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「コロナクリニック」
2020年04月16日(木)
某市に「コロナクリニック」ができた。
たらい回しになっていた発熱患者さん、
コロナ不安に悩む地域住民に喜ばれた。
たらい回しになっていた発熱患者さん、
コロナ不安に悩む地域住民に喜ばれた。
コロナクリニックのHPには、
受診の目安と問診票が表示されている。
患者は問診票に経過を書きこみ、10の
チェックリストに丸を入れるだけでOK。
AIが「コロナ肺炎の可能性」と
「CT検査の必要性」を表示する。
その結果をもとに医師が電話で30分かけて問診をする。
検査する意義が高いと判断された人だけを対象とする。
受診予約も保険証もパソコンからだ。
問診も事後説明もすべて携帯電話だ。
コロナクリニックの待合室は、屋外にありベンチである。
隣の人との距離は3m以上離れているので、とても安心。
クリニックには、医師と放射線技師の2人しかいない。
患者さんに一切触らないでCT検査をするだけのもの。
濃厚接触しないので、宇宙服は必要なく、
マスクとフェースシールドのみと軽装だ。
接触者外来と医療機関のたらい回しで1週間。
そしてPCR検査から入院まで1週間もかかる。
つまり発症して2週間たって初めて入院できる。
しかしその時にはコロナ肺炎は
・かなり重症化していて、
・家族や職場でも感染が広がっている。
・中には死亡する人も。
しかもPCR陰性と判定された人がクラスターを作ったり、
のちに、コロナ肺炎が急速に悪化して死亡する例が続いた。
コロナクリニックでは、「PCR検査をしない」が特徴。
CTによるコロナ肺炎の早期発見だけを目的にしている。
PCR方式では、救命という観点ではタイムロスが大きい。、
コロナ肺炎で死ななければいい、という発想から生まれた。
来院して10分後には、コロナ肺炎か否かが分かり、説明される。
CT診断は、「コロナ病院」の「コロナ画像診断専門医」にも
オンラインで依頼もしているので、ダブルチェック方式である。
CT診断の感度は、98%を超え、
PCR検査の5割よりもずっといい。
感染の有無ではなく、肺炎の有無だけに特化したやり方だ。
コロナが肺の奥深く潜伏すると、鼻水にウイルスが出ない。
だからPCRの感度は、5割にと留まっていて、混乱の方が大きい。
さて、CTで発見されたコロナ肺炎は3つに分けられる。
1)軽度
2)中等度
3)重症
2)と3)と判断された人は、「コロナ病院」に
「コロナ専用搬送車」で搬送され、治療を受ける。
一方、コロナクリニックは、コロナ肺炎の6割を占める1)しか扱わない。
PCRは全くしないので、確定診断はコロナ病院の専門医に臨床診断して頂く。
そして軽症肺炎には、コロナ病院の指示で未承認薬「アベガン」が投与される。
「アベガン」の国内外での臨床治験はことごとく「効果なし」であった。
しかし、それらのほとんどが、重症コロナ肺炎に投与した結果であった。
しかしそのコロナクリニックで診断されたコロナ肺炎は、全員早期で
発熱後4日程度の段階から、「アベガン」が投与が可能となっている。
アベガンの奏効率は、ほぼ100%であった。
軽症肺炎は、すべて自宅療養で、朝夕にコロナクリニックの医師たちが
携帯電話ないしテレビ電話で診察し、医療費は1人1000点ポッキリ。
わずか5日で軽快する。あっという間なので安い医療費に決まった。
インフルと同じくらいなので、感染症2類から4類に格下げされた。
ちなみに、コロナクリニックで遠隔診療で管理した患者さんのうち
コロナ病院に転院した人は、2020年の今は、なんとゼロである。
アベガンの「効果無し」は「効果あり」に転じた
その理由とは、至って単純明快である。
早期に投与すれば確実に効果があるが、重症化例には無効なだけだ。
当然なががら、肺炎は軽度=ウイルス量が多くない。病期が大切だ。
また、コロナ肺炎を発見した時に、1)、2)、3)の
トリアージ能力が要求されるが、当初はやや難しかった。
その後「コロナ学会」に知見が集積されて、コロナ専門医が
認定されるようになり、質も担保も維持されることになった。
コロナクリニックでの、CT検査による肺炎の早期発見、
そして早期治療の症例が500例を超え、論文になった。
オールドイングランドジャーナル(OEJ)のオンライン版に
掲載された結果、全国各地に同様の試みが広がっていった。
「コロナクリニック」には、「コロナ病院」という後方支援病院が
あってこそ意義があり、単独では効果が不十分である事が分かった。
両者は、まさに両輪である。
コロナ病院の発祥地は、大阪の十三市民病院だが、
コロナ病院と言う発想は、町医者のブログだった。
コロナ手帳は、コロナ病院とコロナクリニックでのみ記入される。
新型コロナのIgG抗体の推移は、コロナ手帳に記入される。
その手帳は、県民全員に10年間の保存を義務付けられた。
武官ウイルスがIgG抗体を獲得しても、NY型やパリ型に
感染するかどうかに関して、世界中から注目が集まった。
しかし日本のコロナ情報は、コロナ病院とコロナクリニックと
厚労省(のちに日本版CDC)で共有されて、疫学に活かされた。
あれほど騒がれたPCP検査は、「コロナ病院における補助診断」に格下げされ、
テント外来やドライブスルー検査は秋には見かけなくなるだろうが仕方がない。
2020年4月3日、テレビ夕日の人気アナAが、発熱を訴えた。
結局、発熱から入院まで約10日を要し、
退院までに3週間も要したのが2020年。
コロナ肺炎は、1ケ月の大仕事。
しかも「命」がけの入院である。
しかし・・・・
2021年4月3日に、ライバル局のテレビ読書の人気アナBが発熱した。
しかし翌4月4日に、コロナクニックを受診し即日診断され、治療開始へ。
アベガンを飲みながら自宅待機。
奥さんは実家に帰ってもらった。
わずか1週間後の4月11日には、テレビに復帰していた!
1年前は発熱から復帰まで1ケ月もかかっていたが、
2021年にはわずか4分の1以下に短縮していたのだ。
コロナ肺炎の死亡率もさらに一桁下がり、
人々のコロナ不安も、徐々に薄れていった
「コロナクリニック」がその地域に少しだけ貢献した。
2021年7月には、こんなことを言う若者も現れてきた。
「あんた、まだ経験していないの?だせー。
早く経験した方が楽になるんじゃないの?」
「たしかに。コロナ手帳に、「未」という文字が
並んでいると、お嫁にも行けないわ・・(悲)」
「じゃあ、コロナ病院で薄いのを振りまいてもらったら?
ワクチン開発の目途はまだ立たない、っていうからね」
その頃、コロナ未経験者への差別が社会問題になりはじめていた。
PS)
もちろん冗談です。
きっとこれも夢、でしょう。
いや、もはや夢でもない!?
の駐車場は広い。
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この記事へのコメント
日本よりも2か月前にオーバーシュートして感染者世界2位になってしまった隣国は
PCR検査トリアージシステムだけでコロナの第1波を制圧しました。しかもロックダウンせずに。
ドライブスルー検査、選別診療所での陰圧室検査、重症度に応じた国民安心病院への振り分けなど
集約化によって波を早く抑えて、防護服・マスクも安定供給されています。
東京の一部でようやくやろうとしてる事をすでに2か月前から始めていましたね。
その一方で日本ではPCR検査拡充の賛否議論がこの2か月延々とされてましたね。
反対派の主張は検査の精度問題とか手間とか現場の負担増が主な理由でしたが。
軽症者含めて徹底的にPCR検査で洗い出して隔離措置するという方法は結果的に成功しています。
この方法で感染者が激減。発熱患者が救急車たらい回しという事態は起こりようもないです。
しかし日本のPCR検査処理能力が著しく低いのが事実なので、隣国と同じことはできない。
もちろんCT検査や抗体検査などもフル稼働してやらないとダメですね。
あとは外来も病院も集約化が必須。集約化こそが医療資源の枯渇と病院ドミノ倒しを防ぐ方策ですね。
させて、
Posted by マッドネス at 2020年04月16日 12:11 | 返信
「たらい回し」という言葉を目にすると、どうしても大淀事件が頭をよぎります。医療関係者からは「たらい回しというのは実際に搬送された時に使うものであって、受け入れ不能事例に使うべきではない」と言われたものでした。
あれからもう14年、産科崩壊の一因とされた事件でした。他では聞くことのない「たらい回し」という言葉は定着してしまったのだなあと思い、時の流れの早さを実感しました。
コロナ病院、全国にできてほしいですね。
Posted by 広島の赤牛 at 2020年04月16日 05:10 | 返信
本気にしてしまった。
コロナクリニックができてAI問診後、電話受診、検査必要となれば出向く。
Good!!!
HPを探してみよう・・・と思ったら、長尾先生の夢!?
つまりすなわち、要注意・要観察、要隔離、要入院、の線引きがわかりづらいのがコロナなのですよね。
そして運が悪ければ??? ほんの数時間でゴーッと悪化して死に至る。
やっぱりこれは細菌兵器、なのです、よ。
Posted by 匿名 at 2020年04月16日 07:11 | 返信
今日4月17日の午後3時頃ミヤネ屋の時間で松井大阪市長がでて、十三のコロナクリニックと、コロナ病院について紹介していました。東京や兵庫より先んじて設立したなあと感心しました。
あの維新の会の衆議院議員のおかげですね。長尾クリニックに取材に来てくれた唯一の政治家がいましたね。コロナウイルス肺炎を撲滅してくれる人ならどんな政党でも歓迎です。
超党派でコロナウイルス肺炎を消滅しましょう。
Posted by にゃんにゃん at 2020年04月17日 08:16 | 返信
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