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試写会鑑賞者の感想
2021年02月05日(金)
昨日は大阪で2本の映画の完成披露試写会だった。
高橋伴明監督と一緒に舞台挨拶に立たせて頂いた。
来て頂いたみなさま、ありがとうございました!
10時から20時まで10数社のマスコミ取材も受けた。
実に様々な質問が飛び出して、楽しい時間だった。
まさか自分が、映画製作に関わるなんて。
これは夢ではなく、現実なんだ・・・
観た方から、感想を頂き、これにも感謝します。
2本ともヒットして、大病院の医師に観て欲しい。
頂いた感想を少し紹介します。
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今、映画を拝見しました。
涙が止まりません。
父が脳梗塞を繰り返し、在宅に切り替えられないか悩んだ日々を思い出しました。
あのとき学んだことが、映画で凝縮して、染みてきました。
よくぞ、すばらしい作品を作って頂きました! ありがとうございます。
エンドロールをみて、あっ!長尾先生、どこに出てはったっけ?と。
そんな興味が、作品に入り込むことで、どこかに飛んでいっておりました(笑)
一人でも多くの方に観てもらいたいですね。
私にできることはささやかですが、伝えていきます。
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昨日、試写会に行ってきました。
映画「痛くない死に方」の映画をまず上映、休憩の後、出演者(柄本、奥田、宇崎、坂井)と監督が舞台あいさつ、取材がたくさん来ていました。坂井真紀さんは、映画よりはるかに若いですね。宇崎さんは、お尻を余さんにずーと見られていたのが恥ずかしかった、と話していました。 映画は、とても素晴らしかったです。
柄本主演の在宅医の「成長」ではなく、「変身」物語だと、柄本さんが言っていました。患者の最期が近づいて家族がずっと側についている場面、実感です。最初の肺がん患者の苦しむ場面、えんえんとリアルに続き、この役者さんの演技をもっとも褒めてあげたいですね。黒沢の「赤ひげ」の、老人の最期の場面と重なりました。
宇崎竜童の、ユーモアのある人生、そのとおりの最期、そして見送りの「木遣り」(?)の響きが心に残りました。
「けったいな町医者」は、先生の普段の診療、訪問、パーティなど楽しく拝見。診療の場面で、とにかく患者を褒めて励ます、カルテ記入をマイクでしゃべり、隣で看護師さんがニコニコしながら入力というのは、すごく合理的ですね。患者との対話時間を最大にする方法ですね。とにかく、語りかける、スキンシップする、本当に先生自身も楽しそうで、その楽しさ・元気さが患者に移るのだと思いました。
50年の豆腐屋さん、舟歌を歌う場面、涙がホロリと・・・に合わせて私も涙がポロリとしました。最期の場面、こんなにリアルに写した映画はないのではないかと思いました。ご本人、奥さん、子供さん、弟さん、本当に私も妻や父や母を見送った場面と本質は一緒と感じました。
静かに声もでない、じっと見るしかないんだと。ご家族のリアルな普段の生活の中での看取り、いつまでも心に残ります。もし、機会があったなら、奥さん、ご家族に、一視聴者が心から感謝していたとお伝えください。クリーニング屋さんの場面も先生の生活の一端が垣間見えた気がしました。
とにかく、先生と病院のスタッフさん、連携して活動しているみなさんにお礼を申し上げます。
全てが「人生会議」ですね。
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感想はまた改めてしっかり書きたいと思いますが、
思う以上に、「痛くない死に方」での死の描き方がリアルだったことに 驚きました。
恐怖を覚える観客もいるかもしれませんが、 一方で、医者選びは間違えてはいけない、という戒めにも受け取られ、 同時に、これからの医師に対してとても教育的な内容にも感じられました。 ACPの普及・啓発においても、ちょっとなあと思うことが多々あるので (そのことにちょっと触れるセリフもありましたね!)、 多くの方に、どうか深く理解いただけたらと思いました。
「けったいな町医者」は、想像通りというか想像以上というか(笑)。
最初から最後まで、長尾先生らしいなあと思って観ていました。 在宅でのお看取りではありませんが、 ご主人を亡くしたとおぼしき高齢の外来患者さんに対して、 「夫大好き病や」とおっしゃっていたこと、 ああ、やっぱり長尾先生好きだわ〜と思いました(笑)。 グリーフを「病気」にしないこと、すごく大切なことだと思います!
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映画観て、改めて人の最期の時間の過ごし方の大切さとか、
死ぬ=痛い 死ぬ=不安 考えよって思いました。
うちの事業所にも今2人「病院にいたら死ぬから」と連れて帰って来てる人いるんです。
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今日はありがとうございまし。
想像以上にいい映画だったので感動しました!
途中からずっと号泣してました(笑) 。
とてもいい映画なのでみんなに見てもらえたらいいですね!
私もめっちゃ宣伝しておきますね!
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「痛くない死に方」は、2月20日(土)、 銀座などから封切
「けったいな町医者」は、2月13日(土)、銀座などから封切
関東は2月中旬~下旬から、
関西は3月上旬からスタート。
詳しい上映館は毎日更新されている。
「痛くない死に方」のHP →こちら
「けったいな町医者」のHP →こちら
2本の映画に関するニュースは沢山あるので
オフィシャルサイトの最上段にまとめている。→こちら
大都市圏の舞台挨拶にはなるべく伺いたい。
是非、多くの人に観ていただきたい。
コロナ禍でも映画館は安心な場所だ。
今年は、映画館でお会いしましょう。
PS)
コロナチャンネル #292
コロナで力士廃業者が増加!? 残念だけど、正解かも。 →こちら・
早朝、ある介護施設のヘルパーから心肺停止との電話が鳴った。
その先に119番したそうで救急隊員が電話に出て看取り搬送すると・・
今、きっと病院から「病院への霊安室往診」を依頼されるのだろう。
この問題のために本を書いてきた。「119番と平穏死」→こちら
劇団「ザイタク」の演劇でも啓発してきた。→こちら
でも全然ダメ。
せめて2本の映画を観て欲しいなあ。
ヘルパーやケアマネや介護事業者の質の低下が著しい。
一昨日は、早朝に「息をしていません」という電話がかかってきた。
「誰が?」「職員です」「えええ?」
コロナが介護崩壊に拍車をかけている。
1時間後、「病院で死亡診断書を書いてもらいました」との電話が入る。
「まず長尾に電話をすればいいだけですよ。対応が間違っていますよ」
「いや、間違っていません」
その施設は「看取り」を知らない。経験がない。なんでも119番だと思っている。
救急隊員は「遺体を乗せて看取り搬送」がおかしいと思わないが、オカシイよ。
明日土曜日の17:45分からTBS系(4チャンネル)の「報道特集」で
当院での「自宅待機者のフォロー」が放映されるので、観て下さい。
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この記事へのコメント
前日にエクセルの最後の授業を受けて、当日の朝は猫の餌を作ってエッチラオッチラ杖を突いて、でかけたので遅刻してしまいました。
尼崎と神戸で上映されるときは、ぜひ拝見します。宇崎竜童さんと大谷直子さんそれに余貴美子さんとベテランの俳優さんの演技に泣けてしまいました。大工の棟梁さん達の歌もいいですね。司会の女性が「監督はどういう、ご縁で大工の棟梁の歌を取り入れたのですか?」と聞くと「以前にやくざに映画に大工の棟梁の葬儀の歌が出てきてこれはいいなあと思って是非取り入れようと思いました」と、あっさり仰ったので可笑しくて笑いました。
あの素晴らしい女優さんの関根恵子さんを奥様にしている監督だから大男で精悍な方かと思っていたら、案外普通の方だったのでそれも新鮮な驚きでした。
「けったいな町医者」は、日常の過酷な在宅診療を平然と、こなしている長尾先生が、独演会では演歌を歌っていたり、レンタルのベンツに乗っていたりキザな面があったり、ほんまにけったいやなあと思いました。自分自身の、でたらめな親の介護を思い出して反省したりほろりとしました。
Posted by にゃんにゃんった at 2021年02月05日 09:26 | 返信
昨日の試写会に参加。有難うございました。
「痛くない死に方」:3人称ではなく、1人称で(自分の事として)、リアルに拝見。いよいよ迫ってきた感じです。
「けったいな町医者」:日頃の接触では、決して「けったいな」とは思いませんが、世の中ではやはり「けったい」なんでしょうかねえ。「けったい」でなくなる日が早く来てほしい。
Posted by 小澤和夫 at 2021年02月05日 10:17 | 返信
明日のTV報道特集、映画、必ずや見ます。
コロナチャンネル#292に関連して
COVIREGI-JP「COVID-19レジストリ研究解析結果、入院後の重症化因子の統計では、
喫煙(954人中354人)飲酒(842人中267人)腎機能障害(47人中12人)慢性肺疾患(140人中33人)肝機能障害(88人中20人)糖尿病(562人中121人)肥満(178人中33人)高血圧(623人中115人)高脂血症(333人中61人)心疾患(183人中29人)
の順に重症化リスクが高いようです。男性の重症化が多いというのもうなずけますね。スナック・バー通い、夜のクラブ活動に勤しんでた喫煙&飲酒の中高年~高齢者男性はやはり警戒したほうがよさそう。
Posted by マッドネス at 2021年02月05日 10:01 | 返信
『救急車を呼ぶな(119番するな)』の意思表示カード(公正証書)が必要ですね。
介護保険は失敗制度です。
職員の労働環境は悪く、無知・無理解・無能が進んでいます。
混合介護(公費+自費)に期待するしかないでしょう。
お金のない利用者は困りますが。
Posted by 男 at 2021年02月05日 11:36 | 返信
「けったい」という言葉は昔の京都や関西の「奇態」という古語からきていると高校時代に習いました。西宮の下町の工場に勤めるお年寄りは「ひんがとし」というのは東のことです。祖母は四国の、吉野川の上流の祖谷村のもう少し町に出たところで生まれたらしくお菓子のことを「okwasi」と言っていました。これは村町時代のイソップに宣教師が表していた日本語みたいです。私の中学校か高校時代のNHKのドラマに「けったいな人々」というドラマがあったことを、母が死んでから思い出しました。高森和子さんが、高齢のためか、軽い脳梗塞のためか少しボケてきたお祖母ちゃんを演じていらっしゃって、そのホンワカした雰囲気がなんともかわいいし、笑っちゃうしそのお祖母ちゃんを家族がそっと暖かく見守るドラマでした。私の母も、長年の不整脈に悩まされ、高森和子さんと同じようなお婆さんになっていました。それなのに私は在宅医に頼んで「脳梗塞性の認知症と思うので、専門のお医者さんを紹介してください」とお願いしたのです。専門の脳神経外科はろくに聞きもせず、検査もせず、「あんたは、アルツハイマーや!!」と母に怒鳴りつけて母を委縮させました。私も「脳梗塞によるものとか、正常圧水頭症ではありませんか?」と聞いたのですが、「違う!!アルツハイマーや!!」と怒鳴られて言われるがままアリセプトを母に飲ませてしまいました。母は薬剤性パーキンソン症候群でなって、歩けなくなり私の留守中にトイレに行こうとして大動脈解離で死にました。何年も経ってから「そういえばけったいな人々に出てきた高森和子さんと同じ症状なんだから軽い心原生脳梗塞だったんじゃないか」と気が付き後悔しました。そういうわけで「けったい」という言葉は非難する言葉ではなく「ボケたお祖母さんを気長に笑いながら介護している良い家族」という意味です。
私たちも長尾先生はえらいなあと思いながら、照れくさくてけったいなとか、キザとか言ってしまいます。
案外長尾先生も気が弱いから、きつい悪口は言えないなあとか、長尾先生は偉くなって私達の手が届かないところへ行ってしまうのだなあとか、私達も勉強しないと、取り残されるかもしれないと思いました。
Posted by にゃんにゃん at 2021年02月06日 09:21 | 返信
古語辞典(三省堂)で引くと「希代」と出ていました。
意味は①:世にまれなこと、珍しいこと「これーーの朝恩にあらずや(平家物語.二)
②不思議。「‐-なる少人(少年)かな」(謡曲.橋弁慶)
毛利監督はどれくらい長尾先生の書かれた本をよんでいるのですか?
もっと勉強して、カメラを回してください。フィルムと時間の無駄です。
Posted by にゃんにゃん at 2021年02月07日 08:12 | 返信
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