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親子とも認知症の場合は

2021年02月17日(水)

世間はコロナ一色であるが、僕はがんと認知症一色。

この1週間に、認知症の方を2人ほど保護入院させた。

一番困っているのは、「おひとりさまの認知症」と、

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親子とも認知症の場合、である


老老認認はあたり前、の世の中になってきた。

誰に相談したらいいのか分からない時が多い。


親子とも認知症、というパターンもあり、困る。

在宅では親子4人とも認知症、というケースも。


骨折した時、

誤嚥性肺炎の時、

がんが見つかった時、

誰に相談したらいいのかサッパリわからないことも。


人生会議なんて美談を言っても、机上の空論。

そんなもんではない!といつも思うけど沈黙。


相変わらず、「親の認知症に抗認知症薬を出せ!」とわめく

子供がいて困惑するが、子供も軽い認知症のことも時々ある。


一億総活躍社会、という言葉があったけどね、

一億総認知症社会にならぬように頑張らないと。


コロナ怖い怖い病から認知症になった人がまた増えている。

まさに「認知症パンデミック」だが、日本はどうなるの?


ああ、疲れた。


一日を振り返ってみると

 朝 おひとりさまの認知症の人の往診

   認知症終末期の人の往診(子供も?)

   内視鏡検査3名

   外来診療を20数名、うち認知症数名は子供も怪しい

   末期がんの相談やコロナ後遺症の相談も数件あり

昼  来客対応(20名くらいかな、1人20秒)

   院内ミーテイングや職員の相談、運営会議

   採用者面接

   産業医出務2社、過重労働者面談、メンタル不調相談など

   在宅診療を12名と緊急往診を3件(認知症2名)

夜  外来診療10数名

   夜間の緊急往診と搬送

   2件目は、在宅でPCR検査をしてクリニックに持ち帰る

   マスコミ取材2件・・・・

   結局、23時帰宅 → コンビニ飯 → メタボ


こうした一日の中で子供世代との対話が毎日、20件はある。

子供も認知症であれば、ビックリするくらい時間がかかる。


困るのは、ほぼ全員が「ワクチンを打つかどうか」の相談をすることだ。

認知症の人ほど、質疑応答が長く、禅問答になるのだが、すぐに忘れる。


僕でも、まったく分からないので

一般の人が分からないのは当然だ。


僕は「国のいうとおり、NHKいうのとおりにして下さい」と言う。

でも国は認知症の人のためにもっと分かり易い説明をして欲しい。


眠っている時間以外は、いや眠っている時間も仕事をしてる。

時間外労働時間は週に128時間なので、月に512時間になる。


月40時間以上が過重労働、と呼ばれるけど、

その13倍もの時間外労働を続けている、僕。


それも26年間だから天文学的な数字になる。

何が言いたいのか。


認知症対応に膨大な時間がかかるんだ。

でもそれは、「かかりつけ医」の仕事。


僕は認知症の本をたくさん書いて、講演もたくさんしている。

しかしまだ「認知症サポート医」の資格すら取らせてもらえない。


何度申し込んでも「医師会理事が優先」とか「定員オーバーとか」でダメ。

ZOOM講習会なのに受講できないのは何故? 僕は、永遠に受講不可なの?


何百人の認知症を診て、何百人の認知症在宅を診て、何百人を看取っても

国が定める最低限の資格である「認知症サポート医」を受講させてもらえない。


まあ、ニックネームが「運が悪い長尾」なのだから

諦めるしかないのだろうけど、疑問を感じるなあ。



PS)

コロナチャンネル #304


僕のドキュメンタリー映画『けったいな町医者』公開!  →こちら


   

    

   

   

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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

コロナチャンネル304を見ました。
「どうせ死ぬならなぜ生きるのか。」という言葉が印象的でした。

Posted by ムツミ at 2021年02月18日 07:23 | 返信

認知症の方が介護をされることが増えていくのだけは感じます
本当に老老認認はこれからどうなるのかは少し、気になります

今日は母親の施設の移動があり、ケアマネジャーさんも代わりました
当然、契約も変っていきます
もう、皆様、迷惑をかけっぱなしで「すみません」の連続でした
それでも、皆様がとても良い方ばかりに恵まれて、母ちゃんは幸せ者だと思った(私はほとんど足でまとい状態)
でも、とりあえず、私は認知症ではないと思う
ただ、頭が悪いだけ

ふと、先生のブログの内容を思い出してしまいました
「人生会議なんて・・・」

それでも、先生は発信し続けていることが凄いと思う

しかし、「コンビニ飯→メタボ」とは・・・
でも、「けったいな町医者」の舞台挨拶の時は余り、お腹が出ていなかったような気がしました
私の思い過ごしでしょうか(*^_^*)

Posted by ナオミ at 2021年02月18日 07:13 | 返信

コロナパンデミックによって二次的に認知症パンデミックがアクセルされたのでしょうね。
高齢者の外出自粛、施設・デイケアなどのクラスター続発などあまりにもマイナス要因が多い気がします
コロナ禍での外出と対人交流の制限、デイケア・イベントの中止などが痛いと思います。
対人交流が制限されれば、いくら薬飲んでもムダというか、薬でむしろ症状悪化する事例も増えるはず。
80/50問題が顕性化した形でしょう。問題は認知症だけではなくて、彼らの生まれつきの性格特性の問題ではないかと思われます。これは遺伝するので親子ともども対人トラブルの多いやっかいな性格になり、そういう方々の認知機能が少しでも落ちればさらに医療・介護に抵抗性、介入が困難になります。
こちらがまともな話をしても理解が得られないことが度々あるが、それは認知機能の問題だけではない。
在宅医療を行う医療従事者は精神科の知識やスキルも必要とされる状況ではないでしょうか?

Posted by マッドネス at 2021年02月18日 07:29 | 返信

ホント、おひとりさま認知症は困っちゃいます。
いたずら電話のように、緊急対応電話にかけてくる方もいらっしゃいます。返答はないので、大声で呼びかけると「私、電話しました?あら?あら?」この繰り返しです。
緊急性がないことを感じ取っての対応です。ただ怖いのが本当に緊急だった時です。オオカミ少年みたいな対応にならなきゃいいなと思っています。

認知症の方で、どうしてもどうにもならないのは 徘徊と暴力です。それさえなければ、ケアマネさん、訪問介護さん、デイさん、お泊まりさんと協力してなんとかなりそうなんですよね。

Posted by 宮ちゃん at 2021年02月18日 09:32 | 返信

ホント、おひとりさま認知症は困っちゃいます。
いたずら電話のように、緊急対応電話にかけてくる方もいらっしゃいます。返答はないので、大声で呼びかけると「私、電話しました?あら?あら?」この繰り返しです。
緊急性がないことを感じ取っての対応です。ただ怖いのが本当に緊急だった時です。オオカミ少年みたいな対応にならなきゃいいなと思っています。

認知症の方で、どうしてもどうにもならないのは 徘徊と暴力です。それさえなければ、ケアマネさん、訪問介護さん、デイさん、お泊まりさんと協力してなんとかなりそうなんですよね。

Posted by 宮ちゃん at 2021年02月19日 07:27 | 返信

ホントに困った…困った…。。。。

お一人暮らしも認知超の方の在宅での点滴開始。(救急搬送は嫌だと叫んだから…)
今日で4日目。
4日前に発見した時は、動けなかった方が、翌日、訪問したらキッチンに座って、何かゴソゴソやっていた。
元気になったように見えるが、血液検査の結果、炎症反応強く、5日間の抗生剤点滴はやってほしいと医師からの指示、それに加えて補液を行う。認知機能がしっかりされている方は、点滴を刺して、終了時間頃を見計って、訪問する形を取りますが、動けるようになってしまったら、危なくて一人にしておくことができない…。昨日も2時間、そこにいた。今日、どうやってやろうかと悩んでいる、、
毎日、2時間の訪問は、保険請求ができない不思議なルールです。
やるしかないと、自分を励まし、今日も頑張ります。

Posted by 宮ちゃん at 2021年02月23日 01:53 | 返信

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