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4連休明けはやっぱり・・・

2020年09月24日(木)

4連休は、多くのひとたちは大歓迎であろう。

GWの10連休を取り戻すべく各地は大混雑。

でも僕は祝日が来るたびに泣いている例外だ。

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僕のクリニックは月曜日から始まる。

月曜日は院内行事や訪問も沢山ある。


つまり、職員全員が月曜日は超大忙しである。

しかし、なぜか月曜日の祝日になる事が多い。


続いて火曜日も2番目に大忙しである。

そもそも外来も年中無休体制、である。


そんななか、僕は、今回のような4連休は本当に困る。


祝日も数人の医師を配置しているのに患者は平日より少ない。

その反動は、今回の場合は、祝日明けの水曜日に患者が集中。


患者さんをばらけて診たくても、祝日がそれを許さない。

昨日の外来は、今年大一番の大混雑で、必死のパッチだ。


おまけに、休み明けなので電話やメールが鳴りやまない。

もちろん出ることも見ることもできない、ことは苦しい。


おまけに来客など、いろんな人が一斉に訪ねてくる。

4連休で休んでいた元気な人がドバーと押し寄せる。


こちらは、秒刻みで寝ている時間以外に頑張っているのだが、

充電後の人たちにには理解してもらえないので何度も電話が。


毎日、数百本のメールや何十本の電話や何十人の職員や

患者に丁寧に対応することは、聖徳太子さんでも無理だ。


携帯に電話しても出ないじゃないか(出られないのだが)と何度も

クリニックに電話やメールをしてくるひとは、ボケているのだろう。


無理なもんは無理。

メールもすぐには読めないし、すぐに返すことは不可能。


在宅患者さんも大忙しで、もうハチャメチャで、朝から午前様まで。

定期訪問だけでなく臨時往診や看取りなども加わり午前0時を回る。


外来も大混乱、病院も大混乱、道路も大混雑する。

わざわざこんな苦労をさせて、なにが「祝日」だ。


5分で食事をとろうとしても10本の電話がかかってきて食べられない。

休憩もトイレも帰宅もシャワーも叶わないのが、祝日明けの一日である。


僕にとっては、魔の祝日。

呪われた日が祝日なのだ。


ああ、4連休が恨めしい。

4連休さえなければなあ・・・


もう何年間も旅行に行っていないし、25年以上休んでいない。

24時間365日働いている人間には、祝日は迷惑でしかない。


国民の祝日が何日あるのか知らないけど、みんな一斉に休むから

混雑して「密」になったり、僕のように余波に泣く人が出てくる。


祝日は、各人で、各会社で勝手に決めてバラケたらダメなのか!


コロナさんのお陰で、「時差出勤」が常識になった。

祝日も「時差祝日」にして、明けの混乱を解消して欲しいなあ。


これだけ忙しいと、自分が可愛そうで、泣けてくる。

こんな憐な人生を送っている自分が本当に情けない。


為政者よ、祝日をたくさん増やせばいいってものではない。

効率よく、混雑を避けて、休暇がとれることが大切なのだ。


在宅医療を推進しておきながら、在宅現場には4連休は大きな負担になる。

そんな現実を知らない行政改革大臣や厚労大臣に提言したいくらいである。


病院はなぜか(病院の利益のためだが)、連休明けに患者を返してくる。

4連休は患者を拘束して放置して大変な状態にして連休明けに開放する。


在宅側は弱いので、「病院の都合」に大きく振り回されている。

それで損をするのは患者さんである。病院の退院は在宅の入院。


入院で弱った患者を在宅で元気にする。

これは冗談ではなく、本当の話である。


コロナによって社会が大きく変わったくせに、全く変わらないことがある。

「国民一律の連休」という発想と「連休明けの混雑」に想いを馳せない国。


ちなみに、午前2時に寝て、午前4時にも看取りがあったし。

国は医師の労働条件などまったく考えていないか無知である。


国民の皆さん、祝日明けに医療機関に行くと損をします。

休日も空いているなら、そこを受診したほうが得ですよ。


あるいは、連休明けの3日後か翌週あたりのほうがお得です。

明けの混雑で文句を言っている人は、自分も再考の余地あり。


ヘロヘロのなか、今日も晩張りマス。

ボロ雑巾を誰かに癒してもらいたい。



PS)

コロナチャンネル #158


マスク無意味論争が勃発?ダウンタウン松本さんに学ぼう! →こちら


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この記事へのコメント

月曜日が連休になるのは、公務員とか大病院のお医者さん向けなんじゃないでしょうか?
長尾先生は、現場のプロレタリアート労働者なんだ!
適当にお休みを取らないと、諸葛孔明みたいに早死になさるのではないかと心配です・
「死せる孔明、生ける仲達を走らす」とは言うものの、天下を取ったのは、司馬仲達とその息子ですからね。休みを取ってくださいね。これまでは遠くの地方講演会で、何とか休みの代わりになってたのかもしれません。

Posted by にゃんにゃん at 2020年09月24日 06:10 | 返信

分かります。もう一つ、皆さん自家用車でお出かけが多かったようで、大渋滞!
訪問件数は連休やからと減らないのに、移動時間が大幅に伸び予定が伸び伸びに・・・。
コロナのせいで、私たちはトラベルどころか、労をねぎらって仲間達と会食をしたくても出来ないというのに、、、。
速く5類に下げてもらわないと、なんか人間が嫌いになりそうです。人が好きでこの仕事を続けてきたのに、、、。

Posted by ルナース at 2020年09月24日 06:30 | 返信

マスク論争・・・
複雑な気持ちです。
感染症法指定2類を5類に下げない政府が、
感染防止にマスクを配ってすませ、
失業者の増加に対して、これまで同様手を打てていない。

そして、政府を批判する意見は次々と、意見表明の場を失い、
護憲集会まで、市庁舎前広場の使用許可が下りない。

マスクをすると、「黙れ」と言われているようで、悲しい。
そう思うと、素直にマスクをパンツと思えなくなってしまう。
早く、マスクの止め時が来てほしい。

Posted by sue at 2020年09月24日 11:59 | 返信

水曜日長尾クリニックに、オンライン処方してもらいました。犯人の一人です。電話で受付の人は、優しくて忙しくしてるとは思わせなかったです。以後気をつけタイです。関本先生の本読みました。在宅での緩和ケアが沢山出来るといいですね。人間の命は神様が決めるので、なにがあるかわかりません。お祈りしてます。長尾先生も関本先生も命懸けで、されてるのに感謝です。

Posted by iruka at 2020年09月25日 06:20 | 返信

「夏風邪をひいたが、軽く治った」とか「夏風邪なのに長引いた」とか言います。
最近介護支援専門員のオンライン研修で、看護師さんから「全ての風邪はコロナウイルスの一種です」と伺いました。
そういえば「夏風邪も季節性インフルエンザと一緒のウイルスだ」と言う記事も読んだことがあります。
なんでも南半球の、たとえば(オーストラリアは冬の季節性インフルエンザが流行している時に日本に旅行できたオーストラリア人から感染しているのが「夏風邪」だ)と言う記事でした。
となると今後、夏でもマスクは外せないのかなあとため息が出ました。

Posted by にゃんにゃん at 2020年09月25日 08:27 | 返信

長尾先生、本当にお疲れ様です。先生がブログで声を挙げて下さることで、やっと気が付くこともあります。
それにしても年中無休の外来に往診もしてくれるクリニックなんて、田舎住まいでは夢のまた夢。
実家から診察室までは、長尾クリニック前の国道2号線渡るより近かった。
それでも熱発続きの父に往診を頼んだ時、主治医は「救急車呼んででも来て」と言いました。

年中無休の小多機に勤める家族は、夜勤明けの翌日も出勤するなど休みが減りました。
コロナで失業者増、でも介護は人手不足。人の配置が上手くいかない。
在宅で無給で面倒みる「ケアラー」も年中無休(夜の交替要員が欲しい・・・睡眠不足は人を壊す)
Gotoもいいけど、医療や介護にお金もモノもしっかり回して欲しいと思います。

Posted by taco at 2020年09月25日 11:34 | 返信

自分がつらくてつらくてたまらない時、もっとつらく、でも全力でがんばっている先生のブログを読み、何とか明日もがんばろうと思えてきます。ヘロヘロの中、このブログを続けてくださり本当に本当にありがとうございます。先生はみんなの宝です、難しいとは思いますができるだけお身体大事にしてください\(^o^)/

Posted by 匿名 at 2020年09月26日 03:09 | 返信

お彼岸中も休みなく、今生きている人々のために働かれていた先生~ご先祖様はあちらの世界でみんなに自慢されていることでしょう。この世は目に見えないあの世と混在して存在していると私は感じています。この世はとても生きにくくて修行の場所としては最高です。誠実で不器用な生き方しかできなくて損ばかりしている人は一見気の毒に思われてしまうかもしれませんが、器用に調子よく立ち回っていいとこ取りしてるような人より、魂は磨かれてキラキラしているはず。私は、目に見える世界も大事だけれど、目に見えない世界の方に、心惹かれます。目指すべきは、勝ち負けとか、お金とか、肩書とかではなく、心の豊かさ、品格、愛ですよね。わかっちゃいるんだけど、私にはこれがなかなかね、到達できないんですよね。先生はもう充分に到達されていると思いますが~愚痴を言うところや、ばかだねって思わせてくれるところがあって、親近感、安心感、抱き、とても好きです。生きている限り神様になんかなれないから、笑っていきてゆきたいものですね。

Posted by 遠い声 at 2020年09月26日 05:30 | 返信

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