このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

適度に風邪を引く日本人はコロナに強かった?

2020年06月09日(火)

日本の死者が少ないのは、清潔?BCG?
肥満度?他人との距離?遺伝子???
それとも実は適度に風邪にかかるから?

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 


 ビデオニュース1000回目

https://www.videonews.com/marugeki-talk/1000/

1000回放送のゲストは東大先端研の児玉龍彦名誉教授。3・11の直後から放射性物質や内部被曝の問題などで精力的に発言を続けてきたのでご存じの方も多いと思うが、今度の新型コロナ感染症についても、専門の分子生物学者の立場から免疫系や抗体検査などの分野で積極的に活動を続けている。

 その児玉氏は新型コロナに対するここまでの政府の対応には、至って批判的だ。児玉氏は21世紀の今、人類はコロナに対しても精密医療の考え方の上に立って対応することが十分に可能になっている。そうすることで経済的な損失を抑えつつ感染拡大を抑え込むことが可能であるにもかかわらず、マスを対象とした「3密」だの「ステイホーム」のような大雑把な施策で対応してきたために、多大な経済的・社会的損失を被ることに加え、それが解除された瞬間に今度は何事もなかったかのように人々が元の生活に戻ってしまっている。これでは有効な感染対策にはならない。「そもそも非感染者同士を引き離しても何の意味もないのだから」と児玉氏は言う。

 児玉氏が所属する東京大学先端科学技術研究センターでは、都内の新型コロナの感染状況を調べるために5月に合計で無作為に抽出した1,000人に対して抗体検査を実施している。その結果、7人に抗体が見つかった。この0.7%という数値を東京都の人口1,398万人に当てはめると、東京では既に9万人に感染歴があることになる。これは東京都が公表している累積感染者数の18倍にのぼる。

 しかし、それにしても日本では欧米のような強制力を伴う行動制限や休業要請をしていないにもかかわらず、100万人あたりの死者数はアメリカの48分の1、スペインの83分の1にとどまる。死者の数は絶対数でも圧倒的に少ないが、人口比で見ても桁が2つも少ない。

 これはなぜなのか。実は、コロナの死者数が欧米に比べて相対的に少ないのは東アジアに共通した現象だ。日本の100万人あたりの死者数が7人なのに対し、中国は3人、韓国は5人にとどまる。台湾にいたっては0.3人だ。安倍首相は日本のコロナ対策はうまくいっていると胸を張り、麻生財務相にいたっては民度が違うからだなどと豪語して早速物議を醸しているが、それはあくまで日本と欧米諸国を比較した場合のことであり、実はアジアの中では日本の死亡者数はむしろ群を抜いて多いのだ。

 欧米と比べて東アジア諸国でコロナの死者数が圧倒的に少なかった理由として、BCGの影響だの、室内で靴を脱ぐ習慣の有無だの、様々な観測や憶測が流れた。ここまで違いが顕著になると、中には遺伝子配列の違いではないかなどと言い出す人も出てきた。しかし、ここに来て、カリフォルニア大学ラホヤ免疫研究所のクロッティ、セッテ教授らの研究などで、われわれは元々新型コロナに対する抗体を持っていた可能性が大きいことがわかってきた。

 日本人を含め東アジアに住む人々はこれまでに繰り返し中国南部を震源とする新型コロナと非常に似通ったウイルスに起因する「風邪」を経験してきた。そのおかげでわれわれの血液中には新型コロナに似通ったウイルスに対する免疫を持つT細胞ができている可能性が高いことがわかってきた。それは新型コロナウイルスそのものに対する獲得免疫ではないため、免疫効果は完全無欠とまではいかないが、ある程度までのウイルス量への暴露であれば発症を防げるし、運悪く感染してしまっても重症化に至らずに済んでいる可能性が高いというのだ。児玉氏も日本や東アジアで死者が少なかった理由として、この説を支持する。

 もっとも新型コロナウイルスはRNAウイルスなので、高速で変異を繰り返すこともわかっている。ある程度の免疫があるからといって用心を怠ると、変異したウイルスによって痛い目に遭わされる可能性が高いそうだ。

------------------

新型コロナ、 怖いような、怖くないような・・・

調べてみたら坂本選手のように知らないままかかって、
無事終わっていたいたりして。

数年後に、「あの時は何だったの?」と笑い話になっていたりして。

お化けと一緒で正体が分からないものを、人間は怖がる。

でも、かなり分かってきた。

ここらで、とりあえず「どう恐れるべきか」を真剣に議論すべきででは。

私は叩かれてもいいから「風邪じゃん!」という席に座りたい。

あの宇宙服(PPE)が、風邪をモンスターに見せかけている?

風邪症候群といえば、1番目がライノで、2番目はコロナ、です。


PS)
コロナチャンネル#051

コロナ時代の認知症介護~マスクを嫌がるときは?
https://youtu.be/lOaIofBg-bo





 

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

コロナは東アジア~東南アジアの風土病なのでしょうね。なじみのウイルスなのでしょう。
それ以外の国々ではなじみがないので、死者続出の恐怖のウイルスになるのでしょう。
コロナやインフル、年中のウイルス感染症、かぜ受診のおかげでこれまで町医者は潤っていました。
かぜが2類指定にされてしまったおかげで、町医者がかぜを診れないという異常事態に陥った。
2類指定が、かぜ難民とかぜを診れない町医者を生んだ。そして両者の分断・相互不信を助長した。
町医者はかぜを1人診ただけで閉院になるような事態は避けたい。自己防衛。
インフルではそうならないのに、なぜコロナではそうなってしまうのか?
いずれにしても、かぜ診療の崩壊状態は政府にとっては好都合なので、2類は当分維持されそう。

Posted by マッドネス at 2020年06月09日 06:12 | 返信

ニュージーランドが昨日で、国内移動解除されて、
ソーシャルディスタンスなく、過ごせて羨ましい限りです。
長尾先生がブログやコロナチャンネルで発信されてたように、
日本が早い時点て、国外からの渡航者をシャットアウト
しなかったのと違って、ニュージーランドは早い時期から、
してきたからでしょうね。

マスク着用、ソーシャル・ディスタンスを今の時点で
保って生活していくことはとても大事なことですが、
宝塚歌劇や歌舞伎やオーケストラなど、
集団でのエンターテイメントの世界は、死滅に近いので、
観られない悲しさもありますが、
エンタメの世界に携わってる方の生活や精神状況をも案じます。
もちろん介護業界も。

ニュージーランドのジャシンダ・アンダーソン首相の
的確な判断の素早さは、本当に羨ましくてならないです。

欧米と違って、新型コロナウイルスに打ち勝った、
日本人はすごいと賛美するメディアで発信する人がいますが、
日本国内には、在日外国人、日本国籍に帰化していても、
海外にルーツを持つ人は多いのに、
有名なのは、ローラさん、水原希子さん、数あげればキリがないです。
配慮がないと思います。
悪意なく、日本に住む人という意味で、日本人と発してる方も
いらしてると思いますが。

閉店してしまった、大阪のフラミンゴ・ジ・アルーシャでの
長尾先生のライブの帰りしに、
近くの駅がどこか迷っていたら、
きさくに声をかけてくださったのが、
三和之家の田山華栄さんでした。
田山さんは「歩くのは健康にいいし、そんなに遠くないから、
難波駅まで一緒に行きましょう」とおっしゃってくださって、
梅田駅まで、中国大陸で流行った映画やドラマの話で
盛り上がりました。
私のつたない中国語を一生懸命きいてくださって、
「新しいことを今度するんです!
中国語や中国文化が好きだったら、一度、来てください
またお会いしましょう」
と名刺を頂いてたのですが、長尾先生のブログで、
三和之家のことでいらしたのかと知りました。

長尾先生のブログや書籍やYouTubeでいろんな情報を得ることができ
ありがたく思っています。
近所の高齢者の方々は、コロナ感染を恐れて、バスに乗ることをやめて、
駅まで30分かけて歩いたり、病院通いもしばらくやめてたのですが、
「今まで病院に行きすぎてたかな。なんかコロナ前より、
元気になったわ」と、ソーシャルディスタンスな立ち話をしてて、
長尾先生の「歩くだけで健康になる」はあたってるなあと思いました。

でも、介護業界や障害者や高齢者と方々と密に接する、こと介護業界や
医療業界の方々は、日々、不安にかられる毎日なので、
日本も、いや世界の国々も、ニュージーランドのように、
ソーシャルディスタンスなくして、人々が接しられる日々が来るのかな?
来て欲しいと、願うばかりです。

Posted by maora at 2020年06月10日 06:57 | 返信

われわれは元々新型コロナに対する抗体を持っていた可能性が大きいことがわかってきた。>なるほど 納得です。

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2020年06月10日 05:38 | 返信

「アメリカの新型コロナウイルスの流行地域におけるアジア系住民の比率は全人種の11・5%。対して、アジア系住民の死亡率はその半分の5・8%です。アメリカ在住ゆえ生活様式は日本とは異なるはずなのに、アジア系の死亡率は低く抑えられています」という人種間の何かがあるのではないでしょうか。

Posted by 薬剤師 井澤康夫 at 2020年06月11日 09:17 | 返信

今、北京が第二波、2万人の感染者がおり、死者2000人を超えているそうです。
変異しており、今までの薬が効かないと言う事です。 中国から日本に特段の事情で入国していれば、この変異したウイルスが日本に広まります。

Posted by M at 2020年06月28日 07:21 | 返信

Mさんへ
北京ウイルスは、欧米ウイルスの逆流入ではないかという不確実情報もあります。いまや世界には、新型コロナの変異が1000以上もあるといわれます。武漢ウイルスや北京ウイルスだけに限定して、第2波・第3波に備えることは不可能でしょう。
本庶佑の緊急提言では、PCR検査の拡充がありました。空港で1日1万、短時間・自動検査の水際対策。駆け込みワクチンは巨大ごみとなり、2021東京オリンピックなどできるわけない。
今日明日にも「東京オリンピック中止・返上」を宣言し、「新型ウイルスとの共生」をめざしませんか。長尾先生提唱の「自然免疫・獲得免疫」で共存しましょう。

Mさんへ
武漢当局の初動失敗を告発してたたかう遺族の人たちの声に耳を傾けませんか。中華帝国主義に抗してたたかうウイグル、チベットの人たちに関心を寄せませんか。「香港の自立」「台湾の自決」を求める人たちにエールをおくりませんか。

鍵山いさおから Mへの返信 at 2020年06月29日 10:30 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ