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病気<不安<差別 

2020年05月06日(水)

もはや、病気よりも不安、そして不安よりも差別のフェーズ。
完全にインフォデミック状態で、テレビが沢山の不安神経症
と差別・偏見を生み出していることを、猛反省すべきである。
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不安症の方は、もうテレビは見ないほうほうがいい。

見るのであればお笑いと音楽だけにしたほうがいい。



朝一番、知らない人からメールが届いた。
「至急、話したいことがある」とのこと。

不穏な気配を感じ、さっそく電話した。

「昨日、おたくは、外で点滴していたでしょう?」

「はあ、外と言っても敷地内ですが」

「なんでそんなことすんの?」

「肺炎の人に抗生物質を点滴していましたが」

「なんで外で?」

「発熱者は理由を問わず、一切中に入れませんから」

「アンタ、コロナ菌を外にばらまきあがって!
 私はそれを見ながら道を通ったけどたぶん感染したわ。
 怖くて怖くて眠れなかったわ。今日は、しんどいわ。
 どうして、コロナ菌を外に出すの?中においといてよ」

「だから、コロナじゃないって。普通の肺炎です。
 それに貴方とは相当な距離があったでしょう?」

「テレビで専門家が吸い込んだだけで感染すると言っていました。
 あんた医者なのに、そんなことも知らんの?どうしてくれる!」

「だから、そんなことは100%無いですって」

「もし私が感染してたらどうしてくれんの?死んだらどうするの?」

「だから、100%感染しませんし、死にませんから大丈夫です!」

「だから、私はコロナさんと同じ空気を吸ったのよ」

「空気はみんなのものでしょう?そこにコロナはいませんよ」

「だから空気で感染するんだって! あんた本当にテレビ見てんの?」


私はテレビのワイドショーが恨めしかった。
この人は、不安を差別に転嫁しているだけ。



その後、風邪外来を申し込んできた10人ほどに電話した。
一人10分でも、1時間はかかってしまう。


今日の風邪外来の様子をお知らせするならば、
みんな不安とステイホームによる籠り熱だ。


家に閉じこもっているとストレスが増え体温が上がる。
風邪外来を1ケ月やっていて気がついたことである。


だから微熱の人には毎日、こう言っている。

「昼間に屋外を歩いてください」

「ええええ?小池さんがStay Homeって言っているのに?
 それに私は微熱があるんですよ、元気ですけど」

「歩かないのが微熱の原因じゃないかな。
 そうそう、お風呂も入ってく下さいね」

「・・・・」



2日後に、メールが入った。

「先生の言われたとおりにしたら治りました!」


今、病気より不安、
そして不安より差別、が問題である。

みなさん、いつか貴方もかかるんですよ。
そんなに大騒ぎしないでくださいよ。


「貴方の腸に、どれだけの細菌やウイルスがいるか知っていますか?」

・細菌は、100兆個で
・ウイルスは、その数十倍、
です。

「貴方こそが細菌とウイルスの塊なんです。
 彼らが貴方を生かしてくれているのですよ」


そう説明したら、プイ!と去って行かれた。

テレビで、誰かこんな話をしてほしいなあ。


PS)

今日のコロナチャンネル

#017  まるで魔女狩り? コロナ差別
https://youtu.be/ncPZz8t9giQ




















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この記事へのコメント

よく分かりませんけれど、新約聖書の中に、サロメと言うお姫様がいて、お母様がなぜかお父様の弟と再婚した。お父様は亡くなったのか、その事情は憶えていません。そのヘロデと未亡人の再婚を予言者ヨハネが非難した。
日本の田舎では長男が死ぬと、次男と長男の未亡人が再婚することもあります。
ユダヤ教は、遊牧民族の宗教なので、そういう事には厳格だったのでしょう。
ある時、ヘロデ王が義理の娘のサロメ姫に舞を所望した。サロメ姫は美人で舞の名手だった。見事に舞を舞ったので、ヘロデ王が「見事な舞だった。何が欲しいか?」と聞くと「私の母を侮辱した予言者ヨハネの首が欲しいのです」と言ったので王宮の人々は、驚いてサロメ姫の気位の高いことに恐れをなしました。ヘロデ王は一応予言者ヨハネを牢獄に捕らえて居たけれど、殺す気は無かった。しかし義理の娘のサロメに約束してしまったので、仕方なくヨハネの首を切って、サロメに贈り物とした。
サロメはヨハネの首を見ながら、狂気の舞を舞ったと言うお話が書いてあります。
このオバさん(?)も長尾先生にイチャモンを付けたくて電話したのではないでしょうか?サロメおばさんか、サロメババアと言うべきか。よくわからないけれど。

Posted by にゃんにゃん at 2020年05月16日 07:46 | 返信

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