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当院でのコロナ診療
2021年02月01日(月)
「長尾クリニックではコロナも診ているのですかあ?」
「はい、症状のある方は屋外で唾液のPCRやってます」
「・・・」。怖がっているけど熱が出たら受診される。
かかりつけの患者さんの発熱に対応するのは町医者の義務。
そう思い、この1年間、テントの下で発熱患者を診てきた。
以下の数字を公表したら、また風評が広がったり、
攻撃されるが、社会的責任もあるので公表しよう。
当院における10月以降のコロナ診療状況。
まずは、PCR検査や抗原検査について。
1月の行政検査数 唾液PCR(TRC)210名 抗原検査 11名 計221名
うち、陽性者75名、陽性率33.9%(1/31時点)
1月の自費PCR検査数 74名
うち、陽性者 5名、陽性率6.7%(1/31時点)
9月~1月の行政検査総数 464名 陽性者 116名 陽性率25%
9月~1月の自費PCR検査総数 125名 陽性者8名 陽性率6.4%
行政検査の陽性率=25~34%
自費検査=6~7%
この数字って、どうなんだろうね。
公表されている数字よりずっと多い!
無症状の人の自費検査の陽性率が6%もある状況はなに?
これって市中感染を意味、しているのではないのかなあ。
昨年9月までに保健所でのPCRで、陽性者が数十名いた。
結局、3月から200数十名の感染者をフォローしてきた。
地域のかかりつけ医として、沢山の発熱患者さんと向き合ってきた。
検査だけでなく、治療、訪問、往診、オンライン診療もやってきた。
しかし、100人のスタッフで感染した人はゼロ、である。
まあ、神様が守ってくれているような気がしてならない。
もちろん発熱患者か風邪症状のある人はテントで問診する。
発熱、咳、味覚・嗅覚障害、息苦しさ、タバコ、家族状況。
【コロナを強く疑う人】
抗原検査→陽性なら胸部CT&白血球とCRPと酸素飽和度で重症度評価。
陰性でも、状態に応じてテント内で診療する。
【コロナを強くは疑わない人】
まずCT検査でコロナ肺炎の有無から入る。あれば重症度評価をする。
唾液PCR検査は最後に行うことにしている。
コロナ肺炎を認める人には、デキサメサゾンを注射する。(3月以降)
また咳のある人には、クラリスと咳止めとカロナール等を処方する。
コロナ陽性者でハイリスク患者には、僕の携帯電話を教えてきた。
全身状態の観察はもちろんだがメンタルケアも丹念に行ってきた。
振り返ったら、コロナちゃんのお陰で、思いもかけないご縁を沢山頂いた。
普段なら知り合わない人とご縁を頂き、思い返せば、戦友のような関係に。
気がつけばもう、2月、かあ。
年末年始も何も無かったね。
でも、第三波はもう終わり(だと思う)。
1月10日すぎにピークアウトしているからね。
僕らは最前線にいるので、コロナちゃんのご機嫌がよく分かる。
先週から、発熱患者さんが明かに減っていることを肌で感じる。
もうそろそろ「コロナが出た!」という言い方は、止めようね。
お化けじゃないんだから。貴方もいつ感染するか分からないし。
いい意味で「コロナ慣れ」していかないと、メンタルがもたないよ。
専門家や政治家が声高に「自粛」を叫んでも、市民の方が賢いけど。
ウイズ・コロナ VS ウイズアウト・コロナ
医者の間でも完全に2つに分かれている。
もちろん僕は前者、である。
早く、コロナチャンネルが不要な時期が来て欲しい。
でももう少しだけ時間がかかりそう。
昨日の歌舞伎町の記事には「引いた」人が多い、と思う。
でも敢えて、ここで歌舞伎町のことを書きたかったんだ。
僕は、アマノジャク。
人間がひねくれもの。
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PS)
コロナチャンネル #288
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この記事へのコメント
先生コロナの2類から5類に落とすという考えはその通りだなと思うんですけど 我々素人には、政府のせいなのかマスコミのせいなのかよく判りませんが、最も大事な治療方法が報道されていないと思うのです。 これって大きな不安材料ですよね。
ワクチンなんかよりずーっと気になります。 かかりつけ医院でみてもらったとして 一般の人は治療できるの?と疑問を持っていると思うんですよね。 一時はアビガンと言われていましたが今はどういうわけかさっぱり報道されません。
これこれこんな治療方法がありますから 5類に落としてかかりつけ医院ででも治療できますよと伝ええてほしいです。
国民に向けてのメッセージが間違えてる気がしてなりません。
Posted by 宝塚のスミレ at 2021年02月01日 12:00 | 返信
長尾先生、大変なご苦労に感謝です。私の素人考えかも知れませんが、お書きします。「コロナを5類に下げろ」と言ったら、「とんでもない。コロナを軽視している。国民の命を何だと思っているのだ!!」と袋叩きに遭うのを恐れている政治家もいると思います。
だったら、「自宅待機で入院治療できない人もいるのが現状だから、2類でも開業医も治療できるようにすればいい。人工呼吸器は無理だけれど、入院しなくてもステロイドや多くの治療ができて、重症化を防ぐことができる。」と言えば、「人命をなんて思っているのだ!!」という反論もできないと思います。
もはや入院隔離できないので、2類は破綻しているのに・・・自宅でも、治療できるということを人はあまり知らないのではないでしょうか。
Posted by 井上 at 2021年02月01日 12:10 | 返信
長尾先生、いつもいつも、休まずの診療に加えて、一般人への分かりやすい情報発信をありがとうございます。患者さんに向き合う最前線にいらっしゃる長尾先生のお言葉に救われる日々です。専門家、議員の皆様が、長尾先生と丸1日すごされてみたらよいのに、と思いますが、、、、、。これからもよろしくお願いします。
Posted by 長尾先生のサポーター at 2021年02月01日 02:31 | 返信
MBSニュースの記事を拝読しました。写真も拝見しましたが、だいぶ疲労されておられる様にも見えました。今も少なからぬ患者と向き合っておられる、そう考えると頭が下がるばかりです。
なるほど、先月10日にはピークアウトしていたわけですか。当方も朝刊(読売)の感染(?)状況の一覧表を眺めていますが、先月21日を境に入院・療養者数(「自宅放置者」も含むか)が減少に転じたと気付きました。収束に向かっている証でしょうか。
しかし、緊急事態宣言が延長される模様です。まだまだコロナ恐怖症が蔓延しているみたいですね。特に、各知事にとっては深刻な問題でしょう。支持率に直結しますから。もしかしたら10日以降、風向きが変わるかもしれない、などと個人的に邪推してたりもします。
Posted by 国崎ルーチ at 2021年02月01日 09:17 | 返信
今年の節分は今日2月2日だそうで
「鬼は外、福は内」の「鬼」って?色々な答えがありそうですが
今は「コロナ」って答える人が多いかな。
ワタシは自分の中に「鬼」が居ります。「ウィズ鬼」です。
長尾先生のTBSの取材報道、いつでしょうね。心待ちにしていますよ~。
Posted by taco at 2021年02月02日 08:36 | 返信
ひえ~すごーい! ホンマでっか?日々粛々とされてたことが、そんな数字になってしまっていたとは~。生前葬で棺桶に入ったことを上回る事件です、所さん大変ですよ~と言いたい。よくおやりになりましたよね、今も現在進行形でしょうが。あっぱれ、お見事。の言葉しかありません。事件は会議室で起こっているのではなく、町中で起こっていて、紛れもない町医者が奮闘して得た生身の貴重なデータこそ。真実を語っています。
Posted by 遠い声 at 2021年02月04日 10:30 | 返信
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