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こうなるのはある程度仕方がないのだが・・・

2020年02月16日(日)

未知のウイルス感染症の伝播に関しては、不確定さ,、が大きい。
まして膨大な人が行き通う現代社会においては、どこまで制限
をかけるのかが問題であるが、どうしようもない要素が大きい。
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国内の感染が広がっている。
エライ事態になってきたぞ。


多くのメデイアや市民はみな驚き、恐怖に震えている。
まあ、悪い予想が現実になりつつあり日本中が大騒ぎ。


○○が悪い、○○作戦は失敗だった・・・
○○すべき、なぜ全例○○しないのか・・・


あとから「タラレバ」を言っても、なんの役にもたたない。
こんな事を言うと不謹慎かもしれないが「仕方ない」と思う。

疫病とはそんなもの。
歴史を振り返ると医学の歴史は微生物との闘い。

エイズ治療薬やC型肝炎ウイルス駆除薬を除くと、
ウイルスにずっとやられっぱなしであった。



ここでクイズを2問。

1)10年前の新型インフルは今はどこに?
2)現在の新型コロナは、来年どうなる?


答えは
1)新型インフルは翌年「季節性インフル」に呼び名が変わった。
  まるで台風が熱帯低気圧に変わるように、呼び名も変わる?

2)きっと、風邪ウイルスの一つとして定住化している?





既に、日本中に新型コロナは散らばっているような気がする。
 
検査したら、場所によっては軒並み陽性が出たりして。
なにせ無症状のスーパースプレッダーがいるそうなので、お手上げだ。


申し合わせたように、一斉に活動開始ではないか。
「同時多発性」が今回のようなウイルス感染では。
 
鳥や虫の大量発生のようなイメージが浮かぶ。
無数の鳥や虫が見事に同期して一斉蜂起する。
 
結局、人間があれこれ考えたところで、ウイルス軍から
見れば穴だらけで、「ちょろいもん」で所詮は無力では。

結局、最後の綱は「免疫力」であることは、高齢者や
糖尿病などの持病がある人が弱い、ことから明らかだ。

あとは、田舎(みたいな場所)に逃げ込んで、
人混みを避けるという自衛策しかないのでは。



 
今日は、あさイチから認知症治療研究会の世話人会、
午後からは、ランチョンセミナーの座長をしていた。
 
その後、三重県津市で病院関係者に2時間の講演をした。
講演中に5ケ所から携帯電話が鳴ったがすべて応答した。
 
「亡くなりました」
「爪を切っていたら血が出ました」
「いつもは水を800飲むが今日は500しか飲まない。死なないか」
「腹が痛いと言っていますが」
「微熱が出ました」・・・
 
質疑応答しながら、演題の下にしゃがみ込んで一旦会話。
たいしたことなさそうならば、後で電話するね、で応対。

 
名古屋から津に向かう車窓から見える景色は、田んぼだらけ。
家があっても隣とはかなり離れていて、実にのどかな風景だ。
 
「ああ、さすがに新型コロナはここまで追ってこないな。
 まあ、電車の中と駅周辺の飲食店くらが関の山だろう」
 
 
そう人がいるから、そこにウイルスがいる。
動物がいるならそこにウイルスがいるはず。
 
結局、絶対にウイルスから逃れるには山の中に建つ
「ポツンと一軒家しかないけど、宅配の兄ちゃんが運んだりして」
 
そんな想像をしていた。
まあ、集団感染は人口密度と関連するのは明らかだろう。
 
まさに分刻みの3日間の闘いが終わり、ホッとしている。
一旦帰宅してから車に乗って、さあ往診、往診の日曜夜。
 
ああ、今、横に座っている人がR連続クシャミをしいる!
顔を背けて、しばらく息を止めておこう。

ああ、いかん。いかん。
 
ミスターチルドレンの大好きな曲が頭に浮かんできてしまった。
どうしても「替え歌」が浮かんで、もはや書き留めるしかない。
 
 
お時間がある方は、ミスチルの名曲を
以下の替え歌で、歌ってみてください。
 
「しるし」  BYミスチル  →こちら


 
最初からこうなることは分かっていたけど、
一応、やるだけのことはやってみたんだー
 
ネットに書いたマニュアル、横浜の海に
くちゃくちゃに、丸めて、捨てるー!
 
こーこーーろーの声は、乗客に届くのかな?
沈黙の2週間は過ぎたー おーおー。

 
コロナ、コーロナー
いろんな顔を持つウイルスだよー
 
そのどれもが怖くて、信じられなくなるんだ
 
コロナ、コーロナ―
おー、マイコロナー
 
狂おしく鮮明に、僕の記憶を書き換える
おー、マイ、コーロナー
 


 ふざけてゴメンナサイ。
正しくお恐れましょう。


 PS)
今週、一番嬉しかったことは「平穏死10の条件」が
医師国家試験に出題されたことであった。

毎年、医学部の入学試験の小論文に拙書が使われること
は知っていたが、ついに国家試験の問題になるとは!!

どなたが出題者かは知る由もないが、なんだか、医師の良心を感じた。
今は超難問と言われていても10年後には常識になっていることを祈る。









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この記事へのコメント

コロナ新型インフルエンザのニュースを見ていると怖くなって、認知症治療研究会をサボりましたけど、
アルツハイマー型の認知症をはじめ、MCAにも良く効く、アルミニウムのキレート剤としてのフェルラ酸の作用機序を、勉強しに行けば良かったと、後悔しています。
3月になれば確定申告も終わっているし、是非「抗認知症薬の適量を考える会」に参加したいと思います。
日比谷公園に13時に着くには朝起きられるかな?
ちょっと自信はありませんけど。着いてみたら、終わった後かも。

Posted by 匿名 at 2020年02月16日 09:16 | 返信

「爪を切っていたら血が出ました」
「いつもは水を800飲むが今日は500しか飲まない。死なないか」
「腹が痛いと言っていますが」
「微熱が出ました」・・・
この4つは介護施設の初心者スタッフからの電話ですね。
いつぞやのコメント欄に「そういった介護施設に関わらない選択を」という内容がありました。
電話をしてくる施設には看護師さんはいないのでしょうか?
日中、看護師さんが勤務して夜間は看護師さんオンコール、医師に連絡するか否かは看護師が決める、
というのが「一般的な介護施設のルール」のようです。
上述のような電話をいちいち受けている医者は、いないと思います。
長尾先生は、初心者スタッフを教育なさりたいのかもしれませんが、初心者介護スタッフを教育するのは看護師の仕事でもあります。

Posted by 匿名 at 2020年02月17日 03:42 | 返信

アウトブレイク状態において感染拡大防止のために、医療機関ができることは?
1)慢性疾患に対するオンライン診療の導入
2)集会(学会・研究会)などマスギャザリングイベントの中止
3)急性上気道炎・下気道炎患者とその他慢性疾患(生活習慣病など)とのトリアージ診療
特に1)は医師会や保険医協会が対面診療に固執して猛反対してしたが、このような事態になってしまうとその重要性を痛感させられます。
高血圧や糖尿病の患者さんが気道炎患者がたくさん待合室にいる外来など行きたくないでしょう。
医者が一番のハイリスク感染源であることを考えれば、医者が集まるイベントはダメでしょう。

Posted by マッドネス at 2020年02月17日 11:37 | 返信

高齢者の罹患率、死亡率が高いらしい。
読者のみなさんの多くは、年齢で区切って高齢者退治をしたいと日頃考えておられる。
「好機到来」ということか。
「諸悪の根源」と揶揄されるわれら老いたる者よ。
「正しく恐れる」のではなく、「賢く怖れよ」。

まわりでも、歩こう会など「イベント中止」が続々。
今朝、わが老人会の健康クラブ。早く着いた人が床面掃除と換気。
いつもの「ヨーガマット」に「110cmの丸棒」。全員、素足。
入手できないのでノーマスク。ぎゅうぎゅう詰めでないのが、幸い。
スワイショウに始まり、鎖骨・胸腺・脾臓マッサージ。

胸背の呼吸筋を滑らかに全開。肩甲骨ゆらしと肩甲挙筋ストレッチ。
とくに横隔膜運動を4段階に分けての胸腹呼吸をくりかえす。
いつもは坐位でやるが、仰臥位でもやってみた。
としよりには、仰臥位なら肝臓マサージもやりやすい。

「肺まわりを意守」したヨーガ呼吸法60分。
地道に続ける。ウイルスとは共生・共存。
「老人狩り」には屈しない。

Posted by 鍵山いさお at 2020年02月17日 10:21 | 返信

鍵山いさお様、私達読者は、「高齢者退治をしよう」なんて考えてませんよ!
でも風邪症候群は、インフルエンザも、コロナ新型インフルも、「高齢者、虚弱者、重病患者、幼児、乳児」等社会的弱者が罹患し易く、死に至るケースが多いので、怖いですね。
私の父は、死ぬまでタバコを止めなかったので、風邪をこじらせて、肺炎になり、在宅医が突然居なくなったので、救急病院に入院したら院内感染MRSAに罹患して苦しみながら死にました。87歳と10ヶ月でした。今でも「部屋の温度管理調節をしておけば、あんなに苦しみながら死ぬことは無かったのに」と毎日位牌に謝っています。父方の祖母も、タバコを吸っていたので風邪から肺炎になって死にました。
鍵山様の様に、毎日鍛錬なさっているのであれば、父や祖母のようには、簡単にウイルスにやられるとは思えませんが、用心するに越したことはありません。
鍵山様の仰る事を100%理解はできませんが、面白いなと思って読んでいます。
日本史の、西郷隆盛や、坂本龍馬や高杉晋作や吉田松陰の掲げた理想が、どのようにして東南アジアへの侵略政策に転換していったのか、私もあんまり知らないのです。
西洋の歴史でも、私が小学校6年生の時、70年安保闘争で樺美智子さんが亡くなられましたが、アイゼンハウワー大統領は、対ドイツ戦の確かDdayのダンケルクだったかフランスに上陸して勝利した、日本で言えば日露戦争時の対バルチック艦隊と対峙した東郷平八郎元帥みたいな「用意周到」な将軍だったらしいです。
その時の総理大臣が戦前の東条英機内閣の商工大臣だった岸信介だったので、学生も市民も反発したのだそうです。
何でも、良く調べて見なければ分からないものです。
愛新覚羅溥儀さんも、幸福に暮したのかと思ったら、最後は風邪をこじらせて、苦しんでも周囲の人は「この人は戦争中日本の傀儡になって人民をくるしめたひとだから治療することはない」と言って助けなかったそうです。近所の人が、周恩来に知らせて「助けてあげて下さい」と頼んで、周恩来の部下の人があわてて駆けつけたけれど、もう危篤状態で助からなかったそうです。
と言うことは、「わが半生」という愛新覚羅溥儀さんの「精神的な革命」という政策は、周恩来の政治潮流だったのか。毛沢東の文化革命は精神的な革命ではなく、周恩来との激しい政治闘争だったのか?疑問は残ります。文化革命は「中ソ論争」と言って、中国は決して他国に侵略しないという周4原則に乗っ取って、ソビエト連邦を批判した政治闘争でしたが、現在の習近平の独裁体制は、ソビエト以上に最悪です。
自分の国の事も分からないのに外国の事はさっぱり分かりません。
鍵山様も、ご存じの歴史をどうかお教え下さい。

Posted by にゃんにゃん at 2020年02月18日 07:07 | 返信

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