- << 感染症法2類を5類に落とすべき
- HOME
- 成績発表しまーす! >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
梨田監督の生還を祝す
2020年06月05日(金)
梨田監督が、コロナ肺炎から生還された。
50日に及ぶ闘病生活は辛かっただろう。
死の淵から戻ってきた事をお祝いしたい。
50日に及ぶ闘病生活は辛かっただろう。
死の淵から戻ってきた事をお祝いしたい。
梨田監督の退院記事。→こちら
66歳なので、わたしの5つ先輩。
大阪大学病院に入院して助かったのでうれしい。
梨田監督の経過を、今、振り返ってみたい。
3月25日に倦怠感などの自覚症状があり、
3月31日に重症肺炎が分かり、即日入院。
症状出現から1週間もかかっている。
この1週間が、一番大切。命を左右する。
長すぎるのだ。
志村さんも岡江さんも1週間で手遅れになった。
では梨田さんの1週間後の肺のCT[画像とは。
まさに重症肺炎、である。
すぐに人工呼吸器を装着。
梨田さんはうつ伏せの体位をとらされたようだ。
最近、仰向けとうつ伏せの検討がされていると。
阪大病院の嶋津教授以下スタッフたちが、
頑張って最高の医療を提供したのだろう。
結局、人工呼吸器を離脱できた。
入院生活は50日に及んだ。
梨田さんは入院で16kgも痩せたそうだ。
しかしそれでもまだかなりの肥満体である。
梨田さんの経過を振り返って、ポイントは2つ。
1)入院までの1週間が長すぎる。
もっと手前で肺炎が分かれば呼吸器も不要だった。
せめて2~3日前にCTで肺炎を診断できていたら。
この肺炎像が、助かるギリギリの線であろう。
2)もともと、内臓肥満という高リスクだった。
内臓脂肪から悪玉サイトカインが出るなど
ハイリスク状態にあったことは間違いない。
つまり、コロナが大好きな内臓肥満だった。
今後の治療戦略を考えるときに梨田さんの経過は役に立つ。
1)60歳以上
2)内臓肥満、だけでコロナのハイリスク。
そして診断までに1週間かかると、死ぬ確率が高まる。
梨田さんはまさにその境界線上から生還されたのだ。
結局は、「運」であろう。
入院までは運が悪かった、けど
入院してからは運が良かった。
入院までは、努力次第でなんとかなる場合がある。
1)電話で相談できる「かかりつけ医」を持つことと
2)早期の感染診断と、CTによる肺炎診断が大切だ。
梨田監督、退院おめでとうございます!
この経験を是非、皆さんに伝えてください。
生還者の言葉は重いので、皆、聴くだろう。
PS)
コロナチャンネル #047
もしあなたの介護施設がクラスターになったら
https://youtu.be/KYEfzg4BJJc
- << 感染症法2類を5類に落とすべき
- HOME
- 成績発表しまーす! >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
この記事へのコメント
梨田元監督の記者会見で気になったこと。「コロナより怖いのは・・。」
日本では、アスリートは政治に口を出すな!との声もある。
「私にだって発言する権利はある。」人種差別問題に積極的に立ち向かう大坂。日本の大阪で行われる抗議活動への支持も表明した。
「日本でも、さまざまな国籍や人種の約千人が7日、大阪市中之島公園を出発。米国総領事館前の通りを含む約2キロを行進した。」(6.7共同通信)
Posted by 鍵山いさお at 2020年06月07日 10:40 | 返信
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: