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保健所も機能不全
2020年04月13日(月)
コロナ肺炎を見つけたら、保健所に連絡をする。
今日も発見したが、保健所の電話が繋がらない。
100回以上かけてやっと繋がったけど・・・
今日も発見したが、保健所の電話が繋がらない。
100回以上かけてやっと繋がったけど・・・
保健所の番号は市民向けと医療機関向けがある。
私はもちろん後者だけど、それでも繋がらない。
受付が出るまでに、100回以上、1時間はかかる。
やっとかかっても、「担当者は電話中」とのことだ。
患者さんもきっと同様な思いで電話がつながるはず。
しかし答えは「かかりつけ医に相談を」、しかない。
仕方がないので、事務員に伝言を依頼する。
「コロナ肺炎の患者さんがいます。すぐにPCRをして下さい。
もう一人で歩けない状態なので入院させるべき人です」と。
患者名、住所、生年月日、電話番語、簡単な経緯、を伝言する。
患者さんには自宅に帰って、保健所からの電話を待ってもらう。
しかし、深夜になり、その患者さんから電話がかかってくる。
私は、検査の事前相談の段階から携帯電話番号を教えている。
つまり「コロナ電話」と「在宅携帯」の二刀流である。
ストラップが何度も絡み合って、とてもナンギである。
要は、保健所に連絡しても保健所から患者さん宅に
電話が入るまでに相当な時間がかかっているのだ。
さらに、PCR検査まで2~3日、結果が出るまで1日で
発見しても、入院までに4日程度かかるのが実情である。
ちなみにPCRをする病院や入院先が院内感染などで
停滞しているので、今後、さらに悪化するのだろう。
志村さんではないが、1~2日で急変する人がいる。
だから早期発見をしているのだがその後が長すぎる。
保健所を批難しているのではない。
保健所はみんな命がけで不眠不休で頑張っている。
しかし圧倒的にマンパワーが足りないのだ。
すなわち、これは政治の命題、なのである。
近年、保健所数は縮小・縮小できた。
そのツケが今回、一気に回ってきた。
公衆衛生を軽視してきたので当然の帰結だ。
今後、一時的に医師会がバックアップする。
政治は、国家レベルではCDCの創設を
地域レベルでは保健所の感染症対策を。
今、テレビは、病院崩壊ばかりを映す。
しかしその前段階の保健所も壊れている。
発熱患者さんはまさにたらい回しが続いている。
私との電話は、「当院が何件目?」から始まる。
5件目とか7件目という人もいる。
ご縁だなー、と思う瞬間である。
本当にお気の毒であるのだが、当院は、当院が
かかりつけの患者さんしか相談に乗っていない。
その相談に30分。
フォローに30分。
みんな事情が全く違う。聞けば聞くほどいろんな背景がある。
だから時間をかけてトリアージした人しか受け付けていない。
「心配なさそうね」で終わる人もいるがもちろん無料である。
地域の患者さんに安心を与えることができれば、それでいい。
広く発熱患者さんを外で診ている訳ではないので
くれぐれもご誤解なきよう。。
PS)
早朝の看取りがあった。
あまり寝ていない。
介護ベッドもモルヒネも酸素も要らない「平穏死」。
半日間だけ少し苦しかった(死の壁)、「平穏死」。
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この記事へのコメント
日本訪問看護財団の相談窓口の時間が短縮されていた
なんで?
…と思いながら
現場はたいへんなのにね
我が身は我が身で守る
会社が潰れるか 自分が潰れるか どっちも同じ…
スタッフを守ることが会社を守ることだ
スタッフも頑張ってくれてます
やれることはやっています
これでダメなら 諦めるしかないですね
でも 諦めたくないです
Posted by 宮ちゃん at 2020年04月15日 10:33 | 返信
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