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コロナビレッジ
2020年04月22日(水)
軽症のPCR陽性者は、ホテルや施設に隔離されている。
しかし、「ホテル内での再感染」、が起きてしまった。
従業員や関係者も怖がり、ホテルに近づけなくなった。
しかし、「ホテル内での再感染」、が起きてしまった。
従業員や関係者も怖がり、ホテルに近づけなくなった。
そこで目をつけられたのが、
「ポツンと一軒家の空き家」作戦である。
県の健康局は、著しい過疎化に悩む某村に目をつけた。
そこには、「ポツンと一軒家の空き家」が沢山ある。
ざっと数えただけで、100軒の空き家が確認できた。
都会から電車でわずが1時間のその村に、患者の隔離が始まった。
その家に「入院」ならぬ「入家」する際には、
ある誓約書にサインをしないといけない事に。
「私は、1ケ月間、家とその周囲だけで暮らして
誰とも一切会いません。もしもこの誓いを破ったら、
都会の感染症病棟に転送されても文句を言いません」
三度の食事は、家の前に宅配される。
地元の美味しい野菜が使われている。
ネットで注文すれば、お菓子や3%程度のアルコール飲料や
雑誌や新聞も宅配してくれしてくれるので、不自由ではない。
各空家には、テレビとパソコンが配置されて
ネットカフェならぬ「ネット一軒家」である。
そんな患者さんが30人を超えたころ、その村は
「コロナビレッジ」と呼ばれるようになっていた。
患者が減って廃業に追い込まれた都市部の診療所
の医師に、ある募集広告が回ってきた。
「ビレッジ村のオンライン診療所勤務医 急募!」
そう、その診療所ではコロナビレッジに隔離された患者さんを
オンライン診療だけ行い、どうしてもという時だけ往診すると。
さっそく1人の医師が、赴任してきた。
コロナ離婚した60代のオッサン医師。
医師は患家にはほとんど入らない。
軒先で2m以上で空けては話すだけ。
あとはテレビ電話で話し、重症化を早期発見するだけ。
一応、医師がいるので安心との噂で、患者が集まった。
これを聞きつけた隣の県にもコロナビレッジができた。
その県では「IgG抗体を持つ医師限定」と縛りがついた。
自らが感染して生死を彷徨った医師が、さっそく応募をしてきた。
この医師は既に免疫を持っているので患者と濃厚接触しても平気。
都会の指定病院で、宇宙服を着た医療者しか見たことが無かった
認知症がある軽症~中等度のコロナ肺炎の患者さんは大喜びした。
またたくまに、10の都道府県にコロナビレッジが開設された。
驚いたことに肺炎が治癒した後も、コロナビレッジに
住民票を移して、家族も呼び住み始める人が出てきた、
テレワーク勤務で都市部と行き来する人も増えてきた。
徐々にコロナビレッジは発展して、ただのビレッジに。
結果的に、コロナが都市部への人口集中を是正し
地方創生に弾みをつけることに、なってしまった。
コロナが収束した5年後、また新たなコロナが生まれた。
8番目の新型コロナは致死性が高く世界的流行になった。
2020年のコロナの何倍もの犠牲者が出た。
しかし、コロナビレッジの死亡率は低かった。
2020年もそうだった。
感染者数も死亡数も人口密度に奇麗に比例していた。
ウイルスの蔓延は、結局、都市の必然である。
みんながそう悟った。
しかし、社会的距離は、その後も続いた。
おしまい。
PS)
自分がコロナに感染したら、田舎のポツンと一軒家に自主隔離したい。
そんな選択肢があってもいいのでは。
早く感染症法2類が解けないかなあ。
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この記事へのコメント
長尾先生って、めげない人なんですね。
こんな時でも明るい未来を空想できる。
たぶん元来すごいネクラだったと想像しますけど、突き抜けるとネアカになるのかもしれない。
このコロナビレッジ、ほんとにできるかも。
Posted by 匿名 at 2020年04月22日 02:02 | 返信
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