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抗原キットはできたけど・・・
2020年05月14日(木)
コロナの抗原キットが発売されて保険適応になった。
この検査をしてくれ、という問い合わせを頂くけど
PCR検査と同様に、一般の診療所ではできないのだ。
この検査をしてくれ、という問い合わせを頂くけど
PCR検査と同様に、一般の診療所ではできないのだ。
「PCRが保険適応になりました」と言われても
一般診療所にはなんの変化もなかった。
同様に「抗原キットが保険適応になりました」と
言われても、町医者には、なんの変化もない。
相変わらず、大量の「不安症」の方からの電話やメールに忙殺される。
全員、保健所に電話しているが、門前払いにあっている。
おそらく保健所は全員に「近所のかかりつけ医に粗段を」と言っている。
そうならば一体何のために保健所(接触者相談センター)があるのか?
指定感染症だから一度は行政を通してね、と形式的な儀式にすぎない。
そして「抗原検査キットができて保険適応に」というニュース。
市民は「これでインフルみたいに近所で気軽に検査してもらえる」と思う。
しかしそれは誤り。
PCR同様に、保健所やPCRセンターのような行政が許可した場所でしかできない。
何故か?
それは2類の指定感染症だから。
オカシイのは、簡易キットが陰性でも必ず、PCR検査を受けないといけないこと。
ウイルスが1000個以上ないと偽陰性になるので、PCRで捕捉するとのことだ。
結局、二度手間ではないのか?
「なんかやっている感」だけでは?
でも病院の入院条件には使えそうだ。
これはある病院のにゅう入院基準。
1 新入院は、PCRで陰性であることを必要とする。
2 PCRができない場合は、抗原検査を必要とする。
(これがない場合は、しばらくのあいだ受け付けない)
3 新入院患者は37度以上の発熱、嗅覚・味覚異常、頭痛空咳、
下痢、体調不良などの症状が無いことを必要とする。
4 新入院患者はできれば2週間、少なくとも1週間は個室管理をする。
5 新入院の際には短時間できるだけ少数の付き添いだけにする。
6 しばらくの間は、面会禁止。
まったく簡便ではない簡易キットに、疑問だらけだ。
そもそも、検査段階ではまだ2類ではない。陽性ではじめて2類。
だから医療者以外がけ検体採取を委託する、という発想もある。
ドライブスルー検査なら外食産業などの人材活用を、
在宅での訪問検査なら、休業中のホステスさんの活用を、など
今、仕事が無い人たちに教育を受けてやってもらえばいいのでは。
それくらい柔軟にあらゆる業界の余剰労働力をフル活用すべきだ。
そしてオンラインで情報共有する。これは雇用対策にもなるはず。
現在の検査体制は旧態依然であまりにも規制が多すぎる。
もっと大胆かつ柔軟な発想をしないと、国力が失われる。
「検査段階では2類ではない」とすれば、
1日10万件の検査はすぐに可能となる。
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抗原検査:エスプラインSARS-CoV-2
唾液で行うのは不可。検体は鼻咽頭ぬぐい液のみ
判定
陽性なら確定診断
陰性ならPCR検査を行う
陽性率は低い
新型コロナウイルス抗原検出用キットの活用に関するガイドラインについて
(周知)
https://www.mhlw.go.jp/content/000630269.pdf
(別添)
https://www.mhlw.go.jp/content/000630270.pdf
エスプライン SARS-CoV-2
https://www.info.pmda.go.jp/tgo/pack/30200EZX00026000_A_01_01/
本試薬は、鼻咽頭ぬぐい液を検体として用い、SARS-CoV-2感染の診
断の補助となるものです。診断に際しては本試薬による検査結果のみで行わず、
流行状況と臨床症状、他の検査法(ウイルス分離、核酸増幅法)の結果などか
ら総合的に判断してください。
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・帰国者・接触者相談センター 都道府県別設置数(2020年5月12日時点)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000629722.pdf
・帰国者・接触者外来等 都道府県別設置数(2020年5月12日時点)new
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000629730.pdf
PS)
コロナチャンネル#025
紀元前からあった⁉ 「免疫」という概念
https://youtu.be/W6k1xmTdy3c
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この記事へのコメント
今年の1月まではインフルエンザで同じ抗原検査をどこの開業医でも普通にやっていたと思います。
コロナが2月に入ってきたタイミングでも、発熱者にはまだインフル抗原検査をするようにと言っていて
実際そうしている医者もたくさんいました。3月に検体採取の鼻腔スワブで飛沫を浴びてコロナに感染してしまった医者がいて、医師会から鼻腔スワブをするには完全防護(宇宙服+N95マスク+シールド)でという通達が出て、ほとんどの開業医は鼻腔スワブはやめました。なぜなら宇宙服やN95マスクが日本国内には全然なくて、有り余っているはずの韓国からも喧嘩しているので輸入できないからです。
コロナの2類指定はそういう状況下であるため開業医をコロナから守るためのものかもしれません。
開業医には高齢者が多いですので、イタリアのように開業医がバタバタ死んだら大変な騒ぎになるでしょうから。宇宙服とマスクが十分な供給量がないかぎり、PCRも抗原検査もできません。
おそらく2類の意味は肺結核と同じで、開業医ごときがコロナに手を出すなという事なのでしょう。
5類に変わるのは早くて1年後くらい?そこまで今の体制がもつとは到底思えませんが。
Posted by マッドネス at 2020年05月14日 06:03 | 返信
>結局、二度手間ではないのか?
>「なんかやっている感」だけでは?
結局、一連のこと全てが「なんかやってる感」な気がします。
こちらのブログページを遡りながら振り返ると、感染力のスピード感に煽られるかのように
時代・様相が変化していくのを振り返ることができますが、政策的な実際の手はずは後手後手で
具体的な恩恵には未だ授かれていないのが、周囲の現状です。10万円しかり、ア○ノマスクだって
間抜けなタイミングと言ったら、この上なく。今日の市中にはマスクが溢れ出していて、そんな折に
未だ手元に届かないし、検品料金を手前持ちで8億円出費だとか聞くし、首を傾げちゃいます。
それでも市民のスピード感ある行動力は目覚ましいです。ネットを駆使したお助けサイトやら、
寄付やら、逞しいです。緊急在庫処分販売とかに購買意欲ありです。
Posted by もも at 2020年05月14日 09:38 | 返信
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