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ある介護施設長からの相談

2020年03月01日(日)

ある介護施設長から相談の電話がかかってきた。
80代の入所者が38度台の発熱があり容態が悪化。
保健所に相談すべきかどうかという内容だった。
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主治医は季節性インフルではない、という。
咳もしているそうだ。そうなると・・・・

誤嚥性肺炎なのか
新型コロナなのか


私なりにシミュレーションしてみた。

保健所に電話したら検査員が来て
もし「陽性」だったらどうなるか?

まずは、臨時ニュースで流れて
大騒ぎになり近隣から差別される。

施設職員は全員濃厚接触者なので検査と隔離。
そうなると入所者もその施設にはいられない。

しかしそもそも「帰る家」がない。
どこにも行けない。


クルーズ船は「帰る家」がある人が軟禁されたが、
その施設入所者は帰る家が無い人ばかりだという。


全施設職員の数日間に行動が調べられるし、
二次、三次、四次感染の有無が検査される。

そうなるとその介護施設は事実上の閉鎖となる。
風評被害もあり、3ケ月で小規模事業所は倒産。


そこに出入りしていた医師や看護師も隔離される。
すると在宅医療を提供していた医療機関も倒産に・・・


つまり、介護施設におけるPCR陽性は、「倒産」と等しい。
それをわざわざ保健所にお願いする行為は「自殺」かもね。


私は、「保健所に相談せずに、在宅主治医と家族と人生会議で決める」
ことと、その要介護4の人を施設内の「離れ」に隔離することを勧めた。

そこで一般の肺炎の治療をする。
しかし家族が希望すれば救急搬送へ。



昨夜、総理は「どこでもすぐにPCRないし簡易検査が可能」と言った。
毎日、そう主張する人達の意見を聞いたのだが、私は反対、である。

検査は完ぺきではないし、安心材料にもならない。
市中感染となった今、知らぬが仏、でいいのです。



そもそも新型コロナ問題は、世界的に主に高齢者の問題だ。
しかし介護施設や在宅患者さんには全く言及されていない。


医療崩壊は介護崩壊に直結する。

医療と介護は一蓮托生の運命にある。

どこでもPCRは一見よさげだが、医療と介護の共倒れを引き起こす。

相談者にはそう申し上げたが、もし間違っていたら誰か教えて欲しい。

その方が命がけで造ってきた介護施設を、わざわざ自殺させる法律は間違っている。



PS)
来週、国会でこの問題が取り上げられるだろう。

キーワードは、遠隔診療だ。

それしかない。










 




 

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この記事へのコメント

まさにその通りだと思います。日本人の真面目さ、完璧主義がアダになるでしょう。
新型コロナPCRを医療従事者、介護従事者、全員に検査したらどうなるか?
無症候感染者でも発症者と同等のウイルス量を保持しているらしいので、かなりの陽性がでるはず
そうなるとかなりの医療機関が閉鎖に追い込まれ、一般人も医療従事者も医療難民になりますね。
トリアージして検査しないと検査するほうもパンクするし、入院ベッドもなくなるでしょう。
何よりコロナ以外の医療が機能停止してしまうという二次医療崩壊が起きかねない事を誰も警鐘しない。

Posted by マッドネス at 2020年03月01日 09:48 | 返信

本当にそのとおりだと思います。
やたらとマスコミは「熱があるのにコロナの検査をしてくれない!」という人の話ばかりを取り上げて、政権批判に結び付けようとしています。
医者が検査が必要と思った人だけ検査をすればいいのだし、医者が必要ないと言っても検査してくれと言ってくいさがる人がいるのが問題だと思います。
感染していても特効薬があるわけではないので、安静にして人に感染させないようにするしかないのですから、検査をすることにあまり意味はないのではないでしょうか。検査ばかりして陽性患者が増えると韓国のように医療崩壊しかねません。

Posted by とおりすがり at 2020年03月01日 11:51 | 返信

渡航歴のある人や濃厚接触者に限って重症肺炎になってやっと検査される実態にも関わらず、そうでない人から陽性者だ出ました、という連日の報道。どうして検査してくれたのかなと不思議でたまりませんでした。それは、東京などでは保健所の検査基準が高く、北海道などたくさんの陽性者がでている県では検査基準が柔軟であるということなのでは~。今陽性者が出ていない県などでは検査件数自体少ないだけで実態は北海道とそう変わらないように思えます。国もそう考えているからこそ、今回の突飛ともいえる全国一律の休校を決めたのではないでしょうか。もう市中感染症になっていて、全国レベルで拡がっていて80%が軽症で重症化するのは体の弱い人やたばこを吸う人であるとするのであれば、インフルエンザと同じ扱いでいいように思います。まだまだわからないことだらけではありますが、インフルエンザの死亡率と比べみると、世界中が騒いでいるほどの恐ろしい感染症なのでしょうか。高齢者施設では発熱や風邪症状は常にあります。国の基準の高齢者37・5以上二日間持続したら保健所相談ですが、もし柔軟に対応してくれて検査してくれた場合に、陽性だったら施設は閉鎖、大変な状況になってしまいます。しかもそうなる方はなぜかきまってマンツーマン対応を要するような大変な方々ってことが多いです。病院に行ったらその方々の介護だけで、3倍以上のマンパワーは失われることでしょう。さらに病院にいっての環境の変化で病状も悪化してしまうかもしれません。だからといって感染力の高い陽性者を施設でみていくのも大変。どうしたらいいのでしょうか。風邪症状位ではぐったりせずに、動き回ってしまうマンツーマン対応の認知症の方々の居室隔離はせいぜい5日程度が限界かとおもわれます。高齢者施設の風邪や発熱者の対応の指針を教えてほしいです。

Posted by 遠い声 at 2020年03月01日 02:22 | 返信

「愛知で新型コロナ重篤患者 接触の医師ら39人自宅待機」
https://www.asahi.com/articles/ASN313JCRN31OIPE006.html?iref=comtop_8_06

これも、コロナの検査しなければ良かったのに、ね。

自宅待機となった39人の医師や医療関係者は、ゆっくり休めてラッキーかもしれないけど、この病院に通っていた慢性病ある患者はメチャ困るよね。

Posted by 匿名 at 2020年03月01日 02:24 | 返信

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