このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
早期コロナ肺炎のCT画像(医師向け)
2020年04月09日(木)
コロナ肺炎の早期発見は難しい。
しかしやろうと思えば、やれる。
医師の皆様は参考にして欲しい。
しかしやろうと思えば、やれる。
医師の皆様は参考にして欲しい。
見る人が見れば、10秒もあれば、コロナ肺炎だと分かる。
肺がんに例えると、早期肺がんに相当する。
胸部単純レントゲンでは、コロナ肺炎の早期発見は不可能だ。
こんな小さな肺炎を早期発見をして、なんの意味があるのか?
1)本人の隔離が可能になる。重症化したら早期対応できる。
もちろん保健所に連絡して、至急のPCR検査を要請する。
この人が普通に警察官や救急隊や医師として働いている・・・
2)周囲に拡散させない。クラスター発生の予防。
つまり社会を守る。町を守る。日本を守る。
3)愛する家族を守る。小さな子供を守る。
みんな家族に感染させることを恐れている。
こうした早期発見で、何十人ものクラスター発生を阻止できるのでは。
コロナ肺炎を疑う人には、動線を完全に分離して、完全装備でCTを撮るべき。
では、どんな人にCTを撮影すべきか、私なりに基準を作ってみた。
胸部CT検査の基準 (2020年4月4日 長尾)
1 38度以上の熱が2日以上続く
2 37~38度の熱が4日以上続く
3 咳が出る
4 身体がだるいか息苦しい
5 臭いがわかりにくい
6 味がわかりにくい
7 頭痛がある
8 身近に感染者がいる、ないし濃厚接触した
9 タバコを吸う
10 医療や介護従事者、救急隊や警察、接客業など
10点中、5点以上であれば、
問診してCT検査の適応を相談する。
・PCRもできない
・抗体検査もない
そんな状況では、CT検査が有用である。
差別や偏見が蔓延するなか、「肺炎ではない」という身の潔白(?)
を証明するためにCT検査をして欲しいと訴える人が増えている。
迅速性と実効性からも、CTは優れている。
感染していてもいい。
肺炎にならなければいい。
肺炎で死ななければいい。
CT検査のデメリットは。
・放射線被ばくがある
・過剰医療につながる可能性
・完璧を期しても、検査者への感染リスク(PCRよりも格段に低いが)、など。
医師の皆様のご意見をお待ちしています。
もしもCTがあって、コロナを疑えば、撮る? 撮らない?
PS)
人の移動量は、あまり変わっていない。
しかもいつもと違う流れになっている。
移動を制限された刑務所の受刑者も、感染しているのだ。
移動を制限しても感染する、という事実を活かすべきだ。
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
この記事へのコメント
日本は世界有数のCT保有国です。病院以外でもCT設置している個人診療所は多いです。
このアドバンテージ、リソースをなぜ生かせないのか?と思うと非常に情けない限りです。
諸外国に比べてPCR検査処理能力が著しく劣っているのは事実です。CTでカバーするしかないのでは
胸部CT検査実施基準の10項目。早期肺炎発見のためにはぜひ活用してほしいです。
コロナが始まってすでに3か月。日本の医療は何一つ進歩していないという実感です。
なぜこういうCT検査実施基準が感染症・呼吸器学会や医師会などから全く出ないのでしょうか?
ICUやIPPVが足りないという危機感があるのであれば、
早期発見・早期隔離、ハイリスク患者には早期から何らかの治療薬の試験投与をお願いします。
いくら高度医療の機械だけ増やした所で、使えるスキルのある医療者は増やせません。
早期に胸部CTをやらない事で、かえって重症者を増やして、ムダな医療費が増えているのでは?
Posted by マッドネス at 2020年04月09日 04:16 | 返信
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: