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名ばかり行政感染症

2021年01月05日(火)

コロナに感染しても診断・入院までに1週間かかるが、

自宅待機している間に亡くなってしまう人が出ている。

いまだに2類指定を外さないための犠牲者は「人災」だ。

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市民には2類、5類の話は分かりにくいらしい。

僕なりに、できるだけ分かり易く説明します。


2類=保健所(行政)が責任を持つ、町医者の判断で勝手に動いてはダメ。

5類=主治医の判断で動いていい。保健所は定点観測のみ。インフルなど。


しかしPCR陽性者が多すぎて保健所のキャパシテイーを

オーバーして、様々な弊害が起きているのが現実である。


これは保健所の問題ではなく、完全に国政の問題、

「指定感染症」という法律の問題にほかならない。


2類を5類に下げて町医者にコロナ医療の裁量を持たせることで

早期診断・早期治療やオンラインでの経過観察が可能となる。



今、保健所はPCR陽性者を根拠なく「見た目」で判断している。

忙しすぎて、判断することができない状況に追い込まれている。


そもそも保健所は、医療機関ではなく役所である。

役所がコロナ患者の重症度を診断している不思議。



10日前にPCR陽性となり、自宅療養を指示され「息苦しい」と訴える人が紹介される。

話を聞くとどうやら保健所は「もう治った、心配ない」という判断をしているようだ。


CTを撮ると、まさにバリバリのコロナ肺炎が・・・

もう感染性は無いかもしれないが、まだ注意深く観察すべき状態であろう。


もはや指定感染症とは名ばかり、である。

死んでも行政は責任をもってくれない。


市民は頼りになるかかりつけ医を探し、緊密に連絡を取るしかない。

かかりつけ医は保健所の顔色を伺いながら、しっかり診るしかない。


つまり、「もはや、2類指定は崩壊している」

なのに、いまだに「コロナムラ」に縛られる。


行政が認可する行政検査、行政入院、行政感染症。

言葉はもっともらしいが、肝心の保健所はもうパンクしている。


まさに、「名ばかり行政感染症」

僕達は、コロナではなく、政治の無作為に翻弄されている。


ならば取るべき道はひとつしかない。すなわち2類→5類。

実は、9ケ月前から一貫して主張していることなのだが。


毎日、発熱外来に保健所から丸投げされた患者さんと対峙する。

「丸投げされるけども裁量は無い」という摩訶不思議な状況だ。


町医者の叫びに耳を傾ててくれる政治家を今強く求めている。

緊急事態宣言の前に僕の主張を理解する政治家が増えないと。



PS)

コロナチャンネル #261


なぜ、年末年始に感染者が増えたのか?  →こちら


これから暫く、後半は「追悼・なかにし礼さん」です。


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この記事へのコメント

私の住む県では一番栄えている都市で連日感染者ゼロ、なのに他市では連日何十人も感染者が出て県知事が栄えていない市に注意喚起していた。今日その栄えている都市で13人感染者があったので珍しいなと思ったら小学校の先生が感染しそのクラスの生徒のみPCR検査をしたとの事。…なんかおかしくないですか?感染者数って何?こんな優秀な町医者の言う事がわからない人々が本当に理解できません。メディアの優秀な方々、本当に何とかしてください!!!お願いします!!!

Posted by 匿名 at 2021年01月05日 08:26 | 返信

これまで家族や知人と話してきた中で、2類、5類、感染症法・・・専門用語を出した途端に
アタマが受け入れ停止、そんな感じが見受けられます。電話だとしばし無言とか。
もしも発熱など症状が出たら、どんな流れになるのか、誰にどんな手間をどれだけかけるのか
それが2類と5類ではどう違うのか、市民側から見た場合で、解りやすく説明出来たらいいのですが。
5類になれば、血の巡りが良くなるように今より上手く回るんだろうなと、漠然とは分かるんですけど
誰にでもすんなり聞き取ってもらえる、やさしい日本語で説明できなくてモドカシイです。

病床逼迫、医療崩壊寸前・・・コロナ患者を受け入れる病院の内部映像が毎日のように流れます。
コロナチャンネルやブログでも、医療や介護で我慢を強いられている方々のお話に触れる中
モーニングやランチやお茶で、マスクなし会話が弾む声が響いてくると、
(会食は夜だけでなし、お酒でなく「お茶け」でも盛り上がるゾ)コーヒーが不味くなる。
年配者が対策も疎かな昼カラオケでクラスター発生させて病床埋める、というネットニュースに
わざわざそんな危ないとこ行く~?と、自分の知らない遠くの人のことでもムッとくる。
差別や偏見はダメだけど、人の言動にあれこれ不満を覚える。精神衛生上よろしくない傾向です。

本当は、市民同士がお互いをどうのこうのと「同士討ち」してる場合ではないのに。
もっと大事なことから目をそらされている気がします。

Posted by taco at 2021年01月05日 11:03 | 返信

「2類→保健所が責任を持つ。
 5類→主治医の判断で動いていい。
 しかし保健所のキャパシティをオーバーしている。もはや2類指定は崩壊している。
 だから2類から5類へ」
・・・とてもわかりやすい説明だと思います。

何度でも言ってください。必ず政治家や報道機関、ワイドショーの制作者に届きます。

ところで、「息苦しい」と訴えていた患者が「コロナ肺炎」とわかった時、長尾クリニックではどのような治療をしてるいるのでしょうか。そしてどのような結果になったでしょうか。このブログを読んでいる全国の全世界の医師はそ
こを知りたいだろうと思います。

Posted by ムツミ at 2021年01月05日 03:18 | 返信

保健所、医療現場がここまで混乱しているのに、「名ばかりの行政感染症」を放置し続けている
いったい厚労省は何をやっているのか?現場を視察もしてないのか?
保健所は一番の被害者ですね。この混乱を1年もほったらかしにしてる厚労省は本当に最低。
それ以前に今回はWHOが最悪でした。中国に忖度、PCR検査を煽るしかできない。無能の極み。
専門家・WHO(お上)は有事には何もしてくれないという事がよくわかりました。
悪法「2類指定」のせいで開業医も治療もせきずほとんど機能不全。これでは医療崩壊やむなし。
感染拡大してからのロックダウンはむしろ感染拡大を加速させADE誘発して死者を増やす。これが事実。人間は何度同じ過ちを繰り返せば気が済むのか?失敗から学べないのであれば滅ぶしかない。
最も早くワクチン打ち始めた英国は大変悲惨な状況になっている。ワクチンによるADE続発かも。

Posted by マッドネス at 2021年01月05日 11:45 | 返信

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