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ワクチン接種の有無は個人情報なのか

2021年03月12日(金)

コロナワクチンを打つか打たないか、毎日聞かれる。

お願いだから僕に聞かないで、政府に聞いて欲しい。

そして打っても打たなくても、「差別」は良くない。

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公論4月号 ワクチン接種は個人情報なのか   長尾和宏     


特養や老健の陽性者は誰が診る?


 在宅患者や施設入所者へのワクチン接種  我が国でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。医療従事者の次は、ハイリスクである高齢者や基礎疾患のある人から打つのは当然だろう。そして同じ後期高齢者であっても元気な人と要介護の在宅患者や施設入所者では、後者の優先順位が高いのだろう。しかし要介護の在宅患者さんに集団接種はそもそも無理である。


 それにファイザー社のワクチンは超低温管理だけでなく振動を避けることが必要だが、具体的にどうやって打てばいいのだろうか。自治体によっては「医師だけが打つ」というところもあるそうだが、在宅患者さんはインフルワクチン同様に訪問看護師さんに打ってもらったほうが合理的ではないのか。  特別養護老人ホームや老人保健施設や老人ホームなどの介護施設では、集団接種と個別接種が混在するのかもしれない。しかしもし何らかの理由で、「打たない」という人がいれば次にどんなことが起きるだろうか。「あの人は打っていないから近寄るな」とか言われるのだろうか。また「ワクチンを接種していない高齢者は入居させない」という施設が出てくるかもしれない。コロナによる「差別・分断」が、今後はワクチンによる「差別・分断」に変容することは間違いない。


ワクチン接種は個人情報か  


 政府はワクチン接種をマイナンバーと紐づけると言っている。しかしそもそもワクチン接種の有無は個人情報なのだろうか。というのも、すでにワクチン差別の兆しがあちこちで見られるからだ。「打たない医者は非国民だ」という医師や、「打たない医者は施設に出入り禁止」という施設経営者が現れている。また施設入所者を希望される方の診断書には「ワクチン接種の有無」という欄が設けられるのだろうか。もし「接種せず」に丸をしたら入所を拒否されるのだろうか。また差別を恐れて打っていないのに「打ちました」と虚偽の申告をすればどんな罪に問われるのだろうか。  


 産業保健の場においても同様な差別が懸念される。会社内で打った人と打たない人が隣り合わせに座った時、打った人の心の中に何らかの差別のような感情が生じないか。一方、経営者は、各社員のワクチン接種に関する情報をどう扱えばいいのか。ストレスチェックのように厳密な個人情報として扱うのか。それともインフルワクチン接種と同様に緩やかな扱いでも構わないのか。コロナ陽性者の取り扱いだけでなく、コロナワクチン接種に関する法的基盤はいまだに脆弱だ。ワクチン接種は医療情報なので個人情報として保護されるべきだろう。マイナンバーと紐づけるとは個人情報保護法の下に置くという意味だろう。ちなみに学校保健においても同様だ。差別・分断を予防するためにも、ワクチン分野も法的整備が急がれる。


特養や老健での感染者は誰が診る?


 第三波は鎮静化しつつあるが高齢者の致死率は依然として高い。今後は特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)におけるクラスターの発生が懸念される。しかし特養や老健は、そもそも医療がほぼ無い介護施設である。そこで陽性者が出た時、いったい誰が診断・治療するのだろうか。嘱託医や管理医師は高齢であることが多く、自身の感染を恐れ診療しない傾向がある。  


 何らかの理由で嘱託医や管理医師がコロナ関連の診療ができない場合は、地域の在宅医に応援を要請しても構わないのではないか。ある医師会では保健所と協力して往診医を登録し、クラスターが発生した特養に往診に入るシステムを作った。やむを得ず特養や老健でお看取りとなる場合においても、医師や看護師の介入や点滴や酸素が無いと倫理的に問題になるかも。一方、感染症病棟で一命をとりとめたが寝たきりになった高齢者を引き受ける介護施設や在宅医はいまだに少ない。特養や老健における感染者の扱いに関して国は分かり易い言葉で説明すべきだ。


自宅療養者は誰が診る?  


 当院の屋外にテントを設置している目的をよく聞かれる。実は2009年の新型インフル騒動の時に次のパンデミックに備えるべくテントを10年以上、温存させてきたのだ。今回、発熱外来、検査待機、投薬と会計待ちと3つのテントをフル活用して千数百人の発熱患者を診察して、約200名のコロナ患者の診断に加えてステロイドなどによる早期治療を行ってきた。ドライブスルー検査や診療もフル活用した。


 もしもパンデミックを「災害」と捉えるのであれば、平時から「備え」ておくことが大切だ。マスクやPPE、救急処置具などある程度の備蓄と定期的に訓練をしておくべきだ。また26年前の阪神暖震災で学んだように「ことらから出向く医療」、つまり「往診対応」も考慮しておくべきだ。当院では感染者はドライブスルー診察と「軒先往診」で対応してきた。その際にゴルフ場で風を読むように医療者が風上に立つことが大切だ。 感染爆発時には感染症病棟が逼迫して、自ずと自宅待機者が増加する。1月前半がそうであった。自宅待機者の医学的管理やメンタル支援は、地域の「かかりつけ医」の役割ではないのか。


 当院におけるコロナ診療の様子がこの2月、MBSの「ミント」とTBSの「報道特集」で紹介された。QRコードでご覧頂き、第4波(?)ないし次のパンデミックの参考にして頂ければ幸いだ。  



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ワクチンに関して毎日、最低5回は聞かれて疲れる。

全員が「打ちたくない派」なのですが、自信がない。


医師へのワクチン接種は、たぶん、GW後になるだろう。

高齢者や基礎疾患には6月以降、一般の人は8月以降かな。


ひとつだけ言えることは、接種の進捗状況が大幅に遅れていること。

でもワクチン騒動が収まる頃にはウイルス騒動も収まっているはず。


ワクチンでの大騒ぎは、あまり意味が無いと思う。

強力なリーダーシップの元、早くやるだけのこと。


しかし「個人情報保護」の対象であることを忘れてはいけない。

先日、梅村聡議員に「ワクチン差別」の国会質疑をして頂いた。



深夜、日づけが変わる時にお看取りの電話があった。

映画と全く同じ。柄本佑さんと同じようにやった。


いつも思う事だけど、患者を看取る時に自分を看取っている気になる。

正確には、近い将来、僕自身が誰かに同じことをされるのだろうなあ。


僕は死を見過ぎたのかもしれない。

死から生を考えると言われるが、願わくば、どちらも考えず、ダラダラ生きたい。


これから「看取りをしない在宅診療所」から当院に変わってくる患者さんの往診だ。

週に1回アルバイト医が訪問診療してそれで在宅医療としている診療所があるんだ。


医者もいろいろ、患者もいろいろ。

ならば結婚相談所のように、医者のマッチングセンターがあればいのに。


僕がやろうかなあ。

でもお金頂いたら、合わなかったら文句を言われるからボランテイアか。


そんなことしたら医者から嫌われるやろうなあ。

でもそれをやるのが僕のミッションなのかなあ。



PS)

コロナチャンネル #327


3・11 あの日を忘れないために →こちら


映画『無常素描』予告編  →こちら


明日は、塚口と岡山

明後日は、塚口と神戸。

その間に新規在宅患者さんの訪問と大切なウエブ会議がある。


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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

コロナワクチン接種。本当に聞かれると困ってしまいます。

うちのような訪問看護ステーションは、どのような形で接種ができるのかも、未だにわかりません。
スタッフ希望者全員、同日接種して、もし熱発など副作用が出た時に誰もお仕事がない状況になったら、どうしようとビクビクしちゃます。そもそも、スタッフ希望者全員が同日に、仕事を休んで接種するために病院に行くことも難しいです。何も見えてこない、、、、、なんだかなぁ〜と思っちゃいます。

Posted by 宮ちゃん at 2021年03月12日 02:27 | 返信

長尾先生
11日に、ナンバパークスシネマで「けったいな町医者」を観てきました。
やっと両方観ることができました。
どちらが良いかというのはなくて、私は両方観てより深く理解できると感じました。

人を見送るということの、当たり前の人間としての大切さを、両方観ることでわかるなあと。
歳をとって弱っても、それまで社会で皆のために生きてきてくれたことを感謝する機会なんだなあと。
家で看取ることがほぼ無くなったため、死に接することができなくなったのは、
文化として貧しくなってしまうことなんだなと感じます。
自宅で療養するには、在宅医療チームの充実が欠かせないことも現実で。

悩ましいけれど、選択肢として自宅があるよ、延命処置だけが医療ではないということを
知ることができる竹でもとてもありがたいと思います。
「けったいな町医者」をもっとたくさんの人に見てほしいと思います。

Posted by sue at 2021年03月12日 05:19 | 返信

ワクチン原理主義やワクチン差別が横行しそうで怖いですね。これによって人権侵害など法的問題になりそうです。
特に医療や介護に従事する者は、ワクチンを拒否すると解雇、左遷、退職勧奨などがいくつもありそうです。
あと職場でのイジメもありそうです。ワクチン接種証明書なるものが出来て、それをパスポートのように提示しろと、特に訪問診療先の集合住宅、施設が提出しないと中には立ち入れないという措置をとりそうです。
患者側も個人宅や外来でも「ワクチン接種していない医者・看護師には診てほしくない」と公言する者が続出するでしょう。
国は接種したかどうかをマイナンバーで誰でも個人情報を閲覧できるようにしたいのでしょう。
これまでの接種状況では日本人はアナフィラキシーが海外よりも何十倍も多い、特に女性のアレルギー体質に起こるようです。
花粉症や喘息、アトピー持ちの方々は要注意です。本来は医療従事者にも接種拒否権はあるはずです。
アストラゼネカのワクチンは欧州で肺塞栓が数名出て看護師1人死亡しています。こちらはリアルコロナ感染に近いのか?

Posted by マッドネス at 2021年03月12日 09:41 | 返信

医者のマッチングセンター、良い案ですね。
医師は一度診てもらったら途中で変更できない、失礼だからしてはいけない、というのが一般的な考えだと思います。病院の門をくぐった時から、運命が決まってしまうようなものです。

「あの先生には本当のことを言えないんだよ。パソコン画面を見ていて、ちっとも話を聞いてくれなし…」と言いながら、癌の末期を診てもらい続け、医師とろくに話もできないまま亡くなっていった方を思い出しました。人生の最期を診てもらうのに、話も聞いてもらえない、悲しい現実です。患者さんに主治医変更を提案しても、医師にそんな事を言ったら失礼だし、もう診てもらえなくなるからと話されていました。
医師の白衣の話でもありましたが、医師は権威者であるが故に無言の圧力があるし、患者さんもそれに迎合し、失礼なことをしてはいけないと思ってしまっているようです。

訪問診療の医師の中には、患者さんに1以上近づかず、聴診器も当てない先生もいました…本当に色々です。
マッチングセンターが本当にあって医師を自由に選択できれば、患者さんと向き合ってくれない医師は淘汰されていく?かもしれないですね。
けったいな町医者がそこらじゅうに増えますようにと、切に願います。

Posted by つぶ at 2021年03月13日 12:05 | 返信

初めまして
テレビで長尾先生を拝見してから先生のファンになりました。
毎日、ブログやコロナチャンネルで勉強させて頂いてます。
今日、映画見てきました。

Posted by yuki at 2021年03月13日 12:27 | 返信

本当に、偉そうなことは言えないなあと思います。貞観地震の戒めの石碑があると言っても、現代のテレビで解説してくれるような丁寧な映像や、人々の語りも無いし、何百年も経てば忘れるのが常ですね。
テレビの解説を見ると、地震が揺って直ぐに高台に上れば良かったと思いますが、あの地震の直前に小さな地震があって、寒いのに皆さん高台に上って震えたけど、何事も無かったという経験から本当に震度6の地震があっても「又かいな」と思って油断したらしいです。自然も意地悪だなあと思います。
私の友達も福島県に住んでいて、夫も死んだ後だったし、長男は恋愛結婚で神奈川に住んでいるし、行き場所が無かったみたいです。嫁さんと仲が良ければ良かったけど、結婚に反対した手前、一緒に暮らす気に、ならなかったのです。
色々なことが積み重なるなあと思います。
長尾先生が、歌を歌うのが好きなのは、毎日の激務のストレスを発散したいからなのかなあ。
とにかく睡眠時間が少ないのがいけませんね。腰痛がひどくてモルヒネが欲しいくらいひどいと仰っていましたけれど、私の友達に女性鍼灸師がいますけど、鍼灸治療は受けませんか?治るかどうか知りませんけど、痛くはないですよ。

Posted by にゃんにゃん at 2021年03月13日 04:28 | 返信

YouTubeを見させていただいて…

お国は、何をやっているんでしょうと言いたくなってしまいます。
長尾先生の1か月前のYouTubeは どうだったのかと振り返ってみると 2月14日のYouTubeと変わらなかったです。

テレビ報道で、今日にでも ワクチン接種できそう表現をされますし、変異株がどうのこうのと言われても 庶民のわたしに何ができるの?とお尋ねしたいです。

昨日、テレビ放映してた「Fukushima55」を観て
出来事をコロナ感染に置き換えてみると、何も変わってない国の体質だと がっかりです。

事件は現場で起きている。
生活していかなくちゃいけないんです。
生きていかなきゃいけないんです。

そう、今日も元気で! がんばります

Posted by 宮ちゃん at 2021年03月13日 08:17 | 返信

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