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「けったいな町医者」2月13日公開

2021年02月10日(水)

「けったいな町医者」が13日(土)に公開される。

シネスイッチ銀座から全国各地で公開されていく。

ああ、これで僕の人生も「終わり」かなあ・・・

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ドキュメンタリー映画「けったいな町医者」HP →こちら


予告編も公開館もすべて上記のHPの中にある。

13日(土)にシネスイッチ銀座で公開される。 →こちら


奇跡の1日4回上映、である。

ただし、1週間限定である。


「シネスイッチ銀座」では舞台挨拶もするので、

是非、来てください!


【2/13(土)】

登壇者:長尾和宏、毛利安孝監督

座席:最前列のみクローズ

10:30回上映後

12:55回上映後

15:20回上映後←取材あり(マスコミ)

17:45回上映後


【2/14(日)】

登壇者:長尾和宏

座席:最前列のみクローズ

10:30回上映後

12:55回上映後

15:20回上映後

17:45回上映後


うーん、今週末は慣れない仕事、頑張りまーす!

誰も観なければ1週間でお蔵入りかもしれないし。


でも、多くの人が観て、少しでも評判になれば、

僕は医者を辞めないといけないかもしれないし。


正直、複雑な気分。

でも、腹は決まった。


よくまあ、「映倫」が通ったなあ、と思い直す。

言いたい事をほぼ全て言っている恐ろしい映画。


「痛くない死に方」の前座のような形であるが、

公開される限りは、是非、銀座に来てください!!


僕は、この土日、すべての回での舞台挨拶に賭ける覚悟である。

映画館は今、もっとも安全な場所です。安心してお越し下さい。



なお、「痛くない死に方」の初日は、2月20日(土)

のシネスイッチ銀座です。舞台挨拶の予定は改めて。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


● なぜ、先生は往診にこだわるのか?  

 医療の基本は「困っている人のところに行く」だと、中学生くらいからなんとかく思っていました。僕は貧乏な家庭だったので中学生時代から新聞配達やその集金や郵便配達など人の家に行くことが日常でした。密かに好意を寄せていた女子の家にも集金に行きました。そして医学部に入学した日から無医地区研究会に入り、長野県下伊那郡浪合村という人口800人の無医村で家庭訪問を年に3回ほどしていました。いわゆる限界集落です。まだ医学生なのでゆっくり話を聞いて血圧を測らせて頂く程度ですが、おひとり様の生活の様子を観察していました。

 思い返すと50年間、「人の家に行く」ということをやっています、今も。 現代医療は「ここに来い」が当たり前です。医療者にとっては「ホーム」でも、患者さんにとっては「アウエイ」です。しかし通院できない人には「アウエイ」に医療者が行くことは当たり前の行為です。在宅医療なんて後づけの言葉にすぎません。 病院の回診に相当する訪問診療のことを在宅医療だと思っている医師がいますが、間違いです。患者さんが「苦しい、先生来て!」と訴えた時に駆け付ける「往診」こそが医療の本質なのです。

● 往診の良さとは何か?  

 普段は元気な外来患者さんが急に具合が悪くなり往診を依頼されることが毎日のようにあります。もちろん在宅医療の契約をした患者さんからも毎日必ず往診依頼があります。当たり前ですが、往診は訪問診療の何倍も患者さんが喜んでくれます。なのに在宅患者さんからのSOSを受けても「それなら119番して救急車を呼んで!」で済ます医師がいるそうです。そもそも在宅医療の24時間対応の契約から逸脱しています。  

 往診をすれば、その人と病気が一発で分かります。「この場所にこの病気あり」というふうに生活の様子を見ればどんな病気になるのか大体分かります。病気の原因は職場か家庭にあるのです。それを診ることができる立場が町医者ですが、その人の生活状況に興味のない医師が多すぎます。検査データだけを見てたくさんの薬ばかり出す行為は医療と呼べません。医療とは、生活や人間を見たうえで病気の本質を見抜き、解決策を提案するプロセス、長い関係性です。

● 病気ではなく、人を診る医者になりたいと思ったのはいつからか?

 高校生の時の父の自死でした。僕が中学生の時から父はうつ病を患い入退院を繰り返していたのですが、何度も入院させて沢山の薬で治そうとする医療に子供ながらに疑問を持っていました。そしてその結果が、「死」だったわけですから。初めて見た死が父の自死ですから僕はショックで学校に行けなくなりました。当然ながら受験に失敗し、自動車工場で夜勤工として働くことになりました。しかしわずか3ケ月後に腰痛で辞めてしまいました。

 その後、種々のフリーターとしてフラフラしていました。しかし親父が受けた医療にリベンジしたい気持ちが沸き上がってきました。病気だけでなく人を診る医者になりたい、と。ご縁あり医学部に入りました。しかし母子家庭だし、母親は競馬場や競艇場の馬券売り場での日雇い労働者でした。だから6年間、学校にはほとんど行かず(行けず)、たくさんのバイトを掛け持ちして全学費を稼ぎながら医者になりました。無医地区活動だけは真面目に続けました。

● 在宅医の在り方が変容していく今、在宅医の先駆者として、「やりきった」と考えるのはどんなことか? 逆に、「やり残した」と思うのはどんなときか?  

 やりきったことは思い浮かびません。唯一自慢したいことは365日24時間して1日も休まずに還暦を迎えたことでしょうか。僕は子供の時から病気になったり入院したことがなく体が丈夫なことだけが取り柄です。「病気をしない、休まない」で62歳まで生きることができました。町医者になって25年間以上、24時間365日働き続けられていることは亡き両親に感謝しかありません。  

 やり残したことは自分の経験を後進にほとんど伝えられていないことです。50歳からたくさんの書籍やメデイアで発信し医学部でも講義をしてきました。しかし所詮、町医者の戯言など白い巨塔には全く伝わりません。 今回、幸運にも映画「痛くない死に方」の副産物としてこのドキュメンタリー映画を撮って頂きました。僕のカッコ悪い日常そのものです。僕が見ても「けったい」としか言えませんね(笑)。

過激な内容なので多くの矢が飛んでくるでしょう。しかし映画公開に承諾頂いた患者さんとご家族のご厚意に報いるためにも僕自身も覚悟を決めました。多くの市民に観て頂き、御評価頂けたら幸いです。

「是非医学生に観てもらうべきだ」という声が上がれば本望です。

●これからの医療に期待することは何か?  

 医療の原点に回帰することです。iPS細胞、AI医療、ロボット手術、オンライン診療、革新的な薬剤の開発など科学技術は目まぐるしいものがあります。しかしその中で医療の本質がどんどん見失われているような気がしてなりません。その結果、極端な医療否定に走る人もいますが悲しいことです。

上手に現代医療の恩恵を受けるためにはウマがあう「かかりつけ医」を持つことが基本です。貴方にとっての「けったいな町医者」を見つけることは実は貴方自身の仕事なのです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


PS)

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『報道特集』が大反響! コロナを診る「けったいな町医者」です 4K  →こちら



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この記事へのコメント

LINEニュースで先生の記事を見ました。
在宅医療に献身されてらっしゃる先生のことを知り、大変感激いたしました。
病院の窓を割るなんて卑劣な行為ですね許せません。
先生を始め病院のスタッフ様のお気持ちを考えると胸が痛みました。どうしてそんなことをする人がいるのでしょうか。

奇しくも今日は医師であった父の命日でもあります。私の父も死ぬ直前まで在宅医療にこだわっておりました。
現在日本にはいないので先生が大変みたいのですが残念でなりません。
どうぞお体にお気をつけて、患者様のために地域のために今後も頑張ってください。
もし海外でも視聴できる方法があれば教えてください。
応援しております。

Posted by 真田 at 2021年02月10日 05:53 | 返信

銀座に行きたーい
銀座に行けなーい

2月13日は、お仕事で現場を離れられないので、翌日、地元の映画館に行ってきまーす

Posted by 宮ちゃん at 2021年02月11日 11:54 | 返信

首都圏在住です。
都合をやりくりしました、明日の土曜日、観に行きますよ! 
とっても楽しみです。 感想をまた書き込みますね。

Posted by みるく at 2021年02月12日 10:20 | 返信

先日、映画の試写会行ってきました。
主人の時と同じで思い出し涙、涙、涙でした。
東京の息子にお母さんもこういう風に死にたい
(管は外して欲しい)から13日14日
シネスイッチ銀座で「けったいな町医者」観て欲しい。
と連絡しました。
「見てくるよ―」すぐに返事帰ってきました。
長尾先生応援しています。

Posted by nyancyu at 2021年02月12日 04:15 | 返信

東京在住の大阪人です。明日(2/13)シネスイッチ銀座の最終回に行きますね!夫も観たいってことで夫婦で参ります。長尾先生と毛利監督が登壇されるとのこと楽しみです!
コロナで「死」を意識する人が増えたはず。ジワジワでも世の中が動いていったらいいですね。

Posted by 生島 at 2021年02月12日 05:52 | 返信

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