発熱患者さんは家で寝ていろ、と国は言う。

しかしテレビは、「テレビで死亡」のニュースばかり。
それを観ていたら「もしかしてコロナ？」と思うはず。

しかし保健所は実質、門前払いが、続いている。
医療機関で「肺炎」と診断されても、PCR検査はしない。


酸素が不足して入院して人工呼吸器が必要かもと
判断されるなど死にかけにならないと検査しない。

志村さんも自分がコロナと分からないまま亡くなった。


一方、病院は「かかりつけ医に」と受付けない。
かかりつけ医は、「いや、病院に行け」と拒否。

要は、たらい回し状態。


次の開業医にも拒否された患者さんが来られる。
当院も診たくは無いが、地域の患者さんは診る。

しかしもし後にPCR検査で陽性となれば、万事休す。

当院のような医療機関が2週間もの営業停止を食らうと
多くの慢性疾患や在宅患者さんに多大の迷惑をかける。


食有毒を出した飲食店のように自動的に診療停止。

保健所は「停止」だけでいいが、在宅患者さんは死んでしまう。

こんな事態だけはなんとしても避けたい。

どの医療機関も同じように怯えているが、
まさに発熱患者さんの診療は、ババ抜き。


病院は続々と集団感染。


マスクをつけずに、一緒にランチを食べた同僚医師たち
も、同様に2週間の隔離を余儀なくされる命令を受ける。

当院も「昼食時もマスクをして食べるように」という指示をした。
保健所などのお上に逆らうことは、日本国民はできないので従う。



ところで・・・・

なんで、こんなことになるのか。

当初から再三再四指摘しているように、法律がそうなっているから。
感染症法の2類では陽性は即隔離となるので、それを外せばいいだけ。

ただ、いったん2類に指定したら１～2年は外せない、らしい。

だったら、法律を変えればいいじゃん。簡単じゃん。
総理の一存で法律はいくらでも変えられる国なのだから。

たったこれだけなのに、取り組む政治家はいない。

マスク2枚のプレゼントに頑張る政治家はいるのに
たったこれだけのか改革をできる政治家がいない。

情けない国だ。

ウイルスは仕方がないが、人間が混乱を増幅させている。

政治や行政は、もっと現場にヒアリングすべきと思う。
偉い人だけでなく、末端の医者の意見も聞いてほしい。


このブログを読まれている皆様はどうすればいいのか。

１）かかりつけ医を持つこと
２）持っていない人は、持っている人に紹介してもらう
３）発熱外来とCTがある診療所を探し直談判すること


「フリーアクセズ」という日本の医療制度の負の側面が
上記のような混乱を生んでいる。