道も、ただ煽りたいだけではないのか。
医学的には終末期鎮静に関する難しい問題だ。


「福生病院報道」に続き
さっぱり分からない報道。


もしかしたら、福生病院の次は大阪病院で行くと決めたのだろうか。
文春砲は社会正義のためになるが、毎日砲は社会を混乱させるだけ。

もし入院中の患者さんの入浴死をゼロにするには
以下のような方法しか思いつかない。

1 一切、入浴させない
2 誰かが必ず付き添って入浴する
3 監視カメラで誰かが常時監視する
4 溺れないよう、入浴中は手足を身体拘束する・・・

毎日新聞は、誰のために偏向報道を繰り返すのか?
理解できないが、どんな気持ちで記事を書くのか。

もっと報道すべきことがあるだろうに。

独居高齢者を訪問してみると風呂やトイレで
亡くなっていることが、特に冬になると多い。

ヒートショックである。
しかし独居なので亡くなってから気が付く。

「皆さんピンピンコロリに憧れますが、自宅の風呂やトイレが
死に場所になるかもかもしれませんが、その覚悟はありますか?」

講演でいつもそう言っているが、毎日新聞の記者かこれを聞いたら
在宅医を犯罪者のように煽って書くのだろう。

自然死を事故として書くくらいなので、尊厳死は殺人と書くのか。
死=異常=責任の所在=法律、という思考回路から抜けられない。

自然死をほじくり返す暇があるなら認知症医療の闇を勉強して欲しい。
薬漬けの背景にどれだけの経済的誘導があるのかを。調べて欲しい。

正義感があるのなら、「造られたエビデンス」
報じて欲しいのだが、なぜか本質には迫らない。

いくじなし・・・

それにしても、メデイアは、いつからここまで落ちたのか。

「i-新聞記者ドキュメント」という映画を観れば、
現在のメデイアの不甲斐なさと罪がよく分かる。

70数年前、日本人は「国はこうして戦争に進む」を体験した。

今、私たちは「国はこうして堕落する」を体感する毎日だ。



PS)
今夜は、2020年5月23、24日の
第4回日本在宅医療医歯薬連合会
打ち合わせ会のために深夜になった。















 


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この記事へのコメント

ただでさえ理不尽で他罰的な空気に耐えながら、施設運営、介護職、医療職をしているというのに、こんな不慮の事故まで、責任論が問われるのはおかしいですね。いつからこんな不寛容になったのか?
高齢者なら入浴中の突然死リスクは、不整脈誘発で誰でも起こりうるし、下半身の筋肉が弱って、注意力も低下しているので、転倒事故も誰でも起こりうると思います。
ゼロリスクにするためには、施設の入所者は全員入浴禁止、歩行禁止にするしかないですね。
リスクをすべて他罰的にしてしまえば、高齢者の自由はどんどん奪われるし、マスゴミが理不尽な報道ばかりすれば、施設で働く介護職も離職するし、施設を訪問する医者もいなくなる。
ただでさえ不寛容で窮屈な社会なのに、さらにそれを煽って部数を伸ばそうと考えるマスゴミ。
やはり、この国のジャーナリズムは死んでいるのでしょうか?と思わせますね。

Posted by マッドネス at 2019年12月27日 11:16 | 返信

長尾先生、変態毎日新聞の報道なんか信じたらだめですよ
長尾先生は毎日新聞デイリーニューズWaiWai問題というのをご存知でしょうか?
ライアン・コネルという豪記者が低俗な変態記事を英語で報道していました
ここでは表現を憚られるので、検索してみていただけると異常性がわかります。

新聞記者は部数稼ぎの仕事なので、真実だろうが嘘だろうが関係ないんだと思います
先生の評価されているI記者も官房長官への取材のひどさはyoutubeにもアップされています
今は、ネットニュースやyoutubeなどが発達して、フェイクニュースは直ちに誤りだと拡散されていますね
ちなみに3つの論点は、①フェイクニュースを垂れ流す変態毎日新聞の報道 ②入浴中の死因が肺結核なのはなぜか? ③見守り欲で安全配慮義務は尽くされていたか? と考えました

Posted by 匿名 at 2019年12月27日 01:18 | 返信

今回の記事は「入浴死」を非難していません。死亡理由が不正確であった、なぜ不正確となったか、について報道しているだけです。

私は一般市民であり患者となる側です。
長尾先生のライフワークは大雑把に捉えると「医療改革」と表現できると思います。そして、長尾先生の「医療改革」の95%に、私は賛同しています。また寸暇を惜しんでのご活躍に敬服いたしております。

否定的な残りの5%、それは、毎日新聞だけでなく、あまりにもマスコミを気にしすぎること。
まるで「医療報道の自由を規制すべき」と聞こえます。それは安倍様主導の身内擁護と同じ。
マッドネス様のコメント内容も、つまりすなわち「身を削って現体制を支えている医療者を批判するな!」と同じ。

いわば、陳腐貧相な政策に翻弄されている者達のあがきです。
病院の看護介護体制にゆとりがあれば、具体的には、重症患者であろうとなかろうと、院内での入浴の際には必ず看護・介護従事者が見守る、ことが可能な人員配置が可能であったなら「入浴中浴槽内で死亡後に発見され経過が不明」となる事態は、起きなかったわけです。

2ヶ月ほど前でしたか、外国の高性能軍用機製造を日本企業が請け負う駆け引きの記事が出ていました。その時は、ああ、またもや軍需産業、と、もはや諦めの心境でした。

医療についても政府は、高度医療産業は支援します。儲かるから。
でも政府は、高齢者医療産業は支援しないのですよ。儲からないから。

高齢者が、苦しんでも惨めでも一向に構わない、国の発展に役立たないから。
高齢者医療にかかわる医療者が追い詰められるのは当たり前。儲からないから。
これが安倍様の政策です。

私は、毎日新聞だけでなく、どのような角度であっても医療報道をすべて肯定します。
報道できるだけ、まだマシです。

Posted by 匿名 at 2019年12月27日 03:30 | 返信

昨年、生涯初めての入院で、生涯初めての「入浴」を体験した。
片麻痺・構音障害の急患だったので、病室から浴室まで車椅子で運んでもらった。
脱衣場で、上下の下着を脱ぐのが至難のわざ。浴槽に入るのも至難のわざ。
狭い浴槽なので「溺死」の心配はなかったが、脱出するのも至難のわざ。

「入院中、一度だけの入浴」。からだは洗えなかったが生き返った。
幸か不幸か、「入浴死」にはならなかった。
もし「入浴死」していたら、「死因」は「脳梗塞」となるのだろうか。
それとも、「心肺停止」「溺死」はたまた「老衰」となるのだろうか。

「医師は、死亡診断、死亡病名に関する裁量を持っている。」
さすれば、「死者」は受け容れるしかない。「死者に口なし」。
死者は、「同意する」旨の自署ができない。
百会から抜け出たおのれは、浴室の天井付近から、
おのれの亡き骸を眺めることしかできない。「異議申し立て」はできない。

「医師の裁量」と「死者の声」のあいだには、「深くて暗い川がある」。

Posted by 鍵山いさお at 2019年12月27日 09:04 | 返信

たしかに匿名様の儲からない高齢者医療・介護などにカネをかけず、米国のご意向通りカジノにカネをかけたいのが現政府の本音でしょう。
「自分が好きなことをやって生きればいい。他人のための時間を生きるな」という時代。
若い世代の医療・介護従事者が、カネにならない面倒な高齢者医療に積極的に携わるとは到底思えない。
マスゴミが現政府のご意向を受けて、高齢者医療・介護体制の崩壊をアシストをしていると解釈すれば、すべて納得いきます。将来性のないものは見放すべしというのがリアルでしょう。
医療への批判は、別の方向へ批判するべきです。相手が製薬会社&御用学者が相手ならば、批判できないという、弱いところを叩いて、強いものは叩けないマスゴミはジャーナリズムの価値ないです。

Posted by マッドネス at 2019年12月28日 10:29 | 返信

私も先の方のコメントと同じ意見です。
入浴死自体をどうのと言っている訳ではなくて、浴室で死んでたのに
なんで、死因が結核になるの?っていう一般人からしたら素朴な疑問が
沸いてくる問題です。
普通で考えたら「事故死」ですよね。ベッドの上で亡くなってたら自然死で
風呂場だったら、事故死っていうのも変だと言えば変ですが、
風呂場であるということで、事故が起きる可能性が高くなるのは事実ですから
やはり、病院という場所柄、検視はした方が後々のことを考えると
良かったかもしれません。
病院は付き添いがないことが多いかもしれませんが、施設は付き添いが
普通じゃないですか? 
病院での事と施設の事をごっちゃにすると、話がややこしくなると思います。
病院は介護職ではないので、とらえ方を変えないと変な方向へ行くような気がします。
過去にも数え切れないくらい、病院のお風呂場で死亡してることがあるんじゃないですか? 
今回は理由とかが???だったので、問題だったのかなと思います。
誰も見てなくて、検視して病死と確定させてた訳ではなかったから事故死になるのでは???
ご遺族の方って、死因をハッキリさせたいと執着される人が居る場合は、
これからも問題になるかもしれないですね。
ただ、内部告発しか、本当の事はわからないかもしれませんが・・・
自宅の風呂場で無くなってたら、警察呼ばないとダメなんじゃないの?
そうなったら、いやでも原因をハッキリさせるのに検視すると思ってますが
自宅介護とかされてる場合、主治医呼んで、普通に「死亡」ってなるだけなのかな?
医療の世界は、シンプルであって欲しいけど、複雑な部分も多いですね(^_^;)

Posted by K at 2019年12月28日 08:51 | 返信

家族と同居で何らかの病名を持っている本人が、自宅の浴室で入浴中に心肺停止状態になっているのを家族が発見した場合、まず最初にやることは医者への連絡です。警察ではありません。

ただ、ここで問題なのがその「医者」。
本人の病名をつけた医者であっても「死亡にはかかわりたくない」医者が多い。ので、「自分は忙しいから救急車を呼んで!!!」あるいは「警察へ電話しなさい」という「お医者様さまサマ」がたくさんおられます。
特に、それほど重症には見えなかった場合には、医者は嫌がるでしょうね。
まずは、医者に死亡診断書の書き方を教える「医者教育」が肝心なようです。

匿名からKへの返信 at 2019年12月29日 02:35 | 返信

>>そもそも入浴中の死は、事故なのか?

今回のケースでは、完全に病院側の過失でしょう。
軽度認知症状があり、前週のケースカンファで見守り浴が必要となった。
それが申し送りされておらず、自立浴で1人で入浴し事故に至った。
どのような経緯で見守り浴となったのかわかりませんが、何らかのリスクがあると判断された方。
最終的に溺死であったとしても、顔が浸かる前に症状の変化に気づけた、気づく支援が用意されていたわけです。


>>もし入院中の患者さんの入浴死をゼロにするには
以下のような方法しか思いつかない。

1 一切、入浴させない
2 誰かが必ず付き添って入浴する
3 監視カメラで誰かが常時監視する
4 溺れないよう、入浴中は手足を身体拘束する・・・

これは、あまりにも極端です。すみません、屁理屈です。
ここは自宅ではなく施設です。施設としての療養責任があります。
ご自宅で1人で入浴、誤って転倒、ケガにつながった場合でも仕方ないで終わらないでしょう。
何らかの支援が介入するはずです。


>>あと「不正死亡診断問題」の定義はなんなのか?
どこがどのように不正なのか、私は明確に知りたい。
医師は、死亡診断、死亡病名に関する裁量を持っている。
家族と充分に相談した上でそう記載することはあり得る。

この方の入院時の病名は確かに肺結核でしょう。
死亡診断書には死亡の原因となる事柄を記載するはずです。
しかし肺結核だから入浴時に皆が溺死するのでしょうか??
がん患者が車にひかれて死んでも、死因はガンですか?
死亡診断書の書き方に裁量とはウソを書くことなのでしょうか。
それは、確実に不正でしょう。

>>もちろんインシデントとして院内カンファにあがることも。
もし事故と捉えるなら医療事故調に報告するのが道である。

事故発生後すぐ看護師長は調査委員会について院長に打診。
院長からの返事がなかった。
そして死亡後には状況報告書を作成、提出。
改めて委員会の開催を確認したが、必要ないと判断した。

と、あります。
その道を潰したのは院長、医師です。
それこそ院長、医師、管理者としての責任放棄ですよね。


なんでもかんでも高齢者=自然死
こういう捉えかたをされていませんか??
先生の考え方が少し暴走している気がします。

治すものは治しましょうよ。
防げるものは防ぎましょうよ。

Posted by みゆき at 2019年12月29日 11:27 | 返信

入浴介護を必要としない入院患者さんが、たまたま入浴中に意識消失、心肺停止などおこした場合、元々の病名として肺結核があったのなら、それが元で肺塞栓などおこして亡くなられた可能性もあると思います。死亡診断書を渡す時には医師から死因の説明もあったはずです。その真実もわからないまま、スキャンダラスに報道して騒ぎ立てるマスコミは、芸能人の不倫疑惑を報道して世間がただ面白がるのを見たいだけの週刊誌のネタレベルだと感じます。そんな下世話な記事を堂々と載せてしまう新聞社は、管理不行き届きだと言わざるを得ません。ジャーナリストという気構えを持った記者をしっかり厳しく育ててほしいです。

Posted by 遠い声 at 2019年12月29日 02:57 | 返信

毎日新聞が、大阪病院院長のコメント全文を紹介している。
①死因がはっきりしない場合や、診断名がついている病気によるもの以外での死亡で異常死と主治医が判断した場合、警察に届け出る。
②医療事故調査委員会の開催の要否を院長の専権事項とせず、複数メンバーで構成される組織において、一人でも必要性をのべた場合には開催する。
③患者さまの入浴中について、あいまいな見守り入浴を中止し、介助浴か自立浴にする。自立浴の際にも30分ごとに浴室内の患者さまへの声かけをおこなう。

「新聞社記者による取材を受け」「その過程において、組織的な対応が不十分であったことを確認し、改善すべき点を検討して、現在取り組んでいる」という。
福生病院の場合とはことなり、大阪病院は「新聞報道」を敵視し対決しようとはしていないようだ。
しかし、今朝の毎日新聞によると、新しい問題も浮上している。
今年6月の日本結核病学会総会で、当該患者(服薬困難患者)への「服薬支援方法」を研究成果として発表していた。
「患者に寄り添った支援が服薬の意欲向上につながった」症例として。
その際、当該患者がその後「入浴支援の連携ミスによる事故死が疑われたが、死因を肺結核とした」ことには触れなかった。
大阪病院は「生前、同意を得たので問題ない」という。

「病院VS新聞社」という枠から抜け出て、「患者」をキーパーソンにして論議していただけるとうれしい。
患者としては「1回限りの生と死」。
「多死社会」の「1例」として埋もれる覚悟は、まだできていない。

Posted by 鍵山いさお at 2019年12月29日 05:41 | 返信

先生は死を見過ぎたせいで、一般人とずれてますからね。
感覚が麻痺してきて、「年寄りなら事故死も悪くない」、「独りで風呂にも入れないならそれもまあ寿命」みたいな思想になってると思います。
私も先生の感覚は理解できますし、その通りと同意します。
しかし、一般人はまだまだそこまでは至っていません。
先生のお考えに共感できる人は人口比でまだ5%くらいでしょう。
一昔前よりは確実に増えてるし、後数年もすると人口比で10%超えると思っています。そうなると、後は雪崩現象で早いですよ。
10年のうちには先生のお考えが日本人の常識となるでしょう。

Posted by 匿名 at 2020年01月01日 10:36 | 返信

さあ!困りましたね…

わたしは…
最期まで自分らしく輝いて生き抜いたのならよかってんじゃないかと思います
お風呂に入りたくないのに無理矢理 入浴させるのはダメでしょ!
でも自分で決めてお風呂に入った=自分で決めたなら それは自分の意思決定ですよね
もしかしたら…なんてことはそこらへんにいっぱいあります

抑制がいい例です
転倒されたら困るから抑制する
抑制の同意書を家族にとる…
何か起きれば 同意書をとる→だったら今回も入浴の同意書が必要だったのか⁉︎…とわけのわからんことを考える

責任って何⁉︎
いい大人のやったことだもの…
大人になったら 何事も自己責任だよ

私は意思決定支援をし続けます

Posted by 宮ちゃん at 2020年01月03日 07:13 | 返信

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