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介護施設入所者と介護職員の発熱対応 -リスクのたらい回しー

2020年12月27日(日)

毎日、介護施設入所者と介護職員の発熱相談に

四苦八苦しているのが、在宅医療の現場である。

感染症法2類指定とPCR原理主義が、その元凶。

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要介護5の入所者一人が発熱したら

誤嚥性肺炎を一番に考えるだろう。


しかし同じフロアーで3人の入所者が同時に発熱しただどうか。

そして介護職員の一人が家族の「濃厚接触者」に認定されたら・・・


入所者にPCR検査をやるの?

いや、敢えてやらないの?


というのも、もし受けて陽性者が複数出たら

下手したらクラスター認定されるかもしれない。


それは施設経営者にとっては致命傷や死、を意味する。

だったら、「PCR検査を受けない」という選択肢もある。


しかしそのためにクラスターが拡大すれば責任追及される

かもというリスクも、同時に考えておかないといけない。


つまり、検査をしてもしなくても、大きなリスクを負う上に

もしも結果が悪ければ、風評や差別で「死」を意味している。


有症状者にPCR検査をやるかやらないか、を誰が決めるのか?

これも、厄介な命題である。


施設管理者は、「医者が決めて」と言う。

しかし医者は「施設管理者が決めて」と。


要は、「リスクのたらい回し」にならざるを得ない。

もちろん保健所は、とっくに「逃げて」いるけどね。


老健施設コロナ感染者に行政が待機指示 施設側は窮状訴え 

クラスター多発の大阪(毎日新聞) - Yahoo!ニュース  →こちら


一生懸命に、介護・医療に従事しているのに

なぜこんな理不尽な十字架を背負わされるの?


なんで、こんな混乱が放置されているの???


こんな命題に、毎日毎日悩まないといけないの?

朝から晩までこんな相談ばっかりなんだよ。



それは、感染症法2類指定とPCR原理主義が元凶である。

しかし知事や政府はそんな現実に決して目を向けない。



「無政府状態」!


阪神淡路大震災や東日本大震災など大きな災害が

起こる毎に「無政府状態」という言葉が頭に浮かぶ。


この25年間で、3回の無政府状態を感じてきたけどね。

政治なんてこんな程度で、期待しない方が健康にいい。


それにしても「政治の無策命題」に時間を割くよりも

感染者の早期発見・早期治療にエネルギーを注ぎたい。



滋賀県守山市での2時間半の講演は盛り上がって終了。

人生の「講演納め」になるかと思うと、感慨深かった。


市長さんは、僕と同じ「和宏」だったので意気投合した。

挨拶を聞きながら「この人は頭がいいなあ、京大かな?」。


講演後、職員に聞くと東大卒で国土交通省から市長に

なったそうで、38歳で初当選して既に3期目になると。


こんなに若くて情熱的な市長がいる守山市は人口が増えている。

駅前の小学校は生徒でパンパンになるなど人気のベッドタウン。


一期一会の講演なのだが、映画の自主上映会にまた呼んで欲しい。

気分が良かったで2~3年後の勝手な淡い期待に胸をふくらませた。


こんな年の瀬に、ましてコロナ禍の極限で、死の講演なんて。

そんな守山市民の伝えたかったことは「人生会議=和」である。



PS)

コロナチャンネル #252


あちゃ~。指定感染症2類が延期に(泣)   →こちら


後半は歌はなく、オープニングのインストラメンタル。

名倉学さんと井野アキヲさんの演奏をお楽しみ下さい。


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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

いつも先生のYouTubeチャンネル拝見させて頂いています!
昨日の動画内でもおっしゃっていましたが、本当、2類のまま1年延長ということで、がっかりです。
また1年間同じような報道がなされ、ヒステリックな空気が蔓延するのかと思うと。。。悲
ところで本日の動画で先生が大橋先生の本を紹介されていてうれしくなりました。
PCR検査こそが、この騒動を大きくしている元凶のような気がします。
ますますこれから検査数が増え(CMでもPCRキットで自宅で簡単に受けることができます、みたいなことを言ってますし…)
そうなると陽性者もどんどん増えて、またニュースで連日煽るような報道がなされるんですよね…
どうしたもんでしょう?(T_T)

Posted by Sky at 2020年12月27日 12:50 | 返信

「集団免疫」で注目されたスウェーデン。
10月以降、スウェーデンの新規感染者数はアメリカ並みに。
人口100万人・1週間当たり、アメリカ639人、スウェーデン583人(12.12)。
人口100万人当たりの死者累計は、アメリカ923人、スウェーデン742人。近隣北欧諸国では、ノルウェー71人、フィンランド82人、デンマーク162人。(以上統計サイトから。木村正人 12.14)
11月以降、スウェーデン政府は一部政策転換したといわれる。

「指定感染症」から「5類感染症」への転換は、スウェーデンの逆をいくということになるのだろうか。少なくとも「隔離・入院」措置をなくし「PCR検査」を廃止することで、「コロナ禍の元凶」を断ち切り「インフル並み」の平年に立ち返る。
インフルでも、クラスターはある、「濃厚接触者」もあるかもしれない。だが、クラスターも濃厚接触者も追跡する必要はない。「三密下ではマスク」、「三密外ではノーマスク」。あとは成り行き任せ。老人狩り、自然淘汰の世界。

われら老いたる者は、「自然免疫」「中立抗体」が頼り。「警官・軍隊」の暴走(サイトカイン)・「酸欠・血栓塞栓」の微細な兆候を摘み取るべし。
「民を見捨てた軍と天皇」。なかにし礼・逝く。

Posted by 鍵山いさお at 2020年12月27日 07:35 | 返信

そもそもPCR検査は精度の問題が大いにありますね。PCR陽性=コロナ発症者とは言えない。
感染者数だとして連日発表されているPCR陽性者の全員がコロナ発症しているとは到底思えません。
特に寝たきり高齢者が発熱したら、まずPCR検査をするかとなると躊躇するかも。つまり誤嚥性肺炎、尿路感染症その他、細菌感染症の可能性が高い。それなのに下手にPCR検査したがために、コロナ発症ではないのにたまたま陽性が出てしまったがために、訪問診療・看護・ヘルパーはすべて長期休職という事になり、二次的に医療崩壊・介護崩壊のドミノになってしまう。2類感染症指定だからこそ、安易に軽々しくPCR検査なんか怖くてできないわけです。
先生が半年前から仰られているように、コロナ肺炎の診断は、まずは胸部CTでしょう。ただし、日本は世界一のCT保有台数があるとはいえ、介護施設や在宅の患者さんは簡単にCT検査できないですからね。酸素飽和度で経過を診るしかないでしょう。急速に落ちて意識もうろうとしてきたら、コロナか肺炎球菌を疑うべきでしょうね。その時点で血液検査なりPCR検査なりをするのでしょう。しかし医療病床が逼迫と連呼されている現在のパンデミック状況下では、施設入所者の病院送りは非常に困難であり、この状況で入院を引き受けてくれる可能性は極めて低いと考えざるをえない。そうなれば、必然的に在宅医や訪問看護師主導で施設や自宅でそのまま看取らざる得ないというレベルになりつつありますね。
欧州諸国の多くがそうしているはずです。死亡者の多くが施設入所者らしいので。マスゴミが命の選別だ!と言って批判するのは簡単だが、通常の救急医療を崩壊させないために他に何ができるのでしょうか?救急医療を守るためにもトリアージが必要なのだと思います。「誰も死なしてはいけない」という誤った正義感マインドがそもそも無理であり、ミスリードで医療崩壊を加速させるのではないか?

Posted by マッドネス at 2020年12月27日 09:26 | 返信

Youtube、筒美京平ナイトでチック・コリアの名曲まで聴けるとは。。。素敵です。
お2人の演奏、特に自在に動く手や指先の動きに見入っておりました。
ある楽器の教室にボケ防止のため1年ほど通ってますが、片手間なので進歩は牛歩、
弾けば半時間も絶たないうちに脳疲労を起こし、こけつまろびつの運指に。もうボケ始めかも??
それでも悪戦苦闘している間は、不安も憂いもなく、色んな情報に煩わされることもありません。
テレビやスマホ、パソコンから一切離れてしまおう・・・そう思う位、代わり映えしない報道に倦んでます。
何かしら国からのお達しとか大事な決まり事があれば、どうやってでも知らせは届くでしょうし。
「感染症法2類を外す」そんな知らせを期待したいけれど、日本だけの都合で決められるのかな。

以前、年末年始最大17連休?なんてトンでもない話が出た時、上の方たちには
通勤ラッシュとか街の人出とかイベントとか、表に出て来る人達のことしか見えてないんだろうな~
自由の利かない人達が集まる屋内のことなど、想像が至らないんだろうなと思ったことを、
今になってまた思い出してます。

Posted by taco at 2020年12月27日 09:35 | 返信

2類か5類かの問題は、難しくてよく分かりません。
でも特にDNAが突然変異した最近のコロナ肺炎ウイルスは、感染力が絶大である割には重症化は少ないと、BS5朝日テレビで言っていました。となると最近の突然変異型は、5類で対処してほしいです。NHKのテレビではコロナ肺炎ウイルスは中国の雲南省のコウモリが原発ではないかといっていました。イタリアでは去年の秋以前から下水の汚水にコロナ肺炎ウイルスがあったと言っていました。中国共産党政府はひた隠しにしたので全世界に広がったと言っています。イタリアの研究者やイギリスの研究者や、アメリカの研究者やそもそも一番初めにコロナ肺炎ウイルスを発見したのは、中国の検査会社の研究者だったが、抹殺されたし、そもそも公にすると検挙されるので、闇サイトでしゃべっているらしい。NHKのパソコンは「富岳」なのかどうかわかりませんが、世界中の情報を網羅しているので、驚きました。Dr.和の町医者日記の皆さんのコメントも全部が統計資料の中に入っているのだと思います。もう一度見ないと、よくわかりませんでした。面白かったけど。
GO TOトラベルは、イマイチでしたが、市井の生業というか、たこ焼き屋さん、お好み焼きやさん、うどん屋さんや家賃を払ってその日の稼ぎを叩き出している人たちは自粛要請はすべきではないと思います。ほんとに女性の自殺がものすごく増えているそうです。
飲食店の廃業も相次いで増えているそうです。
零細企業の飲食店は自粛はすべきではないと思います。
医療と経済の両立は難しいですね。ほんとうに質の悪い病気です。

Posted by にゃんにゃん at 2020年12月28日 12:52 | 返信

マッドネスさんへ
いつも分かりやすい解説、ありがとうございます。お世辞でなくためになっています。
ただ一点、いつも気になっていることがあります。「癪に障る」と正直に言うと「年寄り特有の」なんとかと揶揄されますので、「怒りのコントロール」、太極拳流に言うと「引進落空」「上虚下実」で対応しています。

「医療崩壊しないためにも『命の選別』トリアージが必要だ」と、いつも煽られていることです。この場合「高齢者」だけを念頭に置かれていますね。
たしかに、海外でも例があり日本でもある学会がトリアージ案を提案しています。読者の中にも折に触れ執拗に提案されている方がおられます。反論される方は皆無。
今、コロナ重症者病棟でエクモ管理されている患者はほぼ高齢者だそうですが、ここでのトリアージは、「M」「T」「S」でなされるのか、「推定余命」でなされるのか、「障害の別」あるいは「性別」はたまた「生活保護の有無」でなされるのか(生保受給の有無によってジェネリック調剤の差別化は実施されている?)。

「下着はいつもいいものを」と言われたことがあります。「医者も人間。手術の時、手心がある」というのだ。まさか! 乾燥肌なので下着はいつも裏返しで着用していたので、救急搬送していただいたときは・・・、もちろん、そんなこと考える余裕などあるはずがありませんでした。ただ、消防士には「健保証」のありかは示し、なぜか「尊厳死協会会員証」は伏せました。

要は、「年齢差別」を正当化する「疫学的」「哲学的」根拠を、「当事者」を眼前に据えて、説得してほしいのです。

鍵山いさおからマッドネスへの返信 at 2020年12月28日 01:53 | 返信

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