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ステイグマ 「恐怖」というウイルス 

2020年06月17日(水)

ステイグマとは、社会的偏見、のこと。
コロナ禍の本質は、ステイグマである。
ウイルスよりもずっと怖いステイグマ。
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私達は新型コロナウイルスに感染する前に
「恐怖」というウイルスに、感染している。

その結果、差別や偏見が起きる。

ステイグマが、恐怖を起こす。

ステイグマ(社会的偏見)とは、
アメリカの社会学者Erving Goffmanが提唱した概念。

・身体的・精神的・社会的な価値を剥奪
・特定の属性に刻まれる負の烙印
・マイノリテイに刻まれやすい

コロナ感染=悪、というステイグマに
日本中が支配されているような気がする。

コロナのカラ騒ぎ。

要は、怖がりすぎ。



ステイグマから逃れるためには、客観的事実を知り
納得してもらうしかないのだが、なかなか難しい。


やはり、リーダーが発する言葉の力は大きい。

with コロナの終着点を見据えて発言しているリーダーと
そんな考えを知らずステイグマに満ちたリーダーもいるが。

歌舞伎町の報道など、その典型的なものだ。


今日は、3ケ月ぶり、なんてことがいくつかあった。
・2社での産業医業務
・久々に会った患者さん
・久々に会う知人たち・・・

顔を見るとお互いがホッとする。


平時に戻った今こそ、ステイグマを振り返るべきだ。



PS)
コロナチャンネル#059

泣きたいよ!  在宅医は今もバイキンマン扱い  
https://youtu.be/EK8HVWBb0vs


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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

長尾先生いつもブログを見て学び励まされています。そしてYouTubeコロナチャンネル!100人位しか観てない筈が気がついたら1000人に迫る勢いの視聴者数じゃないですか!口コミですかねー?
私は毎晩寝る前にコロナチャンネルを観て、先生の話を聞いてなんだか安心して眠るのが日課になっています。
コロナ疑いでPCR検査しました。陰性でしたが差別偏見の恐怖と、急に重症化するかも知れないと言う恐怖を体験しました。3週間経ちましたがまだ職場復帰出来ていません。咳が治らないから…。陰性だったけど本当に陰性なのか不確かとなると風邪引いて咳が残ってるだけですからと言って職場に戻れない。本当になんてやっかいな感染症なんだ!
皆んなコロナから逃げ切れるわけはない。いつかコロナになる可能性の方が高いのに、今はまだコロナに感染するのは悪だ。でも、罹らない方が良いし、とにかく自分が移したくない。まさに恐怖病に侵されていますね。早く二類感染症から外してくれー!

以上、先生に読んでいただきたくてコメントしました。掲載はしないでいいです。先生に聞いて欲しかった介護施設で働く看護師より。長尾先生、頑張ってください!応援してます。。

Posted by 匿名ナース at 2020年06月17日 03:41 | 返信

チャンネル登録方法に失敗して登録できていませんが、追っかけさせていただいています。いつもいつもありがとうございます。
長尾先生の「もう一つの三密」に触れておられる方がいました。
白川密成(今治市・永福寺住職)5.14
「在宅勤務や外出自粛で体が固まったり、ストレスがたまって周囲に強い言葉を投げつけたりしていないでしょうか。
 そんなとき、まずは自分の身・口・意のバランスが極端に崩れていないか意識してみてください。自らの身体や言葉、こころを見つめ、動かすことでバラバラに離れた自分自身を再び結び合わせるのです。
 檀家さんの様子を見ていて、生活の中でなにかしらルーティン、習慣をもっている方は変わらず元気だと感じます。」

福岡伸一6.17
「新型ウイルスの方も、やがて新型ではなくなり、常在的な風邪ウイルスと化してしまうだろう。宿主の側が免疫を獲得するにつれ、ほどほどに宿主と均衡をとるウイルスだけが選択されて残るからだ。
 明日にでも、ワクチンや特効薬が開発され、ウイルスに打ち克つ、祝祭的な解放感に包まれるような未来が来ないことは明らかだある。長い時間軸を持って、リスクを受容しつつウイルスとの動的平衡をめざすしかない。」

長尾先生いう、「コロナ感染=悪という、ステイグマ」が支配する日本社会の「民度」が、一人ひとりに問われている。

Posted by 鍵山いさお at 2020年06月17日 01:02 | 返信

最近の報道で知りましたが、訪問診療・訪問看護の場でも無意識に無症候の医療者が感染を拡大してしまって、結果的に訪問医療を休業せざるをえなくなったというケースが相次いでいると聞きました。
やはり、もはや医療従事者全員に抗体検査をやるというくらいの事をしないとダメでしょうね。
プロスポーツ選手は競技前に抗体検査やPCR検査をやるようになりました。
厚労省・医師会・看護師協会・病院協会など指導者はこのまま現状を放置し続けるのでしょうか?
やはり陽性がたくさん出てしまうのを怖がって誰もやらせないのでしょうか?ステイグマのせい?
そのような考えに囚われている限り、病院、訪問診療におけるクラスターはなくならないでしょう。
医療現場こそステイグマだらけではないのか?

Posted by マッドネス at 2020年06月18日 12:45 | 返信

「2020年」が、あっという間に過ぎ去ろうとしている。そんな感覚だ。
幼い頃、兄妹、近所の人たちが囲み、母の「湯灌」をしていた時のような眩暈を覚える。リヤカーに載せ山へ向かって押していく。暑い夏だった。

まんが史家の大塚英志は言う。6.20
「今から80年前にも、新聞や雑誌には『日常』や『生活』があふれていました。家庭菜園、古着の再利用。記事の一つひとつに軍部色は感じにくい。しかし、目的は『日常』レベルで『戦時体制をつくる』こと。そのために大政翼賛会が説いたのが『新生活体制』でした。それは生活という基盤から、社会統制に人々を誘導してしまう政治的役割を果たしました。」
「コロナ下の光景。政治やメディアは、日常つくり替えによる行動変容を説く。その姿に違和感を抱きました。自ら生活領域の統制に参加し、従うことに慣れてしまった社会の向かう先が気になります。実は翼賛体制に向かう前振りにあったのが『自粛』です。パーマ、カフェ、映画館がやり玉にあがり、『自粛警察』のような動きさえありました。『自粛』から『新生活』へ。手順まで同じです。」

「そこにへばりつく『正しさ』がとても気持ち悪い。けれど『気持ち悪い』と言いづらいような社会の空気がもっと『気持ち悪い』。『反対できる空気じゃなかった』と弁明するのでしょうか。それでは、戦争にあらがわなかった僕の親世代の、戦後の言い訳と同じです。」

細田満和子6.19
「コロナ禍で、『戦争』の隠喩で語る言説が目につく。『戦時中』をうたうことで医学的予防手段であったものを社会的統制手段に変えるリスクがあるからだ。」

今、「イージスの失敗」から「敵基地攻撃能力へのすり替え」という果てしない軍拡。それをやってのけようという自公維の「コロナ後の新安保戦略」構想。「矛」と「盾」。「抑止力」競争に際限なし。地球規模の巨大災害と日中宇宙戦争。
「2021東京」は、ない!

Posted by 鍵山いさお at 2020年06月20日 03:22 | 返信

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