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米ぬか成分の認知症サプリ
2020年09月17日(木)
米ぬか成分のサプリの認知症への有効性を示す
論文が、国際医学誌に掲載され報じられている。
サプリでは珍しく二重盲検試験で有意差が出た。
毎日、たくさんの認知症の人がやってくる。
驚くくらい遠方から来られる人もいて驚く。
みなさん「近く信頼できる医師がいない」と
言われるが、そんなことはない。必ずいる!
絶対に、家の近くにかかりつけ医を持つように言うが
それでも遠方から通って来られる方は拒否はできない。
診断(診たて)や治療や療養へのアドバイスを求められる。
全ての家族は、「どの薬がいいのですか?」と聞いてくる。
抗認知症薬を使っている人は1割程度かな。
絶対的適応だという時はアリセプトも使う。
プレタールが7割で、2~3割は何も使わない。
抑制系の薬だけの人も多く、薬物療法は単純化。
サプリメントを聞かれたら自分が勉強しているものを紹介。
自分がよくわからないものを紹介することは、していない。
フェルガード、Mガード、プラズマローゲンの3点セット。
なかでも米ぬか成分のフェルガードの人が圧倒的に多い。
フェルガードの有効性に関する論文が国際誌に掲載され
新聞各紙だけでなく、ヤフーニュースまで載っていた。
MCIに対する二重盲検試験のYAHOO!ニュース→こちら
地元の神戸新聞にも紹介されていた。→こちら
この試験の詳細。→こちら
論文はJournal of Alzheimer's Disease Reports →こちら
MMSEでは24週でITT(p=0.041)PP(p=0.008)共に有意差が出て、MMRM(p=0.016)でも有意 差が出た。
ADAS-JcogではPPで24週(p=0.035)、48週(p=0.015)で有意差が出て、MMRM(p=0.031)で も有意差が出た。
ADAS-Jcogで24週、48週でプラセボと比較して有意差が出た、といって内容でサプリメントでは画期的だ。
フェルガードだけで調子が良くなり様子を見ている人も多い。
当院では扱っていないので近所の薬局で買ってもらっている。
僕がサプリメントで利益を得ることは全くない。
利益相反は皆無なのでくれぐれも誤解なきよう。
米ぬかで認知症やMCI(予備軍)が良くなるのは不思議。
一方、ミカンの皮(Mガード)はミエリン仮説も有望だ。
プラズマローゲンは開発者の藤野教授に何度も解説を聞いた。
複数のサプリを服用している人もいる。お金がかかるけどね。
経済的に余裕がある人には、まずサプリメントから勧めている。
1ケ月6000円という価格は、まだ良心的なものだと思うが。
あと、認知症予防は、なんと言っても「歩く」ことだ。
これは「歩くだけで認知症は良くなる」に書いたしね。
コロナ禍のなか、認知症が増えている。
どんどん悪くなる人が、たくさんいる。
毎日、屋外を散歩して、生き生き100歳体操をして
サプリメントを飲み、3ケ月毎にかかりつけ医を受診。
フェルガードを上手に使う。
これでいいんじゃないかな。
PS)
コロナチャンネル #151
この冬、コロナとインフルエンザは同時流行するの?しないの? →こちら
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この記事へのコメント
テレビでは、中国で去年から今年の春にかけてコロナ肺炎で多くの患者が死んだのは、インフルエンザと、コロナ肺炎の両方にかかって重症化したからではないかと言う意見もありました。
私はもう老人の部類なのでかかりつけ医から10月になればインフルエンザのワクチン注射の予約をして下さいとの電話がありました。でもうがいとマスクは欠かせません。
Posted by にゃんにゃん at 2020年09月17日 10:48 | 返信
これでいいんじゃないかなと、先生に言われるとそれだけで何もかも怖くなくなる気がしてくるのは不思議です。先生、身近で貴重な情報をいつもありがとうございます。
Posted by 匿名 at 2020年09月17日 12:13 | 返信
長尾先生が「絶対的適応だという時はアリセプトを使う」とありますが、これって、「抗認知薬の不都合な真実」に書かれてあるアリセプトですよね。
当然、長尾先生の事だから慎重に使われるいると思います
ちなに、私、医学の「い」の字も知りません
薬学も学んだ事もありません
これを前提してくだい。
少し前に、漢方で「ヒ素」を感染症に処方する場合がある事を知りました(現在は使われるてないみたいです)
「ヒ素」て、あの劇薬だよねー?????????
でも、物の見方を、少し、替えると「ヒ素」を処方箋として、扱える人はある意味、凄いと思いました
当然、生半可な知識で使えば、絶対に人は死んでしまいます
長尾先生の場合も「アリセプト」を使われる場合がもかなり慎重使われるかな、と思いました
余談だけど、母ちゃんと一緒に病院行った時「長谷川式認知症スケール」を、私も横でやったけど、サッパリ、チンプンカンプン
「100-7」で、順番に引いていくのは3つ位で???
特にやばいと思ったのは自分の年齢がす~~~と言えない(普段、年齢を書くときは手帳を見て書きます)
私って、認知症なのかもしれないと思った時、めちゃくちゃ複雑な気持ちでした
Posted by ナオミ at 2020年09月17日 10:16 | 返信
認知症で「近くに信頼できる医師がいない」地域は多いです。
我が湘南地域も皆無で、東京のクリニックに通っています。
いまだに抗認知症薬の増量規定の撤廃を知らずに、最大量を処方して患者を壊す医師や、
BPSD(特に陽性症状)で困っているのに、全く薬(抑制系)を使わず介護に押し付ける医師ばかりです。
大病院や精神科や認知症専門医だけでなく、家の近くのかかりつけ医にも皆さん壊されています。
長尾先生、どうか遠方の患者さんも診てあげてください。
Posted by 男 at 2020年09月17日 11:50 | 返信
初めまして。何時も参考にさせて頂いております。お聞きしたい事がございます。東京製薬から、アルツブロックというサプリが出ております。そのサプリに対する先生のご意見をお伺いしたいのですが、宜しくお願い致します。
Posted by リマ公 at 2020年09月17日 11:58 | 返信
フェルガード100Mに含まれるガーデンアンゼリカには覚醒作用があり、アセチルコリンを増やします。
アルツハイマー型認知症の人には良いのですが、薬剤過敏性のあるレビー小体型認知症や、アセチルコリンの減っていない前頭側頭葉変性症の中には、興奮してしまう人がいます。
それに気づかずに抑制系薬剤を使うと、パニック処方・デビルメソッドになってしまいます。
その場合は、ガーデンアンゼリカの量が半分のフェルガード100Mハーフや、ガーデンアンゼリカの代わりにバコパモニエラを配合したフェルガードBもありますが、母と私はフェルラ酸(米ぬか)のみで興奮性のないフェルガードFと、シベリアカラマツ由来のタキシフォリンを飲んでいます。
河野先生はガーデンアンゼリカを混ぜないと無効と仰いますが、そんな事はありません。但し効くまでに時間が掛かります。
意味性認知症の母は超過敏で、コリンエステラーゼ阻害薬・ウインタミン・ガーデンアンゼリカ・バコパモニエラ・Mガードは副作用や興奮で使えません。
コウノメソッドの抑制系の処方(ウインタミン→セルシン→セロクエル→セレネース→ニューレプチル)では壊してしまいます。
抑肝散5g、レクサプロ3.75mg、ストラテラ7.5mg、メマリー2.5mg、エビリファイ0.05mgの極少量カクテル処方と、グルタチオン点滴で何とか穏やかに在宅生活を送れています。
河野先生はフェルガード100Mを10年以上毎日飲まれています。
健康被害は出ていないと仰いますが、ガーデンアンゼリカの摂り過ぎで、怒りっぽく教条的になられていると思います。
これではコウノメソッド実践医も増えず、日本の狂った認知症医療を変えられません。
長尾先生、どうか河野先生にフェルガード100MをFに変えるか、せめて100Mハーフに変えるように、忠告してあげてください。
Posted by 男 at 2020年09月18日 01:12 | 返信
「発芽玄米で不調を治す!」と言う本を、コープで購入していました。
40代から始めるDr.クロワッサン「ファンケルフードトレーニング」で体もこころも健やかにと言うテーマです。発行元はMAGAZINE HOUSE MOOK
株式会社マガジンハウス 本体800円
白米をたべるようになってから、脚気とかビタミン不足になってきたのかもしれません。
サトウの「2分でご飯」でも発芽玄米を売っています。
認知症の予防に良いかもしれません。
Posted by にゃんにゃん at 2020年09月21日 01:33 | 返信
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