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パンクしました

2021年01月16日(土)

ついに、発熱外来がパンクしました。

自宅待機者の対応もパンクしました。

テレビは煽りすぎ。国の無策は酷い。

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保健所は発熱対応をすべて「長尾さんに行け」と

指示しているようで正月から沢山の患者さんが来る。


また、保健所は他院でPCR陽性となり自宅待機中の患者さんの急変電話

に対しても「長尾さんに行け」と言うので、電話が鳴りやまなくなる。


その結果、どうなるのか。


通常診療が、できない。

発熱外来がパンクした。


昨日、兵庫県に「発熱対応は自院患者のみ」という変更届を提出。

大幅縮小であるが、診療所機能を守るためには苦渋の選択である。


それでも「戦争状態」でもがいているが、なんでここまで追い込まれるのか。


1)マスコミの煽り報道

 「自宅待機者は死ぬかも報道」で自宅待機者はみんなパニックに。

  煽り報道→自宅待機者が保健所に電話→長尾クリニックに丸投げ→パンク

2)保健所機能の崩壊

  保健所機能弱体化は国の施策であった。それなのに

  コロナを指定感染症にして保健所に丸投げにしたままの国の無策


正直、救える命を救えないのは辛い。

しかしそこまで追い込まれています。


病院には病床数という区切りがあるが、

診療所のキャパシテイーも有限である。


頑張って闘ってくれている兵士(職員)の疲労も、ピークを超えた。

隊長である僕は、今ここで方針の大転換をするしか道がなくなった。


いったん制限をかけて、兵力を増強して出直す時期を待つ。

とりあえずは、「売り切れごめん」で一見さんはお断りに。


自費PCR検査もやめた。陽性者が出るのでできない。

治癒後もコロナの死骸を検出するので無限ループに。


会社が負担して自費PCR→5%が陽性になる(病気ではない)→造られた患者?

自費PCRは、やりたければ後腐れのない「にしたんクリニック」に電話すべき。


自宅待機者に長尾の携帯番号を教えるのもやめる。

24時間電話がかかってきて、僕は死にそうである。


とにかく限界まで闘ったが、撤退するしか道がなくなった。

医療崩壊が叫ばれているが、僕は「発熱外来崩壊」である。


すべては、かかりつけの患者さんを守るため、である。

かかりつけの患者さんの発熱には今までどおり対応する。


それでもかかりつけ患者さんの「自宅待機者」が、沢山いる。

1週間待機しても入院できない状況なので、心配でならない。


日々、新規の在宅患者さんも急増している。

病院や施設からどんどん家に帰ってくる。


それだけでも超大変なので、発熱外来の大幅縮小は、仕方ない。

診療所の運営責任者として、息抜く暇はなく、戦争状態が続く。


国の無策、保健所の機能不全、2類指定の矛盾(機能していない

保健所にすべてを任せている大罪)を、現場にいると痛感する。


まさに戦争中である。


それでも為政者たちは「なんとしても命は守る」と無邪気に叫んでいるが、

本当にそんな気があるんだったら、一度でも現場を見てよ、と言いたい。


このブログを読んでくださっている方に。

すでに無政府状態なので、貴方の命はもう誰も守ってくれませんよ。


医療崩壊は決して他人事ではなく、貴方自身の問題そもものですよ。

今、発熱して119番しても、救急車はどこにも行けませんよ。


こうなると、自分の命を自分で守るしかない。

今こそ、僕の「歩行本」6冊を読んで欲しい。


キンドルなら無料で読めるよ。

日中は外を散歩しないと一気に弱るよ。


タバコは絶対にダメ。

今タバコを吸うのはまさに自殺行為。



今、僕が総理大臣だったら、と夢想してしまう。


1)各自治体の市役所の敷地内にテントを張り「コロナ診療所」を作る。

  風邪・発熱対応はすべてそこで行い、一般診療所と完全に分離する。

  すぐに結果が出る無料PCRと移動式胸部CTなどで、1時間たらずで

  感染や肺炎の有無と重症化予測を全国共通のAIで算出しトリアージ。


2)自治体の予算で、コロナ臨時職員を雇用する。

  医師や看護師や事務員には2倍の給与を渡す。

  感染既往のある人を優先的に雇用する。

  軽症感染者は在宅医療で診て、往診機能も担う。


3)軽症肺炎の治療はすべてそこで行い、重症化しそうな人を

  トリアージして感染症病棟に「コロナ専用救急車」で移す。

  デキサメサゾン、フサン、イベルメクチン程度はそこで行う。


4)感染者全員にコロナ手帳を渡して、後遺症の長期フォローも行う。

  抗体状況やワクチン接種歴が分かる「コロナパスポート」発行する。

  医療機関は「コロナパスポート」を持たない患者の自己負担を2倍に。


5)以上はすべて無料(公費負担)である。

  感染症法5類にしても「無料」なので、みんな「コロナ診療所」に行く。

  医療機関に手上げさせる方式は、既存医療を守るためにやめるのだ。


6)中途半端な自粛要請などせずに、1ケ月程度の孤食の徹底と「会話禁止」

  を強く呼び掛けて筆談ないし2m以上離れて携帯電話で話をしてもらう。


7)日々の感染者数や死亡者数の報道を禁止し、1週間単位の「感染動向」

  のみを伝えるよう、マスコミに「煽り報道禁止令」を出し処罰する。


8)政府のコロナ有識者会議のメンバーに、必ず在宅や施設関係者を入れる。

  また会議の内容をインターネット中継して、開かれた議論を十分に行う。

  「空気」による意思決定をなんとしても避ける。まして密室政治なんて。


もう・・・

諦めました・・・


ジャングルでのサバイバルゲーム。


PS)

コロナチャンネル #272


全員PCR検査を!と叫ぶのは、コロナ「正義中毒」⁉ →こちら


ああ、僕もコロナにかかって、自宅療養したいよう。


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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

苦渋の決断、つらかったですよね。一生懸命やっている人に丸投げして集中させてしまいパンク状態になるこの現状。こんなに具体的に総理だったらこうすると提案しているのだから総理や知事議論すべきです。本当に真剣にやらないと崩壊する、ヘラヘラしてるテレビ関係者も、スポンサーがどんどん倒産したら自分自身も危ない

Posted by 匿名 at 2021年01月16日 08:33 | 返信

先生、お疲れ様です。入院待ちの在宅療養しているコロナ陽性者に訪問看護を利用出来ないものでしょうか?
主治医の指示でステロイドの点滴等の診療の補助も、買い物にさえ行けないのだから、買い物やお粥炊いたりと療養上の世話も
看護師の業として定められているところです。助かる命を助けられない、私たちの存在意義が消滅してしまいそうな現状を。憂慮しています。私が動くことで、一人でも不安が和らぎ、免疫力が上がり、むやみに重症化せず、元気になってくれる人が増えるのなら、在宅の現場に行きたいです。勿論、防護はして、今の利用者はスタッフに任せ切りにならざるを得ないのでしょうが。

Posted by ルナース at 2021年01月16日 09:11 | 返信

駅員が蛇口からクラスターを起こした、とテレビで大騒ぎ。じゃ店や駅のトイレは?もっと不特定多数が使ってる。ウーバーイーツも配達員はPCR検査義務はない。全員自宅待機以外国民は努力のしようがない。気の緩み?よくそんな事が言えると思う。飲食店自粛よりやる事はたくさんある。

Posted by 匿名 at 2021年01月16日 09:26 | 返信

2020年12月、Fさんの自宅の2軒隣のAさんが新型コロナウイルスに感染しました。連日報道されるコロナ感染者のニュースでは市町村名や年代・性別は公表されますが、個人を特定できるような情報は公表されていません。もちろんAさんが感染したことは、当初誰も知りませんでした。Aさんの家には小学校に通う子どもがいます。ある日Aさんの子どもは学校を早退し、その翌日から長期に渡り休んでいました。またその日を境に家のカーテンは閉まったまま。とても社交的なAさんは毎朝、近所の方と挨拶をしていたのですが、Aさんの姿を見かけなくなったのです。そんなある日の深夜、Fさんは外から聞こえてくる大声で目が覚めました。「おい!コロナ!出ていけ」コーローナ!コーローナ!」Fさんは恐怖のあまり窓を開けて確認することはできませんでした。翌朝、Aさんの家の壁には「コロナ!出ていけ」と書かれた紙が貼られていたのです。近所ではAさんが新型コロナウイルスに感染したのではないかと噂になっていました。FさんにもAさんの子どもと同じ小学校に通う子どもがいます。Aさんの子どもは長期に渡り休んでいましたが、その後2日ほど学校に来たそうです。しかし、2日間の通学を最後に学校に来なくなりました。
Fさんは子どもからAさんの子どもが転校したことを聞きました。またAさんの家にはその1カ月後、「売家」の看板が…。FさんはAさんと町内会の役員をしていたこともあり、SNSで繋がっていました。心配になったFさんはAさんに思い切って連絡すると、Aさんは新型コロナウイルスに感染したこ、子どもがいじめにあったこと、コロナの症状はおさまり退院したが精神的に不安定になったこと、誹謗中傷にあったことを話してくれました。
近所ではAさんが新型コロナウイルスに感染したのではないかと噂になっていました。

Posted by 匿名 at 2021年01月16日 10:17 | 返信

長尾先生のご決断、読みながら目がちょっと潤んできました。
その時その時で、よりよいと思う方へ行くしかないですね。
長尾クリニックは地域の皆さんのクリニックですから、温かい手を待っている患者さんの為にも、
先生、クリニックの皆さん、激務でお倒れにならないよう、どうかご無事でいらして下さい。

マスコミ報道は相変わらず数だけ(過去最多でなければ過去○番目、今や曜日別の最多まで)
自治体の状況を数だけで比較をするの、止めて欲しい。映像やBGMも緊張感増す演出ばかり。
でも、送り手側は煽るつもりはなく、受け手が「煽られている」だけかもと思い至り、
他人もマスコミも変えられない、こちらが受け止め方を変えて、諦めて観てきました。

昔ファミレスで、カップルやグループが黙ってチャットばかりしていて変、とか
家にいるのに娘がメールで要件を伝えてくる、というオヤジの嘆きとかありましたけど
それが良しという時が来るとは思いもしませんでした。道具は使いようですね。でも
道を歩いても、電車の乗り降りや階段の昇降、自転車でも車でも、小さな画面にうつむく人。
あぶないよ。色々気になるのはわかるけど、周りや身近にいる人にも気を配ってね。

Posted by taco at 2021年01月16日 11:56 | 返信

長尾総理大臣の構想に賛同致します。けったいな時代には、長尾先生のように他者を思いやる温かい気持ちと冷静で柔軟な頭の良さを合わせ持ちながらも何処かけったいなところがある、そんな政治家が必要だと感じます。ところで、コロナはけったいなウイルスだから、感染症法もそれに合わせて1類から5類のいいとこ取りできる特別法にしてしまえばよいかもしれませんね。けったいな政治家さんが現れることを期待します。そして長尾先生の健康を遠くからいつもお祈りしております。

Posted by 遠い声 at 2021年01月16日 05:21 | 返信

なぜこの時期、インフルエンザ流行期に1週間で50万~100万もの発熱患者を毎年診療してきた全国の開業医が、インフルエンザがコロナに代わったとたんに一斉に発熱患者お断りですからおかしなこと。
そもそもコロナを診るのにあの大袈裟な完全防護の宇宙服が本当に必要なのだろうか?
他で診てくれない発熱患者をスタッフ全員宇宙服着て頑張っていた診療所もTVで紹介されていましたがあの異様とも言うべき診療がずっと何か月も延々と続けられるとは到底思えませんでした。
公立病院のコロナ受け入れ専門病棟と全く同じで、全体のたった2%にすべてが集中するともたないです
なぜ開業医が普通に診れる体制にしようとしないのか?させたくないのか?
開業医が普通に診れてしまうと、恐怖のウイルスではなくなってしまうので、ワクチンが売れない。
「コロナは恐怖のウイルスだ」だと洗脳し恐怖を植え付けて「ステイホーム」を叫ぶしか能のない為政者それによって社会が混乱と機能不全に陥れ、大企業すら経営がもたなくなりつつある現状。その目的は?ワクチン渇望世論の醸成によってワクチン接種率(製薬会社の利益)を上げる事をおいて他はない。
ワクチン利権が専門家、政治家に繋がっていると疑ってまず間違いないでしょうね。
これから起こる事は何かというと、PCR原理主義からワクチン原理主義への移行です。
恐怖のウイルスで医療と経済が破綻するのだから、皆さん絶対にワクチンを打てというメッセージ。
あと2か月もすればワクチン警察が世の中を監視する事になる。世のほとんどの人は賛成するしかない。
この状況が延々と何年も続くのは耐えがたいので。早く何とかしてくれ!となる。同調圧力の繰り返し。

Posted by マッドネス at 2021年01月16日 08:04 | 返信

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