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小説は重版中につき少々お待ち下さい

2019年12月25日(水)

エライことになっている、そうだ。
「小説 安楽死特区」は、即重版。
品切れていたら少々お待ちください。
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発売数日でアマゾンの小説部門の1位になったのは
いいとして、「手に入らないよ」との連絡を頂いた。

アマゾンで買おうとすると、なんと6800円もあると。
ちょっと信じられないが早々にプレミアがついていると。

見てみると価格が1分おきに1540円から2500円まで
変動していて、アマゾンのシステムも混乱しているようだ。

出版社に聞いたら、今、急いで増刷しているとのこと。
まさに、予想以上のクリスマスの嬉しい悲鳴のようだ。


皆様の応援のお陰です。

感謝申し上げます!!!


書店では定価1400円(+消費税)だが、今、アマゾンで入手
しようとすれば、2500~6800円もかかってしまうようだ。

だから表示が定価に戻るまで
しばらくお待ちくださいませ。

今は「2~3日以内に発送します」という表示が出ている。


私が謝ることではないが、もしもプレミア込みで購入した
方がおられるならば、「本当に申し訳ございません」だ。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

月刊公論2月号  小説「安楽死特区」に託した想い
         あなたはどんな最期を望みますか?
 
肥大化する安楽死願望
12月21日に出版された書籍「小説 安楽死特区」(ブックマン社)に託した想いについて書きたい。
本書を書こうと思った動機はこうだ。近年、様々なメデイアによる調査によると、一般市民の7~8割が安楽死に賛成しているという。長生きしたいが、最期は潔くということだろうか。また昨年、神戸のある高校で高校生自身が行ったアンケートでも7割の高校生が「安楽死に賛成」と回答している。高齢者の医療介護費を若者世代は負担したくないという想いもあるのだろうか。空前の安楽死ブームといっていいだろう。なかには「安楽死の法制化を!」と声高に叫ぶ著名人もおられる。
でもちょっと待って、と私は言いたい。そもそも安楽死と尊厳死の区別はついていますか?以前、月刊文藝春秋を読んでいたら「安楽死・尊厳死特集」というものがあった。100名の有識者に賛否を問いその論拠を読んだが、尊厳死と安楽死を混同している人が大半だった。両者の区別がついていると筆者が理解した有識者はたった3人であった。日本を代表する有識者の認識率が3%程度なら一般の方や高校生の理解はいかほどか。そんな状況の中、安楽死願望だけがなんとなく肥大化している現状に大きな違和感を覚える。そこで私はまずは両者の違いを小説という形で描いてみようと思った。
 
尊厳死とリビングウイル
前号で述べたように「リビングウイル裁判」といわゆる「リビングウイルの法制化」はまったく別物である。というか次元がまったく違う話である。前者を一次元とすれば後者は三次元くらい次元が全く違う。しかし先日、ある学会で医学会の大御所の講演を聴いていたら腰を抜かした。「長尾先生から教えてもらったが、日本でもリビングウイルが法制化されたらしいですが・・・」。講演が終わり慌てて訂正したが医学界のトップレベルでもリビングウイルも理解されていない。ちなみにリビングウイルを死語にしてきた国家は世界中で日本だけであった(2019年11月14日に私たちの勝訴が確定)。一方、リビングウイルの法制化は議員立法を目指す議員連盟はあるがこの数年、ほとんど動きがない。つまりリビングウイルは社会的には認められたが、法的にはまだ認められていない先進国では唯一の国である。しかしリビングウイルを尊重した自然死は在宅という現場においては概ね可能である。
尊厳死はリビングウイルの法律がなくてもできる。私は在宅でお看取りした1200人はほぼ全員が尊厳死だ。リビングウイルはなくても何らかの本人の意思が確認できて人生会議を経て尊厳死されている。しかし欧米諸国においても安楽死は法律がないとできない。日本において尊厳死の法律は現時点では99%無理だから安楽死の法律はその100倍無理だろう。しかし政府の基本方針は「規制緩和」だ。たとえば先進医療に関する特区が定められている。ならば、多くの国民が望む「安楽死法制化」を国が法律で決めた「特区」でのみ許可されたと仮定すれば、ある程度はリアリテイのある安楽死の小説が成立するのではないかと考えた。
 
初の本格医療小説
これまで尊厳死関連の本を20冊くらい書いてきた。できるだけ分かり易く書いたつもりですが、概念的だという声も頂いた。ならば「フィクション」という世界で何人かの登場人物を通じてその世界を表現してみたい。以前に書いた「抗がん剤10のやめどき」は小説仕立てだが、ノンフィクションが混じっていた。だから今回が「初めての本格小説」である。これまで書いてきた尊厳死エッセンスを今回の小説のモチーフだ。エンターテイメントであると同時に市民が終末期医療を理解する近道であろう。また同業の医療関係者にも読んで欲しい。読み手によって感想は様々だろうから「本書を読んで自由に語る会」みたいなものが病院や学校で開催されることが私の夢である。
特区の設定には少々迷った。東京か大阪か、あるいは地方なのか。結局、特区は東京に設定した。しかし関西の場面も多く具体的な地名もたくさん出てくるなどかなりリアリテイを意識した。安楽死を絵空事としてではなくできる限り現実的に描いたつもりだ。実は私らしき老人も登場する。これまで私が書いてきた本のなかで一番読んで欲しいのは間違いなくこの一冊である。振り返るとこの小説を書くために50歳代に何十冊もの実用書を書いきたような気がする。
















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