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Go To withPCR

2020年11月24日(火)

Go To キャンペーンが一部見直されそうだ。

こういうものは、一般大衆の意見で決まる。

Go To withPCR、でも仕方がない気がする。

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一般市民法的センスを込めてPCR検査の議論を

この原稿は月刊集中11月末日発売号(12月号)に掲載予定です。

井上法律事務所 弁護士 井上清成

2020年11月19日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

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1 「PCR検査で本庶氏と西浦氏が激論、京大が新型コロナ緊急シンポ」

我が国の政府の新型コロナ対策は、客観的に見ると、初動から今まではそれなりの成果を挙げてきたように思う。ただ、一般国民からは必ずしも十分な評価を得ていない。感染拡大がそれなりに防げていることを認めながらも、「偶然に過ぎない」などと言い放って、成果を余り認めたくない人達もいるようである。 いずれにしても、新型コロナ対策が少し不人気であることは間違いない。不人気の原因はいくつもあろうが、大きな要因の一つは「PCR検査数の不足」だと言ってよいであろう。 そのような状況下で、この10月5日、京都大学大学院医学研究科附属がん免疫総合研究センターで、緊急シンポジウムとして「新型コロナウイルス感染対策におけるPCR検査の利点と課題」と題するオンラインシンポジウムが開催されたらしい。その中で、「感染制御と社会経済活動の両立した社会を取り戻すためには、

1.PCR検査が必要なところに届くように速やかに拡大すること、

2.PCR検査と他の検査の精度管理の仕組みの構築とエビデンスの公開は喫緊の課題であること、

以上の2点に対して参加パネリストのコンセンサスが得られ」たとのことである。 その模様は、10月10日付けのm3「医療維新」に、「PCR検査で本庶氏と西浦氏が激論、京大が新型コロナ緊急シンポ」「安心のために幅広く検査を」「効率的な検査体制を考えるべき」と題する記事で生き生きと描かれていた。そこで、そのm3の記事を引用しつつ、PCR検査の議論にコメントを加えようと思う。


2 「国民が安心するためには網羅的な検査が必要」

(1)過度の恐怖・自粛を除去するにはPCR検査 本庶氏は、「国民が安心するためには網羅的な検査が必要」だと訴えたらしい。現状については、「医療崩壊はないが、重度な後遺症等についての実態把握がなく、その結果、過度の恐怖、過度の自粛により、経済活動が著しく低下している」などと問題視したとのことである。 経済の本質の一つが「心理」にあることは経済学の常識であり、そのことを踏まえれば、「過度の恐怖、過度の自粛」に着目していることは的確だと思う。その「過度の」心理を取り除くのには、PCR検査が必要適切なのである。

(2)検査の拡大が有害であるという暴論 また、「まず一時期、一部の人だったか、検査の拡大が有害であるという議論が随分なされた。これはまさに「国民にとって有害であった」ということで皆さんに合意していただけると大変ありがたい。」とも、本庶氏は述べていたらしい。 確かに、その通りであろう。もしも本当に「検査の拡大が有害であるという議論」を推し進めたい人がいるならば、その人は、その因果関係の詳細をもっとディープに本音として語らねば説得力を持たない。ディープな本音を語ろうともしない以上は、まさに「国民にとって有害であった」議論だったと評されざるを得ないであろう。

(3)強制入院がない以上は検査拡大に大賛成 さらには、「今、少なくとも現状で、法定伝染病的な強制入院ということが事実上ないという状況の中では、検査は拡大すればするほどよい。」とも、本庶氏は付け加えていたらしい。 そもそも検査拡大は、下手をすれば、人権侵害にもつながりかねないのである。この重要な事実を、さりげなく、かつ、回りくどく、「今、少なくとも現状で、法定伝染病的な強制入院ということが事実上ないという状況の中では、」という留保を付ける中で主張したらしい。人権感覚に優れた言い回しである。罰則や実力行使による強制が事実上無いというこの留保の下でならば、確かに「検査は拡大すればするほどいい」であろう。 法的センスに優れた正論である。


3 GoToトラベル with PCR

(1)一般市民法的センスを込めたPCR検査論 「国民が安心するため」という視点は、有効性効率性ばかりを重視した「行政検査」としてのPCR検査論には乏しい。一般市民の視点からすれば、「国民の安心」はそれ自体が重要な目的である。さらには「国民の安心」をベースにしてこそ、「経済活動」の再生ができると言ってもよい。つまり、「国民が安心するためには網羅的な検査が必要」という本庶氏の考えは、「一般市民法的センスを込めたPCR検査論」だと評してよいように思う。 緊急シンポジウムの目標である「感染制御と社会経済活動の両立した社会を取り戻すため」には、今までのPCR検査論に一般市民法的な視点やセンスを取り込むことが大切だと言ってよい。


(2)GoToトラベルにPCR検査を付帯してはどうか 原稿を執筆している今(11月14日時点)は、新型コロナ感染拡大の第3波がやって来たと言われ始めたところである(欧米各国はもっと大変なところだと感じられよう)。特に我が国では、丁度、GoToトラベルをはじめとするキャンペーンで世の中が賑わっていた時期であった。GoToキャンペーンが感染拡大の原因であるとも言われていて、続行とか中止とかが議論されてもいる。 しかし、たとえばGoToトラベルを中止するというのも、感染制御に偏っていて社会経済活動を軽視しているようにも感じられよう。かと言って、GoToトラベルをただ続行するのも、今度は社会経済活動に偏っていて感染制御を軽視しているようにも感じられる。 もともとGoToトラベルは、「GoToトラベルwith コロナ」のコンセプトの下にできているらしい。


そうだとするならば、「with コロナ」にふさわしく、「with PCR検査」としてはいかがであろうか。 GoToトラベルに事前のPCR検査を割引対象として付帯し、3密回避と同様に条件化して、一体とするのである。もちろん、ここで言うPCR検査は「行政検査」ではなく、「本人等の希望によるPCR検査」を指す。 つまり、一般市民法的なセンスを込めて、「GoToトラベル」を「GoToトラベルwith PCR」に改良していくのである。皆さんの検討と柔軟な制度改善を望みたい。


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正直な話、Go Toに行ける人が羨ましい。

僕も行きたい。だけど行けない・・・


でもGo Toキャンペンに1兆円もかけるのであれば、

PCRの全自動の機械を買って、安心させて欲しいな。


しかし、諦めるしなかないのか。

僕は、Going my way で生きる。


PS)

コロナチャンネル #219


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は12月7日発売です。宜しくお願いします。


今日から研修医君が勉強に来る。

コロナ禍のなか、リアルに教えるのは半年ぶりになる。


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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

毎日、感染者煽り報道で陽性者数ばかり大きく報道してますが
11月から外国人の入国緩和がコロナの今の感染爆発のようです。
政府は検査もしないで外国人を入れてます!入国時のPCR検査をやってません。
何処のメディアも真実を伝えない。

RCEPもTPPも、FTAも、EPAも国民が殆ど知らない間に決められ、もう政府もメディアも信じられません。

Posted by M at 2020年11月24日 02:30 | 返信

Go Toの恩恵には与れない移動ばかりしてます。
食事と支援物資の差し入れに、実家へウーバーイーツ&アマゾンしにとんぼ返り。車窓の青空に山紅葉が映えます。
昨日の旅のお伴は、長尾先生のワンコイン歩行本。表紙がPRになるかと大きく広げて読んでみても、皆みんな「うつむき族」小さな画面見てる方達ばっかりで。本は実家に置き土産してきました。
下車駅ではきっぷ売りを旅行代理店が兼務していて、Go Toにまつわるエピソードを聞かせてもらいました。
世間の狭い人間には、色んな人から知らない話を聞かせてもらうのが興味深いです。
半年ぶりの研修医さん、いい先生に教えていただけるのですね。どうかお身体に気をつけて。
長尾先生、来月の大事なステージに向けて、ノドもお大事に。

Posted by taco at 2020年11月24日 09:43 | 返信

今朝も頼まれ仕事で、陽性者急増都市に遠出しました。折りから朝のラッシュに揉まれ通勤電車の中、ヒールで素足の甲を踏み抜かれそうに。もちろんマスクは着用してました。
数日前の女子実業駅伝で、シューズが抜けソックスのまま走っていた選手がいました。バネ付きシューズでは味わえない、「裸足感覚」で気持ちよかったことでしょう。素人でも、草履の鼻緒を2指で挟んで走れば、「足裏感覚」が蘇ります。「靴」は「纏足」。靴底にバネを入れるなんてもってのほかです。足の爪はコロナ禍の1年、まっ平らに伸ばし続けます。

長尾先生ご紹介の「本庶・西浦」論争は、問題の本質を突いている。
読者のみなさんのなかでは、「PCR検査拡大は医療を崩壊する」「偽陰性が3割で医療資源の無駄」というコメントに溢れていた。アヘの暴論「一斉休校」には頑なに沈黙を続けていた。「コロナ禍でいつまでモリカケやってるんだ」から、「コロナ禍で学術会議任命拒否問題やるな」という「いつも覆面」さんの、発信元リツィート投稿も見られた。トランプの「Qなんとか」の猿真似らしい。

コロナ禍、香港民主派暴圧を黙殺している「民主主義・日本」。
コロナ禍、学術会議政治介入事件を無視している「民主主義・日本」。
任命拒否された6人に1人、宇野重規教授は、2年前の定年会員後任推薦でも杉田副長官に拒否されていた。なんと宇野教授の父は、アヘの母校の恩師だった。
恩師曰く。「平和国家としての日本のありようを変え、危険な道に引っ張り込んでしまった。もっとまともな保守、健全な保守になってほしい。」
2017年没、恩師のアヘへの遺言となった。2018年10月、恩師の子の会員補充を拒否し、2020年10月、他の5名を道連れに、なんと意趣返しをやってのけた。

Posted by 鍵山いさお at 2020年11月24日 05:30 | 返信

旭川では医療崩壊寸前らしいです。もはや命の選別を迫られるという事態も現実味をおびてきたのでは?
旭川の現状は、これから冬を迎えるこれから2週間後の本州都市圏の姿ではないかと思います。
特にPCR検査体制が全く整っていない、大阪では感染爆発に歯止めがかかりそうにないようです。
いまだに保健所に電話がつながらない、PCR検査が受けられない、陽性率が20%弱という東京の3~4倍の陽性率のようです。これはPCR検査が全く足りてない事が感染爆発を助長したのでしょう。
自助だけでは非力で医療、ひいては経済も社会も崩壊してしまいます。政治が個人に丸投げでは政治が存在している意義はもはやどこにあるのでしょうか?全国津々浦々で先進国と同じレベルの検査体制が準備できていない状態でGO-TOを強行したのは無為無策の極みだと思います。逆に十分に準備してGO-TOをやれば、何の問題もなかったはずで、ここまで感染拡大しなかったはず。
日本の人口当たりの医師数、重症者ベッド数は欧米諸国に比べて著しく少ないという事実をどれだけの国民が知っているのでしょうか?このままだと最前線の医療従事者は精神も肉体ももたないと思いますし、過労死、燃え尽き、PTSDになってしまいます。

Posted by マッドネス at 2020年11月24日 10:38 | 返信

今日はフレデイー・マーキュリーの命日。奇遇にも先ほどプライムビデオでボヘミアン・ラプソデイーを観て知りました。多くの人々を虜にする魅力的な音楽の裏に、才能だけではなく個人の個性が抱える苦悩があったからこそ、心打たれる楽曲が誕生しています。人間の切なさ愛しさ弱さ逞しさ、一筋縄ではいかぬ人生ですがフレディは本当に凄かった。拍手を送ります。

Posted by 遠い声 at 2020年11月25日 12:01 | 返信

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