このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

「東大医学部」

2020年09月20日(日)

「東大医学部」という本を読んだ。

医学部の最高峰はどんなところか。

その内情は意外や意外に・・・

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 


「東大医学部」(ブックマン社)→こちら

和田秀樹さんと鳥集徹さんの共著。


東大医学部卒じゃ天才医OR専門バカ!?

まあ、後者っていうことになるのかな


東大医学部を出た優秀な臨床医は聞いたことがない。

みんな偉くなるのだけど、臨床(患者を診る)以外。


結構な内容である。


P60には、東大医学部卒の遊び人の先生の話がある。

東大医学部は、他大学に比べて圧倒的に女子が少ない。


p84には、老年内科の秋下教授への苦言が書かれている。

「薬は5種類まで」と言いながら骨の薬だけは例外の理由。


p114には、東大医学部の医師国家試験の合格率が

医学部80のなかで、55位である理由が書いてある。


p144には、東大卒の医師が製薬会社の接待漬けで

人間を狂わせていくプロセスが、詳しく書かれている。


p168には、東大医学部にはアスペルガーが多い

実態が詳しく書かれている。(まあ有名な話だけど)


p252には、岡本医師が「インスリン治療」を全否定。

また糖尿病の門脇教授による論文不生も暴露している。


相当な内容であるが、帯には「もし間違いがあれば

医師免状を返上する」と安倍総理のような覚悟まで。


鳥集さんとの対話は軽妙で面白い。

笑って読める内容で、お勧めの本。


ああ、東大医学部に行かなくてよかった。

まあ、これはウソ。(ソリャソウダヨネ)


これは本当の話だけど、高校三年生の時に駿台予備校の

全国模試で「東大合格確実性80%」を貰ったことがある。


可能性ではなく、「確実性」って書いてあった。

全国で上位にいたら自動的にそんな判定が出る。


しかしその後、父親の介護と自死で学校に行かなくなり

やさぐれて、大学進学すら叶わず、就職した過去がある。


防衛医大も2次試験も受かったのに、最後の素行調査で

「タバコ」で落ちたし、もう無茶苦茶な10代だった。


もし自分が普通の家庭に生まれていたらなあ。

今でもそう悔やむけど、なんの意味もない事。


でも、おかげで東京医大に入って、新宿歌舞伎町や

新宿二丁目を還暦を越えても徘徊することができる。


もし東大に入っていたら、二丁目や三丁目の人たちと

知り合いになるなんてことは絶対になかっただろう。


そんなご縁はいま同窓会の理事という仕事に巡っている。

全ては「やさぐれた」から良かったことで、道が開けた。


人生塞翁が馬、と言われるが、なにが起きてもそれを

プラスにするかマイナスにするのかは自分次第である。


この歳になって、また尊厳死協会の役員になって

東大の赤門をくぐることが年に1、2回ほどある。


広大で美しい校内を歩きながら、いつもこう思う。

ああ、こんな恵まれた環境で学べる奴は幸せやなあ。


東大医学部は、僕には夢の夢の世界だ。

しかし現実にそこに入っていたら・・・



和田秀樹大先生による乾坤一擲のこの本が

東大医学部と日本医療界を変えて欲しいな。


PS)

コロナチャンネル #154


コロナで「殉職」? ――ある清掃作業員の死 →こちら

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

和田先生は好きなので、本を長尾先生が紹介してくれて本当に嬉しいです。実家の近くで和田先生の診療を受けられるので私は父を診てもらいたかったけれど姉達に了解をもらえずその悔しさがまたこみあげてはきましたが。確かに長尾先生は環境が整っていれば東大に行けたかもしれませんが、もしかすると接待漬けで今のような素晴らしい先生にはなっていなかったかもしれません。…でもやっぱり苦労はしたくはないですよね。先生のご苦労は私にははかりしれないですがおかげでたくさんの人々が救われました。きっと将来天国に行ったら最高に良い事が待ってると思います(*^^*)

Posted by 匿名 at 2020年09月20日 07:29 | 返信

長尾先生、もし、間違っていたら教えてください。
なんと言っても、私は高校をお情けで卒業しました
特に、国語の成績は5段階中2(これも、先生のお情けで、1だと卒業出来ないから)
週刊文春(9月17日号)のP35にとてもお偉い先生が、インタビューに答えてみえる 
なんと言っても京大の教授先生
「接客飲食業でも洋々な種類がある・・・セクキャバは、お姉さんが膝の上に乗り、ファジカル(肉体的)に接触しています。・・・ただ、クラスター事例を見ると、ぴったりとくっつくところでなければ、伝播はほどんど起こっていません」
これだけで、?????の世界に陥りました
接客飲食業でセクキャバ以上にファジカルに接触するお店とは・・・
ちなみに、週刊文春てオジサン、オバサンが読む本だと思うので、しっかりとしたコメント欲しかったな
バカな私でも解る様にして欲しいかったな
長尾先生のYouTubeの「#153腰痛、うつ症状、コロナ太り・・・」で、気持ちが軽くなった会社の経営者の方々は、間違いなくあると思います。
「コロナ陽性の方が出たら、マスコミに公表するか、しないかの決定権は経営者側にあると」と、いうところ
コロナ陽性が出たらマスコミ報道をしなくてはいけないと思っている方々に取っては、気持ちが少し、楽になったと思います
人て、他人の軌跡を見ながら、歩いて行くのじゃないかな
日常のなかで、人は人と触れ合いながら生きていくものだと思います
お互いを思いあったり、傷つけあったり、泣いたり、笑ったり
そこには、神様も仏様もいません
目の前にいるのは人だと思います
それと、先生がコロナを「風邪」だと、言ってくれていので、感謝している方々は多いと思います
ただ、そのことを言うと「感染症第2類でしょ。なんかあったら、誰が責任を取るのですか」
で、全て跳ね返されたしまう
どっか、悲しいです

Posted by ナオミ at 2020年09月20日 07:50 | 返信

そうですよね、なにか起きてもそれをプラスにするかマイナスにするかは自分次第。私も親の医療問題がなかったら先生のブログを毎日チェックするなんて習慣もなく今頃コロナにビクビクして気がおかしくなっていたかもしれません。毎日を懸命に生きていれば良い事もあると信じていきたい。

Posted by 匿名 at 2020年09月20日 12:56 | 返信

#154 ある清掃作業員の死 についての理不尽さを語る長尾先生、感動します。
世界一綺麗な羽田空港・清掃プロフェッショナルな女性、新津さんが以前、仰しゃっていました。
最初に勤めた会社の責任者と出会ったことで、清掃についてを学び、薬剤液などの知識を習得し
コンクールで優勝するまでを極めた方ですが、社会の中で清掃の地位が低いことに理不尽さを感じ、
落胆し、また奮起したと語るのを聞いたことがあります。
新津さんが清掃のプロとして仕事を追及し、世界で最も綺麗な空港へと導いた実績、羽田空港は
本当に綺麗で気持ち良く安心です。綺麗な国、日本を自慢できます。それは世界が知っています。
大企業では、お掃除ロボットがフロアを行き来し、床を清掃する時代になりましたが、疫学的観点での
衛生的対処は、やはり人的作業に頼るしかなく、コロナ病棟での御苦労を思います。
コロナ規制が緩和されつつあり、人が動き、コロナ不安が過去のものになっていく時に、感染防止用装備を身に着けることが、浮いてしまうことが無いように、やはり社会の理解と感謝、暖かい眼差しを持続したいものです。そして、感染予防が必要な方が、この先にも居るということを忘れてはならないと思います。亡くなった清掃員の方に、せめて労災適用して欲しいと思います。

Posted by もも at 2020年09月20日 10:05 | 返信

本当に、清掃作業員さんに感謝しなくてはいけないと思います。
でも清掃作業がそんなに感染する危険があるとは思いませんでした。
ノロウイルスとか大腸炎なら感染し易いかもと思いますが。
近くの百貨店の清掃作業をしていた主婦と仲良くなったのですけど、周囲の人は差別するので暗い気持ちになりました。息子さんも二人も育て上げた賢いお母さんなのですけど。彼女の方がまともで、周囲がおかしいので、とうとう辞めてしまいました。とても寂しいです。本当に長尾先生みたいに、清掃作業を尊い仕事と考える人はいないのではないかと思います。
イタリアで以前清掃作業員の大規模なストライキがありました。
何ヶ月もストライキが続いてローマの町も危険な状態になって、労使交渉も妥結したみたいです。あれは怖い話でした。

Posted by にゃんにゃん at 2020年09月21日 01:49 | 返信

私の父はタバコの飲みすぎによるレビ小体型みたいで、夜中に「ドロボーが入って来た!」と数回、大声でわめきました。歩行時、身体が右か左かに傾いていましたが、あれは単なる腰椎に変形だと思います。
戦争中の軍隊生活以来日記をつけていて絶えず読み直していた記憶障害は無かったので認知症とは思えませんでした。
母は、父が定年退職して家に居るようになってから不整脈が出て物忘れになったので、心原性脳梗塞だったのではないかと思います。私にはアルツハイマーとは思えませんでした。ですからアリセプトは飲ませるべきでは無かったと思います。薬剤過敏症で、ピリン系風邪薬や痛み止めを飲むと胃が痛くなる質でした。アリセプトのせいかどうか分かりませんがパーキンソン症候群だったと思います。
(母方の祖母は、本態性パーキンソンでした。東京で開頭手術儲けましたが、帰って認知症になってしまいました。)
母はですから脳梗塞の薬だけ飲んで居れば良かったと思います。
母の薬剤過敏症は私も似ています。父も母も、型は違ってもレビーみたいなので私もどうせ、レビー小体型も兼ねた何等かの認知症になるのでしょう。ニンチになる前に早く高天原に行きたいと思う今日この頃です。

Posted by にゃんにゃん at 2020年09月22日 07:30 | 返信

東京大学は、世界的な水準を目指して債権とか、株式の購入する方法を模索しているそうです。
財務省の今年の財政も、アメリカの圧力や東南アジア情勢から防衛費が桁違いに伸びているので文部省の大学運営費は年々小さくなるばかり。アメリカはハーバードやイギリスの大学に肩を並べるには寄付とか債権を募るしか方法が無いということらしいです。テレビの受け売りですけど。

Posted by にゃんにゃん at 2020年09月23日 07:18 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ